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FXGTが採用しているマーケットデプスとは?銘柄ごとの傾向や計算方法も紹介!

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update 2022.09.07 16:40
FXGTが採用しているマーケットデプスとは?銘柄ごとの傾向や計算方法も紹介!

update 2022.09.07 16:40

海外FX業者のFXGTでは仮想通貨ペアの取引のスプレッドに「マーケットデプス」を採用しています。しかし、仮想通貨をトレードする人のなかには、マーケットデプスがどのような仕組みなのかよくわからない方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、マーケットデプスの仕組みや特徴を紹介します。またマーケットデプスの計算方法や確認方法も紹介しますので、参考にしてください。

マーケットデプスとは?

マーケットデプス(Market Depth)とは保有するポジションのロット数に応じて約定価格(=スプレッドの幅)が変動する仕組みのことです。板取引に似ているシステムというとわかりやすいかもしれません。

リアルタイムで高速に変動しますが、どのロット数であればどのスプレッドなのかは注文前に把握できます。スプレッド水準はレイヤー1、レイヤー2、レイヤー3などと呼ばれます。

例えば、レイヤー1のスプレッドが20ドルであれば、レイヤー2が30ドル、レイヤー3が40ドルなどと徐々に増えていきます。

取引量が少ないほど狭いスプレッドになる

マーケットデプスの特徴は、保有するロット数が少ない場合はスプレッドが狭くなり、保有ロット数が増えるほどスプレッドが広がっていくということです。

そのため、取引量が少ないトレーダーにとっては、FXGTの狭いスプレッドで取引できるメリットがあります。

一方、取引量が増加するにつれて拡大するスプレッドを予測しづらいのが、マーケットデプスのデメリットです。

マーケットデプスの計算方法や確認方法は後述しますが、常に変動する取引価格から瞬時にマーケットデプスを判断するのが難しいといえます。想定する約定価格とズレが生じる場合があり注意が必要でしょう。

マーケットデプスの対象となるのは?

FXGTのサポートに確認したところ、マーケットデプスの対象となるのは仮想通貨ペア、NFT(非代替性トークン)、DeFi(分散型金融)とのことでした。FX通貨ペアでは、マーケットデプスは発生しません。

point NFTやDeFiとは?

NFTは、ゲームアイテムやアート作品などのデジタルデータを指すことが多いですが、FXGTは、NFTを多く発行しているブロックチェーンの仮想通貨をNFTと区分しています。DeFiも同様に、DeFiに使われているブロックチェーンの仮想通貨を意味します。

ただし、FX通貨ペアの取引においても、一度に大量のロット数を注文するとスリッページやスプレッドの拡大が起こる可能性があるため、注意が必要です。

自分の取引でどの程度スリッページが起きているか知りたい方は、Myforexが無料提供しているスリッページ記録ツールで確認できます。

マーケットデプスの対策はある?

FXGTで仮想通貨トレードをする際、マーケットデプスの対策はあるのでしょうか。

マーケットデプス対策は小ロットでトレード回数を重ねることです。ロットが大きくなりレイヤーが分かれることで、スプレッドが広くなります。それならば、レイヤーが分かれない範囲内のロットにおさえれば、スプレッドは広くなりません。

もちろんトレード対象の流動性や注文のタイミングによって、価格の変動はあります。こればかりは仕方がない部分があるので、多少の価格の変動は誤差の範囲として考えましょう。

マーケットデプスの確認方法

マーケットデプスを確認するには、MT5(Meta Trader5)の板注文画面をチェックします。板注文画面の表示方法は、以下の記事を参考にしてください。

マーケットデプス

こちらはビットコインドルのトレードで板注文画面のスクリーンショットです。

板情報の買い注文・売り注文それぞれの1層目(買いなら最下部、売りなら最上部)に記載されているのがマーケットデプスの最小値となります。

それぞれのレイヤーの1層目にある数量(=ロット数)を超える取引では、ざっくりとしたスプレッドは把握できても、詳細なスプレッドを知るには計算式に当てはめて計算することになります。

トレードする際瞬時に判断することは難しいので、適用される最大のレイヤーのスプレッドが全体に適用されるものとしてざっくりと把握するのがいいかもしれません。その場合、実際には、それより低いスプレッドが適用されますので、想定していたよりも取引コストは下がることになります。

マーケットデプスの計算方法

FXGTのマーケットデプスでの約定価格は以下のように計算されます。

マーケットデプスの計算方法

計算式を使うと分かりにくいかもしれないので、簡単に説明します。

執行価格を割り出すには、各レイヤー層の数量と価格を掛け算した合計額を取引数量で割るだけです。各レイヤー層の数量をこえる注文を入れると、次のレイヤー層にうつります。複数のレイヤー層に渡る場合、レイヤー層の数量と価格をそれぞれ計算すればよいのです。

マーケットデプスの計算例

それでは計算の一例として、BTC(ビットコイン)10ロットの買い注文をした場合のマーケットデプスを紹介します。わかりやすくするために、価格差をかなりつけていますが、実際にはこれほどのスプレッド差はありません。

レイヤー(層) 買い数量 価格(USD)
1 2 20000
2 3 21000
3 5 22000

レイヤー3まで(板情報の買い価格の下から3つ目まで)の買い数量を合計するとちょうど10ロットですのでレイヤー1~3の買い数量と価格、取引数量を上記の計算式に当てはめます。

では、各レイヤー層の計算をしてみましょう。

レイヤー1 2×20000=40000
レイヤー2 3×21000=63000
レイヤー3 5×22000=110000

次に各レイヤー層の合計額を足すと、「40000+63000+110000=213000」となります。

最後に合計額を取引数量で割ると、「213000÷10=21300」となります。

この場合、10ロット購入時の約定価格は21,300米ドルになります。

ロットの違いによるマーケットデプスの計算方法

マーケットデプスはロットの大小によってスプレッドに違いがあると説明しました。しかし、計算式を見ても分かりにくくイメージしにくいと感じている方もいるでしょう。

そこで、ここからは実際の板情報を見ながらマーケットデプスの計算をしていきます。小ロットと大ロットでそれぞれ見ていきましょう。

小ロットのマーケットデプスの計算方法

まずはこちらをご覧ください。

これはBTCUSDの板情報をMT5で表示しています。マーケットデプスの計算をする際は、この板情報を見て計算式にあてはめていきます。

板情報を見ると赤の最下段の数量は0.98、価格は21014.19となっているのがお分かりでしょうか。これは0.98ロットでロングをすると、21014.19が約定価格になることを示しています。

この場合は計算式が必要ないので、最下段に表示されている数字が約定価格であると判断してください。

大ロットのマーケットデプスの計算方法

小ロットは板情報を見るだけで判断ができたのですが、ロットが大きくなると計算式が必要です。再びこちらの板情報をご覧ください。

今回はレイヤー3までのロットをロングすると仮定します。マーケットデプスの計算式にあてはめてみましょう。

レイヤー1~3の合計 (0.98×21014.19) + (2.25×21024.49)+(3.62×21037.66)=144054
取引数量 (0.98+2.25+3.62)=6.85

レイヤー1~3の合計を取引数量で割ると、「144054÷6.85=21029.78」となります。

0.98ロットでロングをすると21014.19で約定するのが、6.85ロットでロングをすれば21029.78が約定価格になるのです。約定価格に開きが出ればスプレッドも広くなるため、不利な状況でトレードをしなくてはなりません。

マーケットデプスの幅の傾向

メジャーな銘柄であるビットコインとイーサリアムで、マーケットデプスがどの程度発生するのかを調査しました。マーケットデプスはミリ秒単位で頻繁に切り替わっており、正確な数値を把握するのは難しいですが、下記の数値を中心にプラスマイナス数ロット程度で推移しています。

BTCUSD

レイヤー 最大取引ロット スプレッド
レイヤー1 5.00ロット 20ドル前後
レイヤー2 8.00ロット 30ドル前後
レイヤー3 14.00ロット 45ドル前後

BTCUSDのこの例では、レイヤー1が適用されるのは5.00ロットまでです。それを超えるとレイヤー2に移り、10ドル程度スプレッドが増加します。8.00ロット以上はレイヤー3が適用され、さらに10ドルから15ドルのスプレッドが増加します。

ETHUSD

レイヤー 最大取引ロット スプレッド
レイヤー1 7.00 1.5ドルから3ドル
レイヤー2 15.00 2ドルから4ドル
レイヤー3 30.00 3ドルから5ドル

ETHUSDのこの例では、レイヤー1が適用されるのは7.00ロットまでです。それを超えるとレイヤー2に移り、0.5ドルから1ドルほどスプレッドが増加します。15.00ロット以上はレイヤー3が適用され、さらに1ドルから1.5ドルスプレッドが増加します。

FXGTの仮想通貨取引条件

FXGTで仮想通貨取引を行う場合、「ミニ口座」「スタンダード+口座」「PRO口座」「ECN口座」の4つの口座から自分に合ったものを選択できます。

なお口座によって取引可能な仮想通貨ペアやその他の取引条件は異なり、「ミニ口座」のみ法定通貨と仮想通貨のペア4種類、それ以外の口座は法定通貨と仮想通貨ペアまたはビットコインと仮想通貨のペアの合計32種類で取引可能です。

銘柄によっても異なりますが、スプレッド水準は、ECN口座が最も低いです。一方、ミニ口座やスタンダード+口座は、FXGTの豊富なボーナスの対象となり、ボーナスで資金量を増やして取引ができます。

各口座タイプはスワップポイントも異なります。FXGTは、一部の仮想通貨銘柄を対象にスワップフリーを導入していますが、スワップフリー対象外の銘柄については、PRO口座やECN口座が、比較的有利なスワップポイントに設定されています。

マーケットデプスを理解して有利にトレードしよう

FXGTが仮想通貨取引に採用しているマーケットデプスでは、取引数量が少ないとスプレッドが狭く、多いと広くなります。そのため、小ロットで取引したい方にとっては、スプレッドコストを抑えられるメリットがあります。

またマーケットデプスを正確に計算するのは難しいですが、仮想通貨のペアによってスプレッドの狭さや広がり方に傾向があるため、理解しておくといいでしょう。

本記事を参考にFXGTでの仮想通貨取引を考えてみてはいかがでしょうか?


Date

作成日

2022.08.31

Update

最終更新

2022.09.07

Myforex編集スタッフーFX担当ー

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

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