Select Language

仮想通貨LISTAの将来性は?分散型ステーブルコインプロトコルLista DAOについて解説

仮想通貨LISTAの将来性は?分散型ステーブルコインプロトコルLista DAOについて解説

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.06.15 08:50
仮想通貨LISTAの将来性は?分散型ステーブルコインプロトコルLista DAOについて解説

update 2024.06.15 08:50

仮想通貨(暗号資産)LISTAは、分散型ステーブルコインおよびリキッドステーキングプロトコルのLista DAOのガバナンストークンです。Lista DAOは、lisUSDという分散型ステーブルコインの借入れなどができるインフラとして機能します。

2024年5月23日には、大手取引所Binance(バイナンス)がメガドロップでのLISTAの取り扱いを発表し、SNS上でも注目が集まっています。

当記事では、仮想通貨LISTAの将来性やX(旧Twitter)での評判、トークンの使い道などを解説します。

仮想通貨LISTAがBinanceメガドロップに登場

2024年5月23日、仮想通貨(暗号資産)取引所のBinance(バイナンス)は、メガドロップでの仮想通貨LISTAの取り扱いを発表しました。

仮想通貨LISTAがBinanceメガドロップに登場

画像引用:Binance

Binanceメガドロップは、Binanceが新しく発表したトークンローンチプラットフォームです。仮想通貨BNBをステーキングしたり、Binance Web3ウォレットを使ってクエストを完了することで、ポイントを獲得できます。このポイント数に応じて、各ユーザーに合計1億LISTAが分配されるようです。

LISTAのメガドロップは、2024年5月30日午前9時〜6月20日午前8時59分(日本時間)まで開催されます。その後、2024年6月20日午後7時(日本時間)にBinanceに上場する予定です。

仮想通貨LISTAとは

仮想通貨(暗号資産)LISTAは、分散型ステーブルコインおよびリキッドステーキングプロトコルLista DAOのガバナンストークンです。

Lista DAOのロゴ

画像引用:Lista DAO

point リキッドステーキングとは

リキッドステーキングとはその名前のとおり「流動性のあるステーキング」です。通常のステーキングでは、預け入れた仮想通貨がロックされる一方、リキッドステーキングでは、それと等価のリキッドステーキングトークンの現金化や送金、運用などができます。

LISTAは、Lista DAOにおけるガバナンス投票に利用されるほか、ステーキングや取引を行ったユーザーに対する報酬支払いにも利用されます。

lisUSDの借入れができる

Lista DAOは、BNBチェーン上に構築された分散型ステーブルコインのレンディングプロトコルです。ユーザーはLista DAO上でBNBなどを担保として預け入れると、lisUSDを借りることができます。

point 仮想通貨レンディングとは

仮想通貨レンディングとは、保有する仮想通貨を貸し出して金利を得られるサービスです。仮想通貨を貸し出すだけでなく、金利を支払って借り入れることもできます。

lisUSDはLista DAOの分散型ステーブルコインです。米ドル価格にペッグされ、BNBやETH、slisBNB、wBETHなどの仮想通貨によって担保されています。

なお、分散型ステーブルコインは一般的なステーブルコインと異なり、法定通貨との完全なペッグは目指していません。より広範な安定性の達成を目指しており、米ドルとの完全な価格連動を必ずしも目標としていない点に特徴があります。

借入れに利用できる通貨

lisUSDを借りる際の担保として、以下のような通貨を利用できます(2024年6月4日現在)。

  • BNB
  • ETH
  • slisBNB
  • wBETH
  • BTCB
  • weETH
  • ezETH
  • STONE

BNB、ETHなどの伝統的な資産に加え、slisBNB、wBETHなどのリキッドステーキングトークン(LST)、そしてweETHやezETHといったリキッドリステーキングトークン(LRT)まで、多様な資産を担保にしてlisUSDを借入れできます。

point リステーキングとは

リステーキングとは、イーサリアム本体でステーキングしつつ、別のプロジェクトでも再度ステーキングする仕組みのことです。リステーキングすることで、通常のステーキング報酬よりも多くの報酬を獲得でき、資金効率を高められます。

リキッドステーキングトークンのslisBNBを発行

Lista DAOは、BNBのリキッドステーキングトークンであるslisBNBを発行しています。ユーザーは、Lista DAO上でBNBを預け入れると、slisBNBを入手できます。

point リキッドステーキングトークンとは

リキッドステーキングを利用すると、預け入れた仮想通貨の額に合わせて、リキッドステーキングトークンと呼ばれるトークンをもらえます。このリキッドステーキングトークンは他のサービスで運用したり、送金したりできます。

当記事執筆現在(2024年6月4日)、slisBNBの利回りは1.26%となっており、slisBNBの価値が上昇する形で利回りが配布されます。また、ユーザーはステーキング報酬を得ながらDeFiプラットフォームでslisBNBを運用し、追加の利回りを得ることも可能です。

多様な運用方法が可能

Lista DAOを利用することで、ユーザーは多様な方法で仮想通貨を運用できます。例として、以下のような運用方法があります。

  • BNBをステーキングしてslisBNBを入手し、ステーキング報酬を獲得する
  • PancakeSwap、Curve、Uniswapなどの流動性プールでslisBNB、lisUSDの流動性を提供し、取引手数料を稼ぐ
point 流動性プールとは

流動性プールは、様々なDEX(分散型取引所)で利用できる機能です。仮想通貨の貯蔵庫であり、ユーザーの要請に応じて仮想通貨売買の相手方になるなどします。

X(旧Twitter)での評判

仮想通貨(暗号資産)LISTAは、Binance(バイナンス)メガドロップで取り扱われることから、X(旧Twitter)上で話題になっています。

Lista DAOがEther.fiやRenzoといったリステーキングプラットフォームと提携していることに言及するユーザーや、Web3クエストのクリアだけでメガドロップに参加できる点に着目する投稿などが見られました。

仮想通貨LISTAの将来性

仮想通貨(暗号資産)LISTAの将来性に関する項目として、以下の点が挙げられます。

  • Binanceによる強力なサポート
  • 有名プロジェクトとの提携

Binanceによる強力なサポート

Lista DAOは、Binance(バイナンス)によるサポートを受けて、開発を進めていることが見て取れます。2023年8月には、Lista DAOの前身であるHelio Protocolが、Binance Labsから1,000万ドルの出資を受けたことが公表されています。

Binance Labsによる出資

画像引用:Medium

Lista DAOは、様々な場面でBNBを統合した仕組みを構築しており、今後もBinanceの支援を受けて事業展開していくと予想できます。

有名プロジェクトとの提携

Lista DAOは、主要なDeFiプロジェクトやリステーキングプロトコルなどと提携しています。

Lista DAOと提携するプロジェクト

画像引用:Lista DAO

Lista DAOの公式サイトには、以下のようなプロジェクトがパートナーとして名を連ねています。

  • Lido
  • Curve
  • Uniswap
  • PancakeSwap
  • Pyth
  • Venus
  • ether.fi
  • Renzo

今後もBinanceによるサポートなどにより、有望なDeFi関連プロジェクトとのパートナー関係を増やしていく可能性もあります。その結果、lisUSDやslisBNBの運用先が増え、Lista DAOの評価がさらに高まっていくかもしれません。

仮想通貨LISTAのトークノミクス

仮想通貨(暗号資産)LISTAの総供給量は10億枚で、Binance(バイナンス)上場時はそのうちの約23.00%が放出される予定です。

LISTAの配分比率のうち、コミュニティに40.00%を分配するなど、コミュニティを重視している姿勢が見てとれます。Binanceメガドロップに10.00%、エアドロップに10.00%の計20.00%の配分を予定していますが、これらのほぼ全量が上場後すぐにリリースされる点には注意が必要です。

LISTAの分配先と比率

仮想通貨LISTAの分配先と比率は、下のグラフの通りです。

仮想通貨LISTAの配分先と配分比率

トークンのロック解除スケジュールは以下のようになっています。

仮想通貨LISTAのリリーススケジュール

画像引用:Binance

LISTAの使い道

仮想通貨LISTAの使い道として、以下などが挙げられます。

  • ガバナンス
  • ステーキングなどの報酬

ガバナンス

LISTAホルダーは、Lista DAOの将来的な機能やアップグレード、各種パラメーターを決定するための提案に投票できます。

ステーキングなどの報酬

ユーザーは、Lista DAO上でステーキングをしたり、取引を行ったりすることで、LISTAを獲得できます。

Lista DAOのリスク

Lista DAOを利用する上でのリスクとして、以下の2点が挙げられます。

  • ポジションの清算
  • スマートコントラクトのハッキング

ポジションの清算

Lista DAOのようなレンディングプロトコルでは、ユーザーが担保不足に陥った際、ポジションが清算されるリスクがあります。

清算が行われた場合、借りたlisUSDは保持できますが、借入れポジションは閉鎖され、担保資産は清算者への補償に充てられます。

スマートコントラクトのハッキング

Lista DAOでは、プロトコルに預けられたトークンはスマートコントラクトで管理されます。もしスマートコントラクト自体がハッキングにあった場合、Lista DAOに預けた資金が失われる可能性があります。

主要ステーブルコインの牙城を崩せるか

Lista DAOは多くのDeFiプロジェクトとパートナーシップを結んでおり、ユーザーの獲得を目指しています。

しかし、現在のステーブルコイン市場は、一部の主要銘柄が多くのシェアを獲得するなど、ある種の独占市場となっています。また、新たなステーブルコイン銘柄も登場しており、競争は激化しています。今後、Lista DAOが主要ステーブルコインの牙城を崩していけるのか注目です。


Date

作成日

2024.06.05

Update

最終更新

2024.06.15

タモ | tamo

Web3ライター

arrow
タモ

フリーランスのWebライター。ブロックチェーンがもたらす非中央集権的な世界観に惚れ込み、暗号資産・NFT・ブロックチェーンゲームなどweb3のジャンルにしぼって記事を執筆。自らの暗号資産投資やNFT売買の経験を活かし、暗号資産の投資情報をできる限りわかりやすくお届けします。

【X(Twitter)】
https://twitter.com/tamo_1985
【note】
https://note.com/tamo_1985

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

Vantage Tradingで出金遅延、担当者が語る原因と対応

Vantage Tradingで銀行出金に関する遅延が確認されています。出金申請後に着金まで時間を要するケースが報告されており、SNS上でも混乱が発生している状況です。原因としては入金額の急増や決済システム側の処理制限が影響しているものと見られます。
update2025.10.24 19:00

XMはゴールド(XAUUSD)のスプレッドも広い?ボーナス取引で実質お得

XMTradingのゴールド(XAUUSD)はスプレッドこそ狭くないものの、スワップフリー口座や豪華ボーナス、約定スピードの速さで十分に利用の検討余地があると言えます。当記事ではXMTradingでゴールド取引が向いている・向いていないトレーダーを他社と比較しながら解説していきます。
update2025.10.22 19:00

bitcastleは詐欺業者?口座開設ボーナスで出金拒否多数

SNS上ではbitcastleから「出金できない」「口座を凍結された」といった報告が相次いでいます。本記事では、bitcastleで報告されている出金トラブルを紹介するほか、bitcastleは詐欺業者なのかどうか説明します。
update2025.10.21 19:30

XMTradingの入出金で銀行口座凍結?海外FX禁止の銀行に注意

SNS上では「XMTradingの出金で銀行口座が凍結された」とする投稿が一部で見受けられます。銀行によっては海外FXとの取引を禁止しているため注意が必要です。本記事では凍結リスクが高い銀行や仮想通貨送金の注意点を説明します。
update2025.09.03 19:00

PayPayを使って海外FXとの入出金が可能に?Binance JapanとPayPayが提携を発表

Binance JapanとPayPayが業務提携を発表し、PayPayマネーを使った仮想通貨購入サービスの提供などが検討されています。本記事では、Binance JapanとPayPayの提携内容や、PayPayを使った海外FXとの入出金フローなどを解説します。
update2025.10.17 19:00

Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意

PeskaはFX業者とのコラボキャンペーンなどをきっかけに、急速にユーザーを増やしているオンラインウォレットです。しかし、新興サービスのため利用すべきか迷うという人も少なくありません。この記事ではPeskaの安全性や評判、オンラインウォレット業界が抱えるリスクなどを説明します。
update2025.09.29 19:30

SwiftTraderが資金難?SNSで出金トラブル報告が増加

2025年以降、SwiftTraderで出金拒否・遅延の報告がSNSで相次いでいます。本記事では報告されている出金トラブルのほか、GEMFOREXとの類似点やSwiftTraderをおすすめしない理由を説明します。
update2025.10.16 19:30

海外FXへの仮想通貨送金にはBybitがおすすめ!FXトレーダーに最適なBybitの使い方

海外FXの入出金によく使われる国内銀行送金が以前より使いにくくなっていることを受け、仮想通貨での入出金が注目を集めています。本記事では、仮想通貨送金をするならBybitがおすすめの理由や、海外FXユーザーに最適なBybitの使い方を紹介します。
update2025.08.29 20:00

XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か

XMTradingが新たにGAUUSDなど4種類のゴールド銘柄を追加し、グラム単位で少額取引が可能になりました。この記事では、従来のGOLDとの取引コストやスワップを比較します。
update2025.10.10 19:00

【要注意】堀江氏・テスタ氏のディープフェイク広告が急増中?国内で詐欺の事例も

ディープフェイク技術を使った詐欺広告が世界的に増加しており、国内でも有名人を装った広告が出回っています。広告は精巧で、違和感に気づけないケースもあるため、真偽を見抜くのは簡単ではありません。本記事では、出回っているディープフェイク動画の広告主を調査しました。
update2025.10.08 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル