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Mantle(MNT)がエコシステム拡大に向けてMantle EcoFund立ち上げへ

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update 2024.03.07 15:24
Mantle(MNT)がエコシステム拡大に向けてMantle EcoFund立ち上げへ

update 2024.03.07 15:24

2023年7月8日から、Mantleで提案「MIP-24」に対する投票が開始されました。当記事執筆時点(2023年7月12日)でほぼ100%の賛成票が投じられており、可決が決定的となっています。

Mantleとは

Mantleは、イーサリアム(ETH)のレイヤー2プロジェクトです。独自仮想通貨MNTを発行しており、それを活用したDAO運営を実現しています。

Mantle

画像引用:Mantle

point レイヤー2

多くのブロックチェーンは、異なる役割を持つブロックチェーンが階層別に独立して相互通信する「レイヤー構造」になっています。基礎的な役割を担うブロックチェーン層をレイヤー1と呼び、レイヤー1の情報処理を助ける層をレイヤー2と呼びます。

MantleはBitDAOが立ち上げたプロジェクトです。BitDAOは大手取引所Bybitが支援するDAOで、DeFi(分散型金融)を中心に多くのプロジェクトに投資しています。その後、BitDAOはMantleにリブランディングし、統合しています。

point DAOとは

DAOは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、日本語で「分散型自立組織」と訳されます。つまり、中央管理者が存在しなくとも、参加者の活動によって機能する組織を指します。中央集権型の組織と比較して民主的で透明性が高いと見なされており、ブロックチェーンの普及で広く採用されています。

Mantle EcoFund立ち上げへ

MIP-24が可決されると、Mantleの資金から1億ドルが拠出され、Mantle EcoFundが立ち上げられます。同時に投資委員会が設立され、最初の資金として1,000万USDCが供給されます。

Mantle EcoFundの概要

Mantleはエコシステム拡大を目指し、今後3年間で合計2億ドルの資金を投資します。

目標としては、3年間でMantleエコシステムに展開する40以上のプロジェクトに投資して、投下資本倍率1.5倍が設定されています。

point 投下資本倍率とは

投下資本倍率は、英語でMOIC(Multiple On Invested Capital)と訳せます。投下した資本に対して、どのくらいの利益を生み出したかを測る指標として利用されます。高ければ高いほど、より効率的に利益を生み出したと解釈できます。

合計2億ドルの資金の内訳は、Mantleが拠出する1億ドルと、戦略的ベンチャーパートナーが出資する1億ドルです。Mantle EcoFundの投資は、基本的に戦略的ベンチャーパートナーが半分を負担する形になっています。

Mantle EcoFundの目的

Mantle EcoFundの主な目的は、次の通りです。

  • Mantleエコシステムに参入するプロジェクトをサポート
  • DAppによるMantle採用を促進
  • 有望な戦略的ベンチャーパートナーのサポートと投資を推奨
  • 収益をあげてMantle EcoFundの持続可能性を確保

Mantle EcoFundの仕組み

Matnle EcoFundの仕組みは、次の通りです。

投資先

Mantle EcoFundは、初期段階のプロジェクトに投資します。対象となるのは、Mantleエコシステム内で展開されるプロジェクトです。

また、資金供給は1回でなく、4回に分けて実施されます。資金供給の前にパフォーマンスの審議があり、残りの資金を供給すべきかが決定されます。

さらに、投資委員会での合意があれば、決められた額以上の追加投資がある可能性もあります。

投資委員会

Mantle EcoFundは、ファンドとしての厳格さと透明性、投資の質を高めるために、独立した投資委員会を設置します。

投資委員会は、複数のメンバーからなる意思決定機関です。

初期メンバーには、Mantleの開発チームとアドバイザーから2名、Mantleの管理業務に関するアドバイザーから1名、主要なMNT保有者1名、Mantle EcoFundのオペレーターから1名が選出されています。

これらのメンバーは、投資委員会の決定、または、コミュニティの提案と投票によって変更可能となっています。

戦略的ベンチャーパートナー

戦略的ベンチャーパートナーは、仮想通貨やブロックチェーンに精通したベンチャーキャピタルです。Mantle EcoFundと共に、プロジェクトに投資し、サポートを提供します。

このMIPが提案された時点で、多数のベンチャーキャピタルが関心を示しています。戦略的ベンチャーパートナーとして名乗りを上げているのは、Alumni Ventures Blockchain FundやAnimoca Venturesなどがあります。

戦略的ベンチャーパートナーの追加や除名は、コミュニティによる投票で決定されます。

管理業務・手数料・インセンティブ

投資委員会は、進捗確認のために業績レビューを年2回実施します。また、Mantle EcoFundの運用期間は3年間に設定されており、場合によっては最大2年間延長される可能性もあります。

Mantle EcoFundの管理手数料は、業界標準の年2%に設定されています。この手数料は、法務やデューデリジェンスなど、Mantle EcoFundの経費に充てられます。

そして、初期投資を回収して利益が出ると、インセンティブがMantle EcoFund運営チームと戦略的ベンチャーパートナーに分配されます。

Mantleエコシステムの成長に期待

Mantleは、新しいブロックチェーンです。Mantle EcoFundが立ち上がれば、多数のプロジェクトがDApp開発に取り組む土壌ができると考えられます。Mantle EcoFundは、総額2億ドルの大規模なファンドなだけに、Mantleエコシステムの成長に期待がかかります。


Date

作成日

2023.07.13

Update

最終更新

2024.03.07

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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