Select Language

インフルエンサー頂上決戦

アマギフ3,000円が当たる

​​中央アフリカ共和国が独自仮想通貨「サンゴコイン」を発行へ

​​中央アフリカ共和国が独自仮想通貨「サンゴコイン」を発行へ

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2023.03.16 15:54
​​中央アフリカ共和国が独自仮想通貨「サンゴコイン」を発行へ

update 2023.03.16 15:54

中央アフリカ共和国が、独自仮想通貨(暗号資産)「サンゴコイン」を発行します。このプロジェクトのウェブサイトやSNSアカウントが既に開設されており、仮想通貨コミュニティでも話題となっています。

サンゴコインとは、一体どのような仮想通貨でしょうか。ロードマップの概要や税金の取り扱いなど、ユーザーを集める施策のイメージが公表されていますが、現状は情報公開がやや不足しています。情報を徐々に公開して、人々の関心を集め続ける意図かもしれません。現状を紹介します。

ビットコインを法定通貨として採用

2022年4月、中央アフリカ共和国の国民議会は、ビットコイン(BTC)を法定通貨とする法案を全会一致で可決しました。トゥアデラ大統領の署名を経て、世界で2番目にビットコインを法定通貨にした国家になりました。ちなみに、世界初はエルサルバドルです。

中央アフリカ共和国のデジタル経済大臣は、個人による海外送金が非常に難しいことを以前から指摘していました。中央銀行の管理システムの複雑さが原因です。しかし、ビットコインが正式に採用されたことで、その状況は改善されると考えられます。具体的には、中央銀行のコントロールが不要になるだけでなく、CFAフランによる支配から脱却すると同時に、安い手数料で海外送金ができるようになると予想されています。

knowledge CFAフランへの批判

CFAフランは、アフリカ大陸の旧フランス植民地で主に流通する通貨です。CFAフランを使用する国は、外貨準備高の半分をフランスの国庫で保有しなければならず、フランスによる経済支配だとして批判されています。これを受けて、新共通通貨「ECO」の導入が進められていますが、導入は2027年まで延期されています。

このような背景を受けて、トゥアデラ大統領は仮想通貨に積極的です。トゥアデラ大統領は、「現金の代替は仮想通貨が担う」と発言しており、仮想通貨が現状を打開することに大きな期待を寄せています。

仮想通貨イニシアチブ立ち上げ

2022年5月24日、トゥアデラ大統領は自身のTwitter(ツイッター)アカウントを通じて、「国民議会が全会一致でビットコインを法定通貨化したことで、最初の具体的なイニシアチブを立ち上げられることを嬉しく思う」と、サンゴ・プロジェクトの立ち上げを発表しました。

サンゴ・プロジェクトは、企業等にとって魅力的な環境構築を目指します。具体的には、法的枠組みやインフラ整備などが計画されています。法的枠組みの内容としては、イーレジデンスプログラムや、投資家への市民権、オンラインでの事業登録、仮想通貨に関する所得税と法人税を0%にすることなどが挙げられています。インフラ整備に関しては、仮想通貨ウォレットやPoS(販売時点情報管理)システムの構築などが含まれます。

その他、現実世界とリンクするメタバース「クリプトアイランド」などの構築も計画されています。クリプトアイランドはNFTに対応しており、ビジネスサービスの展開なども可能となる見通しです。

その詳細は、当記事執筆時点(2022年7月)で不明です。公式サイトはイメージ重視の構成となっており、それぞれの詳細はこれから徐々に明らかになっていくでしょう。「sango.org」のウェブサイトには、「初のデジタル通貨システム」というメッセージと共にカウントダウンが表示されています。

サンゴ・プロジェクトのカウントダウン

画像引用:Sango

天然資源をトークン化

サンゴ・プロジェクトの一環として、独自仮想通貨「サンゴコイン」が発行されます。従来、トゥアデラ大統領は「次のステップは、中央アフリカ共和国が資源を民主化してトークン化することだ」と言及していました。

サンゴコインとは、中央アフリカ共和国の豊富な天然資源をトークン化した仮想通貨です。サンゴ・プロジェクトの中核的な存在になります。公式サイトでは、下のように中央アフリカの地図を背景に、鉱物資源埋蔵量がいかに多いかを示しています。

下の地図に示された鉱物等と埋蔵金額は、以下の通りです。ゴールド(600億ドル)、ダイヤモンド(2,850億ドル)、鉄(2.2兆ドル)、ウラン(50億ドル)、石灰岩(20億ドル)、グラファイト(70億ドル)。その他にも、様々な鉱物資源に恵まれています。

中央アフリカ共和国の鉱物資源

画像引用:Sango

ビットコイン上で構築

ちなみに、サンゴコインはビットコイン・ブロックチェーン上で構築されます。この種のプロジェクトを構築するには、スマートコントラクト機能が必要であり、イーサリアム等で構築されることが一般的です。しかし、中央アフリカ共和国はビットコインを法定通貨としましたから、ビットコイン上で構築することになったのでしょう。

下の画像は、ビットコイン上でのサンゴコイン構築を示しています。

サンゴコインとビットコイン

画像引用:Sango

なお、イーサリアムやカルダノなど様々なブロックチェーンで、開発競争が続いています。ビットコインも例外でなく、ライトニングネットワークやタップルートの実装など、着々と開発が進められています。

ロードマップ

ちなみに、概略ではありますが、サンゴコインのロードマップが公開されています。

2022年第3四半期にサンゴコインを公開します。そして第4四半期に、国内の若年層に対して無料でスマートフォンを配布します。こうすることで、国民の多くがサンゴコインにアクセス可能になります。翌2023年第1四半期に入ると、サンゴコインのテストネットを公開し、第2四半期にアプリのテスト実施、第4四半期にメインネットが公開されます。

すなわち、中央アフリカ共和国の意図通りに開発が進むとしても、完成は1年以上先です。仮想通貨の世界で1年間は大変な長期であり、完成までに紆余曲折があってもおかしくありません。詳細情報が不明であることを踏まえますと、サンゴ・プロジェクトに参加するかどうかの判断は、情報を十分に得て分析した後でも良さそうです。

Twitterでの反応

トゥアデラ大統領の発言は、Twitter上でも話題となっています。国内外で、複数の仮想通貨メディアが中央アフリカ共和国の動きを取り上げているものの、情報が少なく不鮮明なことから、様々な意見が錯綜して混乱が生じています。

仮想通貨投資家のデレク・ローズ氏は、サンゴ・プロジェクトをレポートして注目を集めました。サンゴコインの仕組みに関して、明確な情報を公開する必要があるとしています。これに対する返信のツイートで、失敗の可能性を指摘されるなど、厳しい声も挙がっています。

また、別のツイートに対して、「食料や水の不足で市民が困っている時に、どうして政府は仮想通貨ウォレットの開発を行えるのか」など、批判的な返信が送られています。批判的な反応が多い理由の一つに、プロジェクトの概要が不鮮明という点があるでしょう。より具体的な説明と実行があれば、批判は徐々に収まる可能性があります。

なお、日本国内の仮想通貨コミュニティでも関連記事が拡散されており、中央アフリカ共和国の取り組みに関心を寄せるツイートが散見されます。

サンゴ・プロジェクトの成否

サンゴ・プロジェクトの試みは新しいものです。成功すれば、国の経済を好転させるきっかけになるかもしれません。トゥアデラ大統領も、サンゴ・プロジェクトが新時代を切り開く可能性について語っています。

しかし、過去には、国家プロジェクトの独自仮想通貨が失敗に終わった例もあります。

ベネズエラは、法定通貨のハイパーインフレーションに苦しめられ、2017年に独自仮想通貨「ペトロ」導入を決定しました。ペトロは、ベネズエラの石油や天然ガスなど豊富な地下資源に価値を裏付けられており、国際決済などに利用される予定でした。

しかし、制度的に不明なことが多く、信用を得られなかったことから、その役割を果たすことはありませんでした。公務員への給与支払いなどに活用されたものの、法定通貨を代替する存在になっていません。サンゴコインやサンゴ・プロジェクトの詳細は明らかではありませんが、ペトロのような末路を辿る可能性もあり得るでしょう。

独自仮想通貨導入には課題も

中央アフリカ共和国は、ビットコインを法定通貨化しただけでなく、サンゴコインを導入することで仮想通貨の普及を図っています。しかし、それを実現するためには、インターネットの普及や安定的な電力供給が課題となってきます。

トゥアデラ大統領は、サンゴ・プロジェクトを成功に導けるでしょうか。もしかすると、仮想通貨の新しい利用例がアフリカで確立されるかもしれません。


Date

作成日

2022.07.05

Update

最終更新

2023.03.16

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

有名アカウントによるMoonshot FXコピトレへの誘導が物議|「中の人交代疑惑」も浮上

Xフォロワー数1万人超のFX系インフルエンサーが、Moonshot FXのコピートレード案件を紹介していることが話題になっています。同社の公式サイトには怪しい点が多く、実体のある業者なのか疑問視する声も上がっています。この記事では、Moonshot FX公式サイトの不審な点や、海外FXユーザーが同社を警戒する理由などを説明します。
update2026.03.12 19:00

HFMへ仮想通貨入金してみた!早い・安い・簡単の三拍子ルートを検証

HFMへ早く・安く・簡単に仮想通貨入金するならXRPがおすすめです。実際の操作画面の画像付きで最短1分・手数料数十円の入金方法を分かりやすく解説します。リアルな感想もぜひ参考にしてください。
update2026.04.16 19:00

海外FXに仮想通貨で入出金する方法は?規制強化で仮想通貨送金が最適解か

海外FXにおける国内銀行送金のリスクが高まっており、海外FXユーザーは入出金手段の見直しを迫られています。そんな中、代替手段として注目を集めているのが仮想通貨での入出金です。この記事では、海外FXとの仮想通貨入出金の方法や送金ルート、注意点などを解説します。
New
update2026.06.02 19:00

JPYCをUSDTに交換する方法は?スワップ手順や注意点などを解説

海外FXへの入出金手段の一つとして、JPYCが注目されています。しかし、主要ブローカーはJPYCでの直接入出金に対応していないため、USDT等に交換してから送金する必要があります。本記事では、JPYCをUSDTに交換する方法や手順などを解説します。
update2026.04.21 19:00

海外FXの入出金におすすめの仮想通貨ウォレットは?選び方や注意点も解説

海外FXでの仮想通貨入出金の重要性が高まっています。 ウォレット経由で送金する際、使用するウォレットの選び方にもポイントがあります。本記事では、海外FX入出金におすすめの仮想通貨ウォレットを紹介し、選び方や利用時の注意点なども解説します。
update2026.04.02 19:00

GMOコインからBitgetに送金してみた!送金手数料や反映時間も解説

Myforex編集部では、GMOコインからBitgetに仮想通貨を送金してみました。感想としては、送金自体は難しくなく、手数料無料で使いやすいものの、通貨によっては最低送金額が高いケースがあると感じました。この記事では、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2026.03.10 19:00

XMTradingのアプリがなくなった!?独自アプリが利用不可に

XMTradingのスマートフォン向け独自アプリが、4月15日から利用できなくなりました。本記事では、今回のXMTradingの独自アプリ廃止に関する詳細のほか、代替手段について説明します。
update2026.04.17 19:00

海外FXの国内銀行送金で同時多発的に口座が凍結される?情報共有システム導入による影響とは

マネーロンダリング対策として不正利用口座の情報を全国の金融機関で共有するシステムが2027年4月を目途に導入されます。本記事では、このシステムの導入によって海外FXユーザーにどのような影響が及ぶのか、なぜ国内銀行送金がさらにハイリスクになるのかについて解説します。
update2026.04.07 19:00

HFMがKATANA(カタナ)口座をリリース!Exnessキラーになるか?

HFMがハイスペック口座であるKATANA口座をリリースしました。最大の特徴は、無制限レバレッジと低スプレッドという、2つの要素を兼ね備えている点です。本記事では、KATANA口座のスペック・特徴を解説するほか、ExnessやXMTradingと条件を比較します。
update2026.05.07 19:00

JPYC対応のおすすめウォレットは?海外FXユーザー向けの選び方や注意点を解説

海外FXユーザーの間では仮想通貨入出金が代替手段として注目されており、日本円ステーブルコインJPYCにも期待が集まっています。当記事では、JPYC対応のおすすめウォレットに加え、ウォレットの選び方や利用する上での注意点などを解説します。
update2026.03.16 19:00

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

当社コンテンツの著作権は当社に帰属します。当社が提供する共有機能や、SNSシェアや引用など、適切な範囲でのご利用は歓迎しております。ただし、商用利用や内容改変を伴う転載、当社と競合するサイトへの転載等、不正な再使用はご遠慮ください。なお、当社が不適切または不正な利用と判断した場合、当該コンテンツの削除その他必要な措置を講じる場合があります。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル
close
promotion
今すぐ参加する

次回から表示しない