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人気仮想通貨IOSTの価格が急上昇!その要因と将来性を解説

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update 2023.03.16 15:54
人気仮想通貨IOSTの価格が急上昇!その要因と将来性を解説

update 2023.03.16 15:54

2022年3月末ごろから、人気仮想通貨(暗号資産)IOSTの価格が急上昇しており、仮想通貨コミュニティが盛り上がっています。日本のTwitter(ツイッター)でIOSTがトレンド入りするなど、お祭り騒ぎとなっていて、IOSTの認知度が高い韓国やタイなどでも同様になっています。

昨年後半以降、IOST価格は相場全体の影響を受けて下落基調でしたが、いったいどのような要因で急上昇したのでしょうか。

IOSTとは

IOSTは、Internet of Service Tokenの略称で、JavaScriptで開発できることがメリットです。JavaScriptは開発言語の一種で、IT業界で広く利用されています。すなわち、開発者はブロックチェーン開発のために新言語を学ぶ必要がありませんので、IOSTはとても扱いやすいです。

knowledge 開発言語の重要性

DApp(分散型アプリケーション)などの開発プロジェクトは、開発言語を駆使して進められます。このため、開発言語が難解だと、言語の理解だけで時間とコストがかかってしまいます。その点、IOSTはJavaScriptを採用しており、他と比較して開発面で優位性があると考えられます。

IOSTは2019年にメインネットを立ち上げてから、研究開発や事業支援を行うIOST財団を中心に、主にアジア圏で勢力を拡大してきました。

IOST財団は日本国内で事業展開しており、2020年にはコインチェックが取り扱いを開始したこともあって、日本で人気の仮想通貨のひとつとなっています。この人気に拍車をかけたのが、格闘家でYouTuberの朝倉未来氏です。2021年、IOSTで口座資産を約1億円まで増やしたと報告したため、日本の仮想通貨コミュニティが盛り上がりました。

突然上昇したIOST価格

2018年に約0.12ドルの史上最高値をつけて以来、IOST価格は低迷し、2020年末に至るまで浮上のきっかけを掴めずにいました。しかし、2021年に入って以降、出来高が増えると同時に0.08ドル付近にまで高騰するなど、ボラティリティが拡大傾向にありました。

その後、仮想通貨市場全体の不調を受けて0.02ドル前後まで落ち込みましたが、2022年3月25日ごろから再び上昇し、直近は0.05ドル付近の高値を記録しています。2022年3月末時点において、過去1週間で100%以上の上昇となっています(チャート右端部分)。

これを受けて、仮想通貨コミュニティでは、IOST価格が2021年の最高値である0.08ドルを上回るのではないかとの期待が高まっています。

IOSTと米ドル、ここ最近の価格チャート

画像引用:CoinMarketCap

共同創設者のツイートが要因か?

今回、IOST価格が急上昇した要因は、IOSTの共同創設者Jimmy Zhong氏の発言にあると考えられます。以前から「4月にイーサリアム(ETH)とIOSTのクロスチェーンブリッジの試用版を公開」と発信しているのに加え、IOSTのアップグレードを連想させるツイートを投稿してきました。[1]

point クロスチェーンブリッジとは

クロスチェーンブリッジとは、複数のブロックチェーンを繋いで、規格の異なる仮想通貨を利用可能にする技術です。この技術が普及すれば、ブロックチェーンを跨いで仮想通貨をやり取りできます。ブロックチェーンが乱立している現在、クロスチェーンブリッジは仮想通貨市場で重要な存在になるでしょう。

これに続き、Zhong氏は、3月28日のツイートで「重大発表とIOSTのローンチイベントがある」と告知し、3月第4週から毎週詳細を発表していくとしました。[2]この発言が注目を集めており、また、IOSTのエコシステム拡大に対する期待もあって、IOST価格が急騰したと推測できます。

IOSTの将来性

IOSTは、長期的にも発展する可能性を大いに秘めています。20カ国以上に50万人のコミュニティメンバーを抱えており、開発活動が活発です。日本でもその傾向は顕著で、IOST財団を中心に様々な取り組みが進められています。

例えば、DeFi分野に関して、IOSTは「NoahOracleFund」と呼ばれるファンドを立ち上げて開発活動を促進するだけでなく、ステーブルコイン「HUSD」に対応して利用環境を整えています。一方、NFT分野に関しては、IOSTブロックチェーン上にNFTマーケットプレイス「Revival」を構築しています。

その他、大手企業と提携してブロックチェーン技術を提供するなどビジネスの広がりも見せており、将来が楽しみな存在です。

IOSTの買い方

IOSTは日本国内の取引所でも購入できます。しかしお得に購入したいなら、Binance(バイナンス)やBybit(バイビット)などの海外取引所の利用がおすすめです。多くの国内取引所は、スプレッドが大きい「販売所形式」でIOSTを販売しています。スプレッドが大きいと、購入金額が割高になります。

日本語対応の海外取引所における、IOSTの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。

取引所 現物 デリバティブ
Binance(バイナンス)
Bybit(バイビット) ×
Gate.io(ゲート)
CoinEX(コインイーエックス)
MEXC(メクシー) ×
BingX(ビンエックス) ×
Bitget(ビットゲット) ×

Binance(バイナンス)

現物 デリバティブ

Bybit(バイビット)

現物 デリバティブ
×

Gate.io(ゲート)

現物 デリバティブ

CoinEX(コインイーエックス)

現物 デリバティブ

MEXC(メクシー)

現物 デリバティブ
×

BingX(ビンエックス)

現物 デリバティブ
×

Bitget(ビットゲット)

現物 デリバティブ
×
binance bybit gate.io mexc

海外取引所は日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。

IOSTの発表に注目

IOSTは発展途上のブロックチェーンであり、技術的な進歩やパートナーシップによるエコシステムの拡大余地が大きいと考えられます。今後もIOSTは定期的に情報をリリースしていくと予想されるので、公式の発表から目が離せません。その内容次第では、IOST価格が再び乱高下する可能性もあります。

また、価格が急上昇したことで、IOSTの時価総額は飛躍的に増加し、仮想通貨市場全体で100位圏内に入るところまで来ています。投資家の中には、さらに大きな価格上昇を期待する人もおり、その動向が楽しみな仮想通貨です。


Date

作成日

2022.04.01

Update

最終更新

2023.03.16

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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