作成日
:2024.02.08
2024.02.08 17:19
仮想通貨(暗号資産)SEAMは、Seamlessのガバナンストークンです。Seamlessは、Baseブロックチェーン上で開発されている、仮想通貨レンディングプロトコルです。
当記事では、仮想通貨SEAMの将来性やX(旧Twitter)での評判、Seamlessで利用できるサービスなどを解説します。
仮想通貨(暗号資産)SEAMは、Seamlessのガバナンストークンです。Seamlessは、Baseブロックチェーン上の仮想通貨レンディングプロトコルとして知られています。
画像引用:Seamless Protocol
ガバナンストークンとは、DeFi(分散型金融)のサービスにおいて、プロジェクトの新しい機能の追加・削除・変更や、開発などの方針の提案(投票)を行う権利を持つトークンのことです。ガバナンストークンを多くの利用者に配ることは、プロジェクトの分散化を目的としており、保有者はDeFiサービスの運用に関わることができます。
Baseは、米大手取引所Coinbase(コインベース)が手がけるブロックチェーンです。イーサリアム(ETH)のレイヤー2として機能しており、様々なDApps(分散型アプリケーション)が開発されています。
Seamlessは、人気DeFi(分散型金融)プロトコルのAaveとGeyserから派生したプロジェクトとして開発が進められています。2023年12月12日、仮想通貨SEAMはCoinbaseでの取り扱い開始が発表されており、いくつかの取引所で取引可能となっています。
DeFi(ディーファイ)とは、銀行や仮想通貨(暗号資産)取引所などの金融サービスの分野でブロックチェーンを活用した、分散型金融と呼ばれる金融エコシステムです。分散型金融を意味する英語の「Decentralized Finance」の頭文字を取ってこのように呼ばれます。
2023年12月12日、Seamlessは仮想通貨SEAMのエアドロップの開始を発表しました。公式発表によると、合計40万SEAMがエアドロップされています。
画像引用:Seamless Protocol
エアドロップとは仮想通貨の無償配布を指します。知名度向上などを目的として新規プロジェクトが実施する例が多く、仮想通貨をもらうには公式ツイッターをフォローすることなど一定の条件がつく場合もあります。
エアドロップの内訳は、Seamlessを利用してOGポイントを獲得したユーザーに66.7%、各種キャンペーンに参加したエコシステム参加者などに33.3%が配布されています。その他の詳細は、エアドロップの発表ページから確認できます。
OGポイントは、Seamlessエコシステムで有効な譲渡不可のポイントで、エコシステムへの参加を示します。
仮想通貨(暗号資産)SEAMは、エアドロップが実施されたこともあり、X(旧Twitter)上で言及されています。仮想通貨界隈のインフルエンサーが、SEAMを取り上げて投稿しています。
また、Coinbaseに上場した初のBaseブロックチェーン銘柄という点も、注目のポイントになっているようです。
画像引用:CoinMarketCap
仮想通貨(暗号資産)SEAMは、上場後に約2,000円までの価格上昇を見せました。しかし、その後は右肩下がりに価格下落が続いている状況です。
当記事執筆時点(2024年2月7日)では、400円台後半を推移しており、今後再浮上できるのか注目です。
仮想通貨(暗号資産)SEAMの将来性は、ユースケースやエコシステムが拡大していくことで高まっていくと考えられます。
下記の画像は、SeamlessのTVLの推移を表したものであり、エアドロップが実施された2023年12月中旬に急増しています。当記事執筆時点(2024年2月7日)でTVLは約5,800万ドルを記録しており、Baseブロックチェーン上のDApps(分散型アプリケーション)で第2位となっています。
画像引用:DeFiLlama
TVLはTotal Value Lockedの頭文字をつなげた言葉で、ブロックチェーンやDAppsに預け入れられた仮想通貨の総額を示します。この金額は人気のバロメーターとしても使用されます。
Coinbaseに初上場したBase銘柄であり、今後もBaseブロックチェーンの成長の恩恵を受ける可能性があることから、期待感が高まっています。
仮想通貨(暗号資産)SEAMは、Seamlessの独自トークンとして発行されます。総供給量は1億SEAMに設定されており、ガバナンストークンとして機能します。
仮想通貨SEAMは、ガバナンストークンとしての役割を持っています。Seamlessはコミュニティ主導のプロトコルであり、SEAM保有者はコミュニティの将来に関わる各種提案に投票できる権利が与えられます。
つまり、仮想通貨SEAMはSeamlessにおける投票権として機能し、保有者はプロジェクトの意思決定に関与できます。
Seamlessでは、以下のサービスが利用できます。
Seamlessは、ETH、cbETH、USDbCなどの仮想通貨(暗号資産)レンディングに対応しています。貸し手は、仮想通貨を預け入れる代わりに、金利収入を得ます。借り手は、金利を支払うのと引き換えに、仮想通貨を借りることができます。
仮想通貨レンディングとは、保有する仮想通貨を貸し出して金利を得られるサービスです。仮想通貨を貸し出すだけでなく、金利を支払って借り入れることもできます。
また、Seamlessは2023年12月12日に、「流動性マイニングプログラム」の実施を発表しました。Seamlessで仮想通貨レンディングを利用しているユーザーは、自動的にプログラムの対象者となり、追加報酬を獲得できます。
画像引用:Seamless Protocol
ユーザーは、Soswapなどの分散型取引所(DEX)で、流動性プールにSEAMを資金提供すると、LPトークンを獲得できます。このLPトークンをSeamlessのステーキングファームに預け入れることで、仮想通貨SEAMを報酬として獲得できます。
当記事執筆現在(2024年2月7日)、ステーキングファームではSoswapのSEAM/USDCプール、SushiSwapのSEAM/WETHプールのLPトークンに対応しています。
分散型取引所とはブロックチェーン上で仮想通貨を売買できる取引所であり、中央管理者が存在しません。分散型取引所を意味する「Decentralized Exchange」の頭文字をとってDEXとも呼ばれます。
流動性プールは、様々なDEX(分散型取引所)で利用できる機能です。仮想通貨の貯蔵庫であり、ユーザーの要請に応じて仮想通貨売買の相手方になるなどします。
また、Seamlessのステーキングファームにはマルチプライヤーという機能が実装されています。長期でステーキングファームを使うほど、得られる報酬が高くなる仕組みとなっています。
Seamlessでは、仮想通貨のスワップ(交換)やクロスチェーンブリッジの機能も提供しています。この機能を使えば、保有している仮想通貨を別のトークンに交換したり、イーサリアムからBaseへなど、異なるブロックチェーン上に仮想通貨をブリッジしたりできます。
クロスチェーンブリッジとは、複数のブロックチェーンをつないで規格の異なる仮想通貨を相互に利用可能にする技術です。
Seamlessのスワップ&ブリッジの機能は、DEX(分散型取引所)アグリゲーターのLI.FIを統合することで実現しています。
2024年2月7日現在、仮想通貨(暗号資産)SEAMは、日本国内の取引所では取り扱われていません。そのため、取引は海外取引所で行います。各海外取引所におけるSEAMの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
仮想通貨取引所 | 現物 | デリバティブ |
---|---|---|
(バイビット) |
× |
× |
(バイナンス) |
× |
× |
(ゲート) |
〇 |
× |
(メクシー) |
〇 |
× |
(ビンエックス) |
〇 |
× |
(ビットゲット) |
〇 |
× |
(コインイーエックス) |
〇 |
× |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
× | × |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
× | × |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
海外の取引所であれば、日本語対応が充実しているBitget(ビットゲット)がおすすめです。
Bitgetでは、2つの手順でSEAMを購入できます。
まずは以下のリンクをクリックし、SEAMの購入ページ(SEAM/USDT)にアクセスします。
なお、Bitgetを利用するには、口座を開設しておく必要があります。
ここでは最もシンプルな「成行」での購入方法を紹介します。成行でSEAMを購入するには、以下のように操作をして「購入:SEAM」をクリックします。
番号 |
項目名 |
説明 |
---|---|---|
1 |
「購入」または「売却」 |
通貨ペアの左の通貨を買って右の通貨を売るなら「購入」、左の通貨を売って右の通貨を買うなら「売却」を選びます。 |
2 |
注文方法 |
「成行」を選びます。 |
3 |
出来高 |
購入したい数量を入力します。 |
「購入:SEAM」をクリックすると、即座に注文が実行されます。
なお、SEAMはUSDTで購入します。そのためUSDTの残高が十分でない場合は、入金や両替が必要です。
仮想通貨(暗号資産)SEAMは、Coinbase(コインベース)に初上場したBaseブロックチェーン銘柄ということもあり、注目を集めています。しかし、継続的な成長を示せるかは、更なる需要を呼び込めるかにかかっています。今後のSeamlessの動向には注目です。
作成日
:2024.02.08
最終更新
:2024.02.08
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
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