作成日
:2022.05.25
2023.10.22 22:06
NFTは、仮想通貨(暗号資産)市場で世界的なトレンドになっており、クリエイターが続々と参入しています。特に、日本では漫画やアニメ、ゲームなどの文化が根付いていて、デジタルアート関連のクリエイターが多数活躍しています。
そんな中、プロジェクト「NFTJPN」が立ち上げられています。このプロジェクトは、クリエイターの海外市場進出を支援しています。では、NFTJPNとは具体的にどのようなプロジェクトでしょうか。その仕組みや、クリエイターの作品などを紹介します。
NFTJPNは、日本のクリエイターが制作したNFTを世界に紹介するプロジェクトであり、キュレーターとしての役割を担っています。具体的には、Twitter(ツイッター)で「#NFTJPN」のハッシュタグを使って作品を紹介しています。当記事執筆時点では中央集権型のプロジェクトとして運営されているものの、将来的にはDAO(自律分散型組織)に移行する方針です。
NFTJPNは、TwitterやDiscord(ディスコード)の運用、イベントの企画・運営、NFTの審査などを行なっており、これらがDAOに引き継がれると予想されます。また、ガバナンストークンを既に配布しており、DAO移行への準備は着々に進んでいるといえるでしょう。
DAOとは、日本語で自律分散型組織と訳されます。特定の人物や企業が意思決定を行うのでなく、参加者による投票で意思決定をします。
NFTJPNを立ち上げたpaji.eth氏は、自身のツイッターで「日本のNFT作品を創るクリエイターの作品が海外コレクターに認知され、販売がなされ、そうして有名になったクリエイターが、日本のクリエイターたちにまた支援するエコシステムが確立される」ことを実現したいとコメントしています。
NFTJPNは、どんなNFTでも紹介する訳ではありません。日本のクリエイターからNFT作品を募集し、審査し、基準を満たした作品を海外のコレクター向けに英語で発信します。これまでに7回開催されており、今後も随時開催される見通しです。
審査の方法はシンプルで、多数の審査員の中から5名が作品を評価し、その内3名が合格を出せば、NFTJPNのTwitterアカウントで紹介されます。審査員の主観に依存して審査されるものの、日本のアニメや漫画っぽい要素を含んだ作品や、海外に受けそうな和風テイストの作品が評価される傾向があります。当記事執筆時点ではプレ運用期間となっているため、今後は統一された審査基準が採用されるかもしれません。
クリエイターにとって、NFTJPNには目立ったデメリットがなく、ほぼノーリスクでコレクションを宣伝したり、審査員を務めるコレクターと繋がったりするチャンスになります。審査員を務めるコレクターにとっても、多数のNFT作品を見られる良い機会となります。このため、NFTJPNはクリエイターとコレクター双方に影響力を強めていく可能性があります。また、クリエイターは、審査を通じてフィードバックを得る機会にもなるため、日本のNFT市場の質向上に貢献する可能性もあります。
NFTJPNの公式ウェブサイトでは、クリエイターが紹介されています。その中から、数名を紹介します。
画像引用:#NFTJPN
KAS氏は、2021年9月から活動するクリエイターで、日本のメンコをモチーフにした作品を公開しています。5つのメンコを手に入れると、特別なメンコを手に入れられるようになっており、デジタルアートとしても面白い仕組みが施されています。将来的には、イラストが印刷された実物のメンコや、メタバース向けの3Dメンコ作成も視野に入れています。
画像引用:#NFTJPN
otograf氏は、2021年10月からNFTを制作しており、およそ10ETHの価値を持つコレクションを発表しています。コレクションには、キャラクター「MINI」を中心としたMIMI BasicやMIMIxMETAなどがあります。MINIのグッズ展開も予定されています。
画像引用:#NFTJPN
shimayo氏は、アニメーターやイラストレーターとして活動しており、自身の創作物語「長屋の丸菊」に登場するキャラクターのブロマイド作品をNFTにしています。「日本の情緒的な文化と、それに基づく自分自身の創作世界を表現・発信する」ことをテーマにしており、日本を感じさせるテイストであることが特徴的です。NFTを活用したアニメ制作も計画しています。
2020年から2021年にかけて、NFT市場は176億ドルを超える規模に拡大し、前年比で200倍以上を記録しています。そんな中、アーティストの村上隆氏の作品「Murakami.Flowers seed」が高値で落札されるなど、日本のクリエイターは国内だけでなく、グローバル市場を舞台に活躍し始めています。NFTJPNはこのトレンドを後押しすると考えられ、その発展に期待がかかります。
作成日
:2022.05.25
最終更新
:2023.10.22
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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