作成日
:2022.04.01
2023.03.16 15:54
2022年3月末ごろから、人気仮想通貨(暗号資産)IOSTの価格が急上昇しており、仮想通貨コミュニティが盛り上がっています。日本のTwitter(ツイッター)でIOSTがトレンド入りするなど、お祭り騒ぎとなっていて、IOSTの認知度が高い韓国やタイなどでも同様になっています。
昨年後半以降、IOST価格は相場全体の影響を受けて下落基調でしたが、いったいどのような要因で急上昇したのでしょうか。
IOSTは、Internet of Service Tokenの略称で、JavaScriptで開発できることがメリットです。JavaScriptは開発言語の一種で、IT業界で広く利用されています。すなわち、開発者はブロックチェーン開発のために新言語を学ぶ必要がありませんので、IOSTはとても扱いやすいです。
DApp(分散型アプリケーション)などの開発プロジェクトは、開発言語を駆使して進められます。このため、開発言語が難解だと、言語の理解だけで時間とコストがかかってしまいます。その点、IOSTはJavaScriptを採用しており、他と比較して開発面で優位性があると考えられます。
IOSTは2019年にメインネットを立ち上げてから、研究開発や事業支援を行うIOST財団を中心に、主にアジア圏で勢力を拡大してきました。
IOST財団は日本国内で事業展開しており、2020年にはコインチェックが取り扱いを開始したこともあって、日本で人気の仮想通貨のひとつとなっています。この人気に拍車をかけたのが、格闘家でYouTuberの朝倉未来氏です。2021年、IOSTで口座資産を約1億円まで増やしたと報告したため、日本の仮想通貨コミュニティが盛り上がりました。
2018年に約0.12ドルの史上最高値をつけて以来、IOST価格は低迷し、2020年末に至るまで浮上のきっかけを掴めずにいました。しかし、2021年に入って以降、出来高が増えると同時に0.08ドル付近にまで高騰するなど、ボラティリティが拡大傾向にありました。
その後、仮想通貨市場全体の不調を受けて0.02ドル前後まで落ち込みましたが、2022年3月25日ごろから再び上昇し、直近は0.05ドル付近の高値を記録しています。2022年3月末時点において、過去1週間で100%以上の上昇となっています(チャート右端部分)。
これを受けて、仮想通貨コミュニティでは、IOST価格が2021年の最高値である0.08ドルを上回るのではないかとの期待が高まっています。
画像引用:CoinMarketCap
今回、IOST価格が急上昇した要因は、IOSTの共同創設者Jimmy Zhong氏の発言にあると考えられます。以前から「4月にイーサリアム(ETH)とIOSTのクロスチェーンブリッジの試用版を公開」と発信しているのに加え、IOSTのアップグレードを連想させるツイートを投稿してきました。
クロスチェーンブリッジとは、複数のブロックチェーンを繋いで、規格の異なる仮想通貨を利用可能にする技術です。この技術が普及すれば、ブロックチェーンを跨いで仮想通貨をやり取りできます。ブロックチェーンが乱立している現在、クロスチェーンブリッジは仮想通貨市場で重要な存在になるでしょう。
これに続き、Zhong氏は、3月28日のツイートで「重大発表とIOSTのローンチイベントがある」と告知し、3月第4週から毎週詳細を発表していくとしました。
この発言が注目を集めており、また、IOSTのエコシステム拡大に対する期待もあって、IOST価格が急騰したと推測できます。IOSTは、長期的にも発展する可能性を大いに秘めています。20カ国以上に50万人のコミュニティメンバーを抱えており、開発活動が活発です。日本でもその傾向は顕著で、IOST財団を中心に様々な取り組みが進められています。
例えば、DeFi分野に関して、IOSTは「NoahOracleFund」と呼ばれるファンドを立ち上げて開発活動を促進するだけでなく、ステーブルコイン「HUSD」に対応して利用環境を整えています。一方、NFT分野に関しては、IOSTブロックチェーン上にNFTマーケットプレイス「Revival」を構築しています。
その他、大手企業と提携してブロックチェーン技術を提供するなどビジネスの広がりも見せており、将来が楽しみな存在です。
IOSTは日本国内の取引所でも購入できます。しかしお得に購入したいなら、Binance(バイナンス)やBybit(バイビット)などの海外取引所の利用がおすすめです。多くの国内取引所は、スプレッドが大きい「販売所形式」でIOSTを販売しています。スプレッドが大きいと、購入金額が割高になります。
日本語対応の海外取引所における、IOSTの取り扱い状況(USDT建て現物・デリバティブ)は下記の通りです。
取引所 | 現物 | デリバティブ |
Binance(バイナンス) | 〇 | 〇 |
Bybit(バイビット) | × | 〇 |
Gate.io(ゲート) | 〇 | 〇 |
CoinEX(コインイーエックス) | 〇 | 〇 |
MEXC(メクシー) | 〇 | × |
BingX(ビンエックス) | × | 〇 |
Bitget(ビットゲット) | × | 〇 |
Binance(バイナンス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
Bybit(バイビット)
現物 | デリバティブ |
× | 〇 |
Gate.io(ゲート)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
CoinEX(コインイーエックス)
現物 | デリバティブ |
〇 | 〇 |
MEXC(メクシー)
現物 | デリバティブ |
〇 | × |
BingX(ビンエックス)
現物 | デリバティブ |
× | 〇 |
Bitget(ビットゲット)
現物 | デリバティブ |
× | 〇 |
海外取引所は日本語対応が充実しているBybit(バイビット)がおすすめです。
IOSTは発展途上のブロックチェーンであり、技術的な進歩やパートナーシップによるエコシステムの拡大余地が大きいと考えられます。今後もIOSTは定期的に情報をリリースしていくと予想されるので、公式の発表から目が離せません。その内容次第では、IOST価格が再び乱高下する可能性もあります。
また、価格が急上昇したことで、IOSTの時価総額は飛躍的に増加し、仮想通貨市場全体で100位圏内に入るところまで来ています。投資家の中には、さらに大きな価格上昇を期待する人もおり、その動向が楽しみな仮想通貨です。
出典元:
作成日
:2022.04.01
最終更新
:2023.03.16
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
仮想通貨USUALの将来性は?RWA活用のステーブルコインプロトコルを解説
2024.11.20 20:00
Milton Marketsが2024年11月より最大100%分入金ボーナスを開催
2024.11.20 19:30
スマホ版MT4のやさしい使い方ガイド~iPhone&Androidの基本操作~
2024.11.20 19:00
ZoomexがクリプトバトルZを開催!毎週開催の取引大会で現物USDTやボーナスを獲得
2024.11.15 20:00
ゴールドラッシュXMは本当に儲かるのか?ほぼ破綻リスクゼロのEAの実力は
2024.11.14 20:30
Titan FXがブラックフライデーキャンペーンを開催!取引でキャッシュバックが付与
2024.11.14 20:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー