BigBoss、FX通貨ペア10銘柄を追加！シンボルグループも再編、影響は?

海外FX業者BigBoss（ビッグボス）は2022年7月5日、7月12日に新しく10種類のFX通貨ペアを追加することを発表しました。また、同時にFX銘柄についてレバレッジなどの制限が適用されるグループ分類の再編とCFDのシンボル名変更についても発表しています。

追加される予定の通貨ペアには、スワップポイントが有利なことで知名度があるメキシコペソ円（MXN／JPY）、トルコリラ円（TRY／JPY）、南アフリカランド円（ZAR／JPY）などが含まれています。その他に、北欧系通貨ペアやアジア通貨ペアが追加されます。

トレーダーに大きな影響があるのが、CFDのシンボル名変更によるポジションの強制決済です。貴金属2銘柄、株価指数7銘柄、エネルギー2銘柄の既存ポジションは8月12日に強制決済が実施されます。影響の大きい変更が含まれているため、今後のスケジュールに注意が必要です。

2022年7月12日に新規追加されるのは、10種類のFX通貨ペアです。高金利通貨として知名度がある円建てのメキシコペソやトルコリラ、南アフリカランドが含まれています。

追加されたメキシコペソ、トルコリラ、南アフリカランドは高金利通貨として知名度があり、長期保有をする目的で取引されることが多い通貨です。

これまでBigBossではドル建てのトルコリラ、南アフリカランドのみの取扱でしたが、米ドルとのペアよりもスワップポイントが有利になる傾向がある円建てのペアが追加されました。さらに、メキシコペソの円建て・ドル建てペアが新規追加されています。

北欧ノルウェーの通貨クローネとスウェーデンの通貨クローナについて、ノルウェー・クローネはドル建てと円建て、スウェーデン・クローナはドル建てペアが追加されました。

ノルウェーは産油国であるため、クローネの価格は原油価格の影響を受けます。一方安定した経済を持つスウェーデンのクローナは、円やスイスフランと同様に有事の際に買われやすいという性質があります。

ノルウェーとスウェーデンは隣接しているため、この2つの通貨の値動きには強い相関関係があります。

オフショア人民元、シンガポールドル、香港ドルは、意外と多くの海外FX業者で取り扱っていますが、円建ては非常に珍しいといえるでしょう。

FX通貨ペアのグループが7月12日より変更となります。FX通貨ペアのグループは、「FX Major（メジャー通貨）」「FX Minor（マイナー通貨）」がありましたが、「FX Exotic（エキゾチック）」が追加され、合計3種類となります。

グループ追加に伴って、一部の銘柄のグループが変更されます。具体的には、「Major」から「Minor」に変更になるのが8銘柄、「Minor」から「Exotic」に変更になるのが5銘柄です。

「FX Minor」に分類される銘柄のレバレッジが50倍から100倍に変更され、最大ロット数は5ロットから20ロットに増加します。「FX Exotic」は、「FX Minor」の設定を引き継ぎ、レバレッジ50倍、最大ロット数5ロットで提供されます。

7月12日に、以下の11銘柄について銘柄名が変更されます。右側に決済通貨が追加され、シンボル名称も「GOLD」や「DOW30」のように従来よりも分かりやすくなっています。

今回の全体的な変更は7月12日に一斉に行われますが、CFD銘柄名変更については、旧銘柄名のチャートで保有したポジションがどうなるかなどのスケジュールが別途設定されています。

今後の主なスケジュールは以下のとおりです。

BigBoss（ビッグボス）は2013年6月に創業したFXブローカーで、CFD銘柄の取引条件の改善や、仮想通貨（暗号通貨）に注力していることから知名度も徐々に上がっています。

今回のBigBoss（ビッグボス）の発表で、ユーザーに影響するものとしては、通貨ペアのグループ変更に伴うレバレッジ変更、CFDシンボル名変更に伴う強制決済の2点です。

欧州／オセアニア系通貨ペアの多くが「Major」グループから「Minor」グループへの変更となり、レバレッジも従来より引き下げられます。こちらは7月12日の早朝日本時間6時05分に実施されるアップデートと同時に既存ポジションにも適用されるため、ポジションを保有しているユーザーは証拠金額の不足がないかなど早急に対応が必要です。

金（XAU／USD）や銀（XAG／USD）、ダウ平均株価（WS30）などの株価指数、原油（USCrude）などCFD銘柄のポジションを保有しているユーザーも注意が必要です。銘柄変更に伴う強制決済は他社でもありますが、強制決済までの期限に余裕を持たせています。

例えば、取引環境で定評のあるTitan FX（タイタンエフエックス）は、同様のケースでも現在保有しているポジションの決済期限は定めないという方針を取っています。