Select Language

インド政府、仮想通貨規制の再考に向けて専門家パネル立ち上げの可能性

インド政府、仮想通貨規制の再考に向けて専門家パネル立ち上げの可能性

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2022.04.20 12:27
インド政府、仮想通貨規制の再考に向けて専門家パネル立ち上げの可能性

update 2022.04.20 12:27

ブロックチェーン技術活用のために適切な規制構築を試みる

5月19日の報道で、インド政府が仮想通貨(暗号資産)規制を再考するために、専門家パネルを立ち上げる可能性があることが明らかになった。[1]

インド政府は仮想通貨取引禁止法の導入を計画するなど、仮想通貨の徹底排除を試みてきたが、元財務長官のSubhash Garg氏が率いる委員会が提案した全面的な禁止措置が時代遅れだとの批判が強まっている。これに対して政府内では、同委員会の専門家パネルを立ち上げ、ブロックチェーン技術活用のために仮想通貨規制を検討すべきだとの意見が出てきているようだ。また、ある情報筋によると、財務・総務大臣のAnurag Thakur氏が新しく委員会に加わる可能性があるという。

インド財務省は国内で仮想通貨取引が増加していることを認知しており、それに伴う潜在的なリスクを懸念して利害関係者と議論を進めている状況だ。

インド国会ではGarg氏の提案に基づいた仮想通貨関連法案が提出される見込みだが、この法案には仮想通貨取引や保有に対する厳罰化が盛り込まれる予定だという。これに関してThakur氏および財務大臣のNirmala Sitharaman氏は、政府が完全に仮想通貨を禁止せず、調整されたアプローチをとるべきだとの見解を示している。

大手仮想通貨取引所WazirXのCEOであるNischal Shetty氏は、この仮想通貨規制の再考を歓迎しており、インド政府の進歩的な考えを見られることが素晴らしいとコメントしている。インド市場での事業拡大を図るKrakenを始め、複数の外国資本の仮想通貨関連企業が国内へ進出してきているが、この政府の方針転換がどのような変化をもたらすのか、今後も同国での動きに注目していきたい。

release date 2021.05.20

ニュースコメント

comment

仮想通貨大国としての可能性を秘めるインド


中国に次ぐ人口規模を誇るインドは5億人以上のインターネットユーザーを抱えており、仮想通貨取引所Unocoinの元サイエンティストであるMohammed Roshan氏は、同国が世界最大の仮想通貨エコノミーを形成する可能性があると主張している。実際にインドではミレニアル世代が金を代替するデジタルゴールドとしてビットコイン(Bitcoin)の価値を見出しており、貯蓄や投機を目的に同仮想通貨を積極的に購入しているという。これに伴い、インド最大の取引所であるWazirXのユーザー数が100万人を超えたのに加え、日間取引量が2億ドルの大台を突破するなど、仮想通貨関連企業が飛躍的に業績を伸ばしているようだ。今年に入ってから仮想通貨市場は時価総額が2兆ドルを超えて拡大を続けているが、この流れに乗ってインド政府は仮想通貨の合法化に踏み切ることができるのか、今後も同国市場での展開を見守っていきたい。


Date

作成日

2021.05.20

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル