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流動性ネットワークのWOO Network(WOO)を解説

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update 2023.03.16 15:54
流動性ネットワークのWOO Network(WOO)を解説

update 2023.03.16 15:54

仮想通貨(暗号資産)市場は様々な問題を抱えており、その中でも、流動性が課題となっています。流動性とは「取引のしやすさ」を指します。市場参加者が多くて注文量も多いと取引しやすいですが、市場参加者が少ないと、希望価格・希望数量で売買するのが難しくなり、スプレッドが広くなります。仮想通貨市場は、この点でまだ発展途上です。

このような環境下、WOO Network(WOO)は主要な流動性ネットワークとして台頭しています。また、WOO Networkの独自仮想通貨「WOO」は、大手仮想通貨取引所Bybit(バイビット)のローンチプールに登場するなど、投資対象としても注目を集めています。

WOO Networkの目標は、最高の流動性をCEX(中央集権型取引所)とDEX(分散型取引所)に供給することです。では、具体的にどのような特徴を持っているでしょうか。

WOO Networkとは

WOO Networkは仮想通貨に特化した流動性ネットワークで、2019年に設立されました。トレーダーや取引所、機関投資家、DeFiプラットフォームなどに向けて、統合的なサービスを提供しています。

point 流動性ネットワーク

従来、取引所等はそれぞれ独自に流動性を供給しており、相互の連携が乏しい状態でした。その結果、取引所ごとに流動性が分断されてしまい、流動性を大きくするのは困難でした。そこで、ネットワーク化して相互に融通するなどして、大きな流動性を作ります。これが流動性ネットワークです。狭いスプレッドや大口取引が可能になるなど、メリットが大きいです。

WOO Networkの主要事業は、3つあります。CEX「WOOX」、流動性サービス「WOOTRADE」、そしてDeFiプロジェクト「WOOFi」であり、ゼロコストまたは安い手数料で取引可能という特徴があります。また、Binance(バイナンス)などに加え、DEXの1inchなどとパートナー関係にあり、当記事執筆時点においてネットワーク全体で数億ドル規模の流動性を提供しています。

WOOX

WOOXのロゴ

WOOXはCEX(中央集権型取引所)であり、現物取引とレバレッジ取引が可能です。WOO Networkの基幹事業であり、高い流動性を誇ります。最大の特徴は、取引手数料水準の安さにあります。トークン「WOO」を保有していなくても取引手数料は0.03%であり、また、1,800WOO以上をステーキングすると無料になります。

また、PC取引画面の柔軟性の高さも特徴です。一般的には、取引画面内のチャートや発注ツールの位置は固定されており、ユーザーはそれに従う必要があります。しかし、WOOXはこれらのツールを画面内で自由に配置できます。また、チャートの大きさも直感的に自由に変更できます。

WOOTRADE

WOOTRADEのロゴ

WOOTRADEは、取引所など機関向けのサービスです。取引所がWOOTRADEに接続すると、WOOTRADEから流動性が供給されます。このサービスは、特に中小の取引所にとって重要です。中小の取引所は顧客数が限られているため、流動性の確保が難しい問題を抱えています。WOOTRADEの流動性ネットワークに加入することにより、顧客への高水準のサービス提供が可能となります。

WOOFi

WOOFiのロゴ

WOOFiはDEX(分散型取引所)であり、仮想通貨取引、イールドファーミング、ステーキングができます。対応済みのブロックチェーンは、アバランチ(Avalanche)、BNBチェーン、ファントム(Fantom)の3種類であり、多様なユーザーのニーズに応えることができます。

WOOを保有するメリット

WOO Networkは、独自仮想通貨「WOO」を発行しています。WOOを利用すると、取引所や機関投資家だけでなく、一般投資家にもメリットがあります。

ガバナンスに参加できる

WOO Networkは、WOO DAOというDAO(自律分散型組織)によって運営されています。開発やパートナーシップに関する様々な提案がなされており、WOO保有者の投票で意思決定されています。WOO DAOに参加するには、少なくとも1,800WOOの保有が必要です。

WOOXでの特典

WOOX利用者は、WOOをステーキングすると特典を得られます。例えば、取引手数料の無料化、手数料無料の出金などがあります。

WOO Venturesの利益分配

WOO Networkには、「WOO Ventures」と呼ばれる投資ユニットが存在します。WOO Venturesは、初期の仮想通貨関連プロジェクトへの投資を目的としています。WOO Networkは、WOOXでステーキングするユーザーに対して、その利益の一部を分配しています。

WOOFiからの手数料収入

WOO Networkでは、WOOFiでもステーキングが可能です。WOOFiでは、ステーキングを行うユーザーに対して「Swap」と「Earn」から生じた手数料の一部が還元しています。

継続的なバーンによる価格上昇期待

WOO Networkは、毎月、収益の50%をバーン(焼却処理)しています。バーンは株式市場における自社株買いのような性質を持っており、WOO価格の上昇要因となります。これにより、ユーザーにWOOの長期保有を促しています。

point バーン

仮想通貨のバーンとは、日本語で「焼却」という意味であり、仮想通貨を永久に使えなくすることです。すなわち、バーンすると、仮想通貨の流通量が減少します。多くの仮想通貨関連プロジェクトが、仮想通貨価格を維持するためにしばしば採用しています。

その他サービスで利用できる

WOOは、WOOXやWOOFiだけでなく、その他のDeFi関連プロジェクトでも利用可能です。PancakeSwapやSpookySwapなどのDEXでは、イールドファーミングで利用できます。また、SushiSwapのKashi(貸し)などで、仮想通貨レンディングの担保として利用することも可能です。

WOO価格の推移

WOO価格は上下動を繰り返しながら、2022年に1.6ドルを超える史上最高値を記録しました。その後、仮想通貨市場全体の不調に伴って下落しています。

WOOと米ドルの価格チャート

画像引用:CoinMarketCap

しかし、WOO Networkはソーシャルトレーディングの実装などを計画しており、WOOの利用例が徐々に拡大していくと予想されています。WOOの認知度が高まるにつれて、価格も持ち直す可能性があります。

point ソーシャルトレーディング

ソーシャルトレーディングとは、他のトレーダーのトレードをコピーして取引するサービスです。世界最大級のソーシャルトレーディングプラットフォームであるeToroでは、トレーダーの行動を自動で自分の口座に反映することができ、取引に関する一切の操作が不要となっています。

WOOの買い方

日本国内の取引所はWOOを取り扱っていません。そのためWOOを購入するならBinance(バイナンス)やBybit(バイビット)などの海外取引所を利用することになります。

日本語対応の海外取引所でのWOOの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

取引所 現物 デリバティブ
Binance(バイナンス)
Bybit(バイビット)
Gate.io(ゲート)
CoinEX(コインイーエックス)
MEXC(メクシー)
BingX(ビンエックス)
Bitget(ビットゲット) ×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
×
binance bybit gate.io mexc

海外取引所は日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

海外での評価と将来性

WOOは日本国内で上場していないため、日本での知名度はそれほど高くありません。しかし、Binanceの投資ファンドであるBinance Labsが1,200万ドルの出資を行なっており、海外では期待のプロジェクトとして認知されています。ちなみに、WOO NetworkのTwitter(ツイッター)アカウントは、8万人を超えるフォロワーを抱えています。

業界でもWOO Networkは高く評価されており、大手取引所だけでなく、人気ブロックチェーンのアバランチ(AVAX)などがパートナーとして参画しています。最近では、TradingViewがWOOの通貨ペアに対応しました。WOOは数多くのCEXやDEXに上場しており、今後の発展が期待されています。

なお、Bybitでは口座開設キャンペーンを随時開催しており、WOOも取引可能です。キャンペーンで得たボーナス等を使って取引すると、自己資金だけ使う場合よりも効率的なトレードが可能になります。


Date

作成日

2022.05.27

Update

最終更新

2023.03.16

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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