作成日
:2022.06.21
2024.07.24 16:11
海外FX業者easyMarkets(イージーマーケッツ)は2022年6月17日、easyMarketsが取り扱っている仮想通貨のうち、ドル建てのリップル(XRP)やイーサリアムキラー銘柄として知られている銘柄を含む17種類の仮想通貨のスプレッドを縮小したことを発表しました。
easyMarketsは5種類の取引プラットフォームを提供していますが、今回のスプレッド縮小対象となるのは、固定スプレッドを提供しているeasyMarkets独自プラットフォーム・アプリ・TradingViewとMT4です。
従来よりもスプレッドは縮小されたものの、取引環境のよさに定評のあるFXGT(エフエックスジーティー)やTitan FX(タイタンエフエックス)と比較すると、まだかなり広めのスプレッドとなっています。他の海外FX業者との比較を含め、easyMarketsの仮想通貨取引条件について紹介します。
今回のスプレッド縮小の対象となった主な銘柄には、ドル建てのリップル(XRP)やビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアムキラーとして知名度があるソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)などがあります。
easyMarketsで取引できるほとんどの銘柄が対称となりましたが、主要仮想通貨であるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)の3銘柄のみ、従来のスプレッドのままとなっています。
easyMarkets(イージーマーケッツ)では、取引プラットフォームごとにスプレッド設定が異なっています。
今回は、固定スプレッドを提供しているeasyMarketsの独自プラットフォーム・アプリ、同じく固定スプレッドを提供しているMT4でスプレッドが引き下げられました。スプレッドは、MT4の方が独自プラットフォーム・アプリ・TradingViewよりも狭い数値となっています。
仮想通貨銘柄 | ウェブ/アプリ/TradingView | MT4 |
---|---|---|
XRP/USD (リップル) |
0.005 | 0.004 |
BCH/USD (ビットコインキャッシュ) |
1.8 | 1.5 |
XLM/USD (ステラルーメン) |
0.0015 | 0.001 |
ADA/USD (カルダノ、エイダコイン) |
0.007 | 0.006 |
ALG/USD (アルゴランド) |
0.004 | 0.003 |
SOL/USD (ソラナ) |
0.4 | 0.35 |
UNI/USD (ユニスワップ) |
0.05 | 0.04 |
DOT/USD (ポルカドット) |
0.1 | 0.08 |
LNK/USD (チェーンリンク) |
0.1 | 0.08 |
ZEC/USD (ジーキャッシュ) |
0.8 | 0.7 |
OMG/USD (オーエムジー) |
0.02 | 0.01 |
MTC/USD (マティック、ポリゴン) |
0.006 | 0.005 |
DSH/USD (ダッシュ) |
0.6 | 0.5 |
DOG/USD (ドージコイン) |
0.001 | 0.0005 |
XMR/USD (モネロ) |
1.5 | 1.2 |
CHZ/USD (チリーズ) |
0.0015 | 0.001 |
AVA/USD (アバランチ) |
0.15 | 0.1 |
XRP/USD(リップル)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.005 |
---|---|
MT4 | 0.004 |
BCH/USD(ビットコインキャッシュ)
ウェブ/アプリ/TradingView | 1.8 |
---|---|
MT4 | 1.5 |
XLM/USD(ステラルーメン)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.0015 |
---|---|
MT4 | 0.001 |
ADA/USD(カルダノ、エイダコイン)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.007 |
---|---|
MT4 | 0.006 |
ALG/USD(アルゴランド)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.004 |
---|---|
MT4 | 0.003 |
SOL/USD(ソラナ)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.4 |
---|---|
MT4 | 0.35 |
UNI/USD(ユニスワップ)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.05 |
---|---|
MT4 | 0.04 |
DOT/USD(ポルカドット)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.1 |
---|---|
MT4 | 0.08 |
LNK/USD(チェーンリンク)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.1 |
---|---|
MT4 | 0.08 |
ZEC/USD(ジーキャッシュ)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.8 |
---|---|
MT4 | 0.7 |
OMG/USD(オーエムジー)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.02 |
---|---|
MT4 | 0.01 |
MTC/USD(マティック、ポリゴン)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.006 |
---|---|
MT4 | 0.005 |
DSH/USD(ダッシュ)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.6 |
---|---|
MT4 | 0.5 |
DOG/USD(ドージコイン)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.001 |
---|---|
MT4 | 0.0005 |
XMR/USD(モネロ)
ウェブ/アプリ/TradingView | 1.5 |
---|---|
MT4 | 1.2 |
CHZ/USD(チリーズ)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.0015 |
---|---|
MT4 | 0.001 |
AVA/USD(アバランチ)
ウェブ/アプリ/TradingView | 0.15 |
---|---|
MT4 | 0.1 |
MT4よりもややスプレッドが広めに設定されているeasyMarkets独自プラットフォーム・アプリですが、easyMarketsが提供する代表的な3つのサービスが利用できるという特徴があります。
一定時間が経過したあとに取引そのものをキャンセルすることができる「deal Cancellation機能」やレートを3秒間固定できる「フリーズレート機能」、FXとバイナリーオプションを組み合わせたようなサービスである「easyTrade」といったユニークなサービスが独自プラットフォーム/アプリで利用できます。
2022年5月に導入されたMT5は変動制スプレッドを導入しています。時間帯によってスプレッドは異なりますが、ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)など主要仮想通貨のスプレッドはMT5が狭いスプレッド水準となっています。一方、ソラナ(SOL)やユニスワップ(UNI)などMT5のスプレッドがMT4や独自プラットフォーム・TradingViewよりも広めに設定されている銘柄もあります。
今回のアップデートでスプレッドが縮小した代表的な銘柄と、他ブローカーが提供するスプレッドを調査しました。
比較するのは、仮想通貨銘柄に力を入れているFXGT(エフエックスジーティー)のスタンダード口座と取引環境に定評のあるTitan FX(タイタンエフエックス)のスタンダード口座です。
ビットコインキャッシュ(BCH)で比較すると、仮想通貨に力を入れているFXGTが圧倒的に狭いスプレッドを提供しています。easyMarketsのスプレッドはFXGTの約3倍のスプレッド水準となっています。また、Titan FXと比較しても、easyMarketsのスプレッド水準は広めです。
固定スプレッドを提供している取引プラットフォームのスプレッドは広めですが、easyMarketsのMT5は変動制スプレッドは銘柄によってはTitan FXよりも有利なスプレッドだったり、FXGTのスプレッドと同水準のスプレッドを提供している場合があります。
リップル(XRP)で比較しても、同様にFXGTやTitan FXの方がスプレッドが狭くなっています。
easyMarkets(イージーマーケッツ)は、ユーザーの需要や相場の状況を検討し、定期的に仮想通貨銘柄の追加をしています。現在では、主要仮想通貨であるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を含む20種類の仮想通貨を取引することができます。
取引手数料 | 無料 |
---|---|
レバレッジ | 10倍~20倍 |
銘柄数 | 20銘柄 |
取引時間 |
【MT4】月曜日7:00~土曜日13:00(日本時間) 【独自ツール】日曜日16:00~19:00を除く24時間 |
ゼロカットシステム | あり |
仮想通貨建て口座 | あり(ビットコイン) |
スプレッド |
【MT4・独自ツール・TradingView】全銘柄固定 【MT5】:変動制スプレッド |
取引手数料は無料となっており、MT5以外の取引プラットフォーㇺは固定スプレッドを提供しています。変動制スプレッドと違い、取引量の多い通常の時間帯であればスプレッドの広がりを気にしなくてもよい点がメリットといえるでしょう。
また、高機能チャート分析ツールとして人気があるTradingViewと連携して、TradingViewから直接注文が発注できる機能をリリースしています。主要海外FX業者の中では、easyMarketsだけが採用している機能です。
easyMarketsで提供されているのは全部で20種類の仮想通貨で、全てドル建ての取引ペアです。主要仮想通貨はもちろん、最近知名度が上昇してきている仮想通貨の取引も可能です。
仮想通貨銘柄 | 特徴 |
---|---|
ビットコイン (BTC) |
世界で初めてリリースされた最も有名な仮想通貨 |
イーサリアム (ETH) |
ビットコイン(BTC)に次ぐ時価総額を誇る仮想通貨 |
ライトコイン (LTC) |
承認速度が早く、日常決済でも活用が期待される |
リップル (XRP) |
2013年にリリースされた仮想通貨で、ブリッジ通貨としての活用が期待されている |
ビットコインキャッシュ (BCH) |
2017年のビットコインのハードウォークによって誕生した仮想通貨 |
ステラルーメン (XLM) |
個人間や海外などの送金を円滑に行うことを目的とした作られたトークン |
カルダノ (ADA、エイダコイン) |
ブロックチェーンでの相互運用やスマートコントラクト機能で優れている |
アルゴランド (ALG) |
世界初PPoSを採用しているブロックチェーン |
ソラナ (SOL) |
処理速度の速さや取引コストの安さが特徴 |
ユニスワップ (UNI) |
DeFi(分散型金融)のトークンとして注目されている |
ポルカドット (DOT) |
幅広いブロックチェーンの相互運用を可能にする |
チェーンリンク (LNK) |
分散型オラクルネットワークの「チェーンリンク」で利用されるネイティブトークン |
ジーキャッシュ (ZEC) |
取引の匿名性の高さが特徴で、追跡が困難な取引が可能 |
オーエムジー (OMG) |
セカンドレイヤーを利用してイーサリアム上に構築されたERC-20トークン |
マティック/ポリゴン (MTC) |
イーサリアムのサイドチェーンとして利用される「ポリゴン」におけるガバナンストークン |
ダッシュ (DSH) |
インスタントセンドという仕組みにより数秒の高速決済ができる |
ドージコイン (DOG) |
インフルエンサーの発言で価格が乱高下するミームコイン |
モネロ (XMR) |
匿名性の高さが特徴的で、スケーラビリティ問題が起こりにくいとされる仮想通貨 |
チリーズ (CHZ) |
スポーツクラブなどがファンと積極的に交流できるプラットフォーム「Chiliz(チリーズ)」で活用されているトークン |
アバランチ (AVA) |
「イーサリアムキラー」の一角と見なされている仮想通貨 |
仮想通貨銘柄 | 特徴 |
---|---|
ビットコイン(BTC) | 世界で初めてリリースされた最も有名な仮想通貨 |
イーサリアム(ETH) | ビットコイン(BTC)に次ぐ時価総額を誇る仮想通貨 |
ライトコイン(LTC) | 承認速度が早く、日常決済でも活用が期待される |
リップル(XRP) | 2013年にリリースされた仮想通貨で、ブリッジ通貨としての活用が期待されている |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 2017年のビットコインのハードウォークによって誕生した仮想通貨 |
ステラルーメン(XLM) | 個人間や海外などの送金を円滑に行うことを目的とした作られたトークン |
カルダノ(ADA、エイダコイン) | ブロックチェーンでの相互運用やスマートコントラクト機能で優れている |
アルゴランド(ALG) | 世界初PPoSを採用しているブロックチェーン |
ソラナ(SOL) | 処理速度の速さや取引コストの安さが特徴 |
ユニスワップ(UNI) | DeFi(分散型金融)のトークンとして注目されている |
ポルカドット(DOT) | 幅広いブロックチェーンの相互運用を可能にする |
チェーンリンク(LNK) | 分散型オラクルネットワークの「チェーンリンク」で利用されるネイティブトークン |
ジーキャッシュ(ZEC) | 取引の匿名性の高さが特徴で、追跡が困難な取引が可能 |
オーエムジー(OMG) | セカンドレイヤーを利用してイーサリアム上に構築されたERC-20トークン |
マティック/ポリゴン(MTC) | イーサリアムのサイドチェーンとして利用される「ポリゴン」におけるガバナンストークン |
ダッシュ(DSH) | インスタントセンドという仕組みにより数秒の高速決済ができる |
ドージコイン(DOG) | インフルエンサーの発言で価格が乱高下するミームコイン |
モネロ(XMR) | 匿名性の高さが特徴的で、スケーラビリティ問題が起こりにくいとされる仮想通貨 |
チリーズ(CHZ) | スポーツクラブなどがファンと積極的に交流できるプラットフォーム「Chiliz(チリーズ)」で活用されているトークン |
アバランチ(AVA) | 「イーサリアムキラー」の一角と見なされている仮想通貨 |
easyMarketsが提供しているフリーズレート機能は、全ての仮想通貨銘柄で利用可能です。一方、取引をキャンセルする機能であるdeal Cancellation、easyTradeは一部の仮想通貨銘柄のみ提供されています。
執筆時点(2022年6月)でdeal CancellationとeasyTradeが利用できる仮想通貨は以下の3銘柄です。
easyTradeはバイナリーオプションとFX取引を融合させたような取引方法で、1回の取引のリスクをあらかじめトレーダーが設定できる機能が搭載されており、事前に損失額を固定することができます。
今回のアップデートでは、固定スプレッドを提供しているMT4と独自プラットフォーム/アプリ・TradingViewを対象に、スプレッドが縮小されました。ボラティリティが高い仮想通貨を固定スプレッドで提供しているのは主要海外FX業者の中でもeasyMarkets(イージーマーケッツ)のみです。
仮想通貨銘柄にFXGT(エフエックスジーティ)や取引環境に定評のあるTitan FX(タイタンエフエックス)と比較すると、スプレッド縮小後でもスプレッドはやや広めの水準ですが、取引そのものをキャンセルできるdeal cancellation機能などeasyMarketsならではの機能を活用して、リスク管理できます。
作成日
:2022.06.21
最終更新
:2024.07.24
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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