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xToken、2,500万ドル相当のハッキング被害を報告

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update 2022.04.20 12:27
xToken、2,500万ドル相当のハッキング被害を報告

update 2022.04.20 12:27

フラッシュローン機能を狙った攻撃を受ける

今月12日、DeFi(分散型金融)プロトコルのxTokenがハッカーによる攻撃を受け、2,500万ドル相当の損失を被ったことが明らかになった。[1]

xTokenはイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上でDeFiトークンをラップドトークンとして発行し、同エコシステム内でそれぞれの仮想通貨に対応するサービスから利益を得ることを可能にするプロトコルだ。現在、xTokenはシンセティクス(Synthetix)やバンコール(Bancor)を始めとする8種類のDeFiトークンに対応しており、原資産の仮想通貨価格に連動するラップドトークンを提供している。

今回、犯人のハッカーは借入と返済を単一のトランザクションで処理するフラッシュローン機能を狙って攻撃を仕掛けているようだ。仮想通貨メディアThe BlockのアナリストであるIgor Igamberdiev氏によると、ハッカーは2億7,000万ドル相当の6万1,800ETHを借り入れ、シンセティクスのラップドトークンであるxSNXaトークンを大量に生成して現物の仮想通貨と交換したという。加えて、ハッカーはバンコールのラップドトークンであるxBNTaトークンのコントラクトが抱える脆弱性を利用し、同仮想通貨を不正に生成、売却している。[2]

xTokenの創設者Michael J. Cohen氏は、コミュニティに謝罪をすると同時に、被害者への補償を行うことを約束した。最近ではRari Capitalがハッキング被害を受けたことを報告するなど、仮想通貨市場ではDeFiプロトコルを狙った犯罪が増加しているだけに、業界は何らかの対策を講じる必要があると言えるだろう。

release date 2021.05.14

ニュースコメント

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多数の脆弱性を抱えるイーサリアム


DeFiプラットフォームとして拡大を続けるイーサリアムだが、多数の脆弱性を抱えていることが問題視されているようだ。昨年イーサリアムはクライアントソフトのバグでブロックチェーンの分岐が発生し、MetamaskやMakerDAO、Uniswap、Compound、MyCryptoなどのシステムダウンを誘発する結果を招いたという。その他、イーサリアムはスマートコントラクトにバグが発覚した経緯があり、イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)誕生のきっかけとなったDAO事件や、少なくとも215ETH相当の被害を被ったMyEtherWalletのハッキング事件などを引き起こしている。イーサリアムコミュニティはハードフォークによるアップデートを繰り返すことでリスクに対処しているが、これがセキュリティ強化につながるのか、今後も同ブロックチェーンプラットフォームの躍進に期待したい。


Date

作成日

2021.05.14

Update

最終更新

2022.04.20

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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