Select Language

Skrill、仮想通貨間の両替を可能とする機能を実装

Skrill、仮想通貨間の両替を可能とする機能を実装

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.08.31 15:29
Skrill、仮想通貨間の両替を可能とする機能を実装

update 2021.08.31 15:29

法定通貨を介さない効率的な取引スキームを実現

オンライン決済サービス会社であるペイセーフグループ【以下、ペイセーフと称す】が運営する仮想通貨ウォレットのSkrill(本社:Floor 27 25 Canada Square London E14 5LQ United Kingdom[1])は、仮想通貨間の迅速な両替を可能とする新しい機能を追加したことを発表した。[2]

今までSkrillでは法定通貨を介して仮想通貨の売買が行われていたが、この新しい機能が実装されたことで、より直接的かつ安価な手数料での仮想通貨ペアの取引が可能になったという。また、現在、Skrillでは40種類以上の法定通貨がサポートされており、ユーザーはそれを利用してビットコイン(Bitcoin)やビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)、リップル(Ripple)、イーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(Litecoin)など、9種類の仮想通貨を購入することもできる。これらの仮想通貨関連サービスにおいて、Skrillは顧客資産を管理するカストディアンとしての役割を担っているが、実際のトランザクションはパートナーの仮想通貨取引所を通じて処理されるようだ。

ペイセーフはSkrillに加え、NETELLERやMeritCard、Paysafecard、payolution、Income Access、FANS Entertainmentなどのブランドでオンライン決済事業を展開し、2018年7月には仮想通貨市場への参入を果たしている。既にNETELLERは仮想通貨の売買を開始しているが、将来的にペイセーフはこの新しい機能をNeteller Digital Walletにも実装することを計画しているという。

SkrillおよびNETELLER、Income AccessのCEOであるLorenzo Pellegrino氏は、同グループの戦略に関して次のようにコメントしている。

仮想通貨へのアクセスや決済を容易なものとするために、我社のユーザーは更に多くの機能を必要としていると認識しています。我社のサービスにおいて仮想通貨は重要な役割を担っており、今後もユーザーがそのエコシステムを最大限活用できるように、規模の優位性と決済業界での豊富な経験を生かし、継続的にサービスを強化していきたいと思っています。

Lorenzo Pellegrino, CEO of Skrill and NETELLER, Income Access - Paysafe Groupより引用

ペイセーフ以外にも積極的に仮想通貨を決済サービスに統合しようと試みる事業者は存在し、例えば競合のSquareはニューヨーク州金融サービス局(The New York State Department of Financial Services)から仮想通貨関連企業向けのビットライセンスを取得している。Squareの2018年第3四半期の業績では、ビットコイン関連の売上が4,300万ドルを突破したことが明らかになったが、Skrillの動きが業界のパワーバランスにどのような影響を与えるのか、今後もその展開を見守っていきたい。

release date 2019.11.28

出典元:

ニュースコメント

仮想通貨の登場で転換期を迎える決済業界

オンラインベースの決済サービスプロバイダーは、イーコマースなどの流行を背景に急速な成長を遂げたが、仮想通貨やブロックチェーン技術が登場したことで転換期を迎えているようだ。多くの事業者はSkrillやNETELLER、Squareなどと同様に既存のプラットフォームに仮想通貨を統合するアプローチを取っており、既にいくつかのサービスがその利用を実現している。一方、ブロックチェーンを基礎とする次世代の決済サービスの開発も活発で、フィンテックベンチャーなどを中心に関連プロジェクトが進められている状況だ。今月、ペイパルはTRM Labsに投資し、ブロックチェーンの実用化に向けて地盤を固める動きに出ている。Facebook(フェイスブック)のリブラ(Libra)など、代替となり得るサービスも台頭しているが、これら事業者はどのような戦略を持って挑むのか、今後もその動向に注目していきたい。


Date

作成日

2019.11.28

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨SOLVの将来性は?ビットコインのステーキングプロトコルSolv Protocolを解説

仮想通貨(暗号資産)SOLVは、ビットコイン(BTC)のステーキングプロトコル「Solv Protocol」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨SOLVの特徴やSNSでの評判、将来性、トークンの使い道などを解説します。
update2025.01.10 19:30

【無料ツールも】MT4/MT5で複数チャートを同期スクロールし、分析を劇的に変える方法!

MT4/MT5ではインディケータを使うことで複数チャートを同期してスクロールできます。この記事ではMT4/MT5の複数チャートを同期してスクロールできるインディケータについて、実際に使ってみた感想も交えながら紹介していきます。
update2024.11.07 19:00

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

MT4/MT5でも日本時間を簡単に表示できる!日本との時差については図解で理解しておこう

MT4/MT5では通常、表示される時間が日本時間から6時間ほどずれています。頭の中で「表示される時間 + 6時間」などと計算すれば、日本時間に変換可能です。しかし慣れないうちは少し不便なので、日本時間を表示させる外部ツールも活用されています。
update2024.11.27 19:30

bitbankからBybitに送金してみた!トラベルルールの対応状況も解説

Myforex編集部では、bitbank(ビットバンク)からBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.11.28 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00

初心者でも安心!MT4ストラテジーテスターの使い方完全ガイド ~EA活用とバックテストで一歩先のトレードへ~

MT4でEAを使って自動売買をするならストラテジーテスターにより利益が出るかテストが必要です。本記事では、ストラテジーテスターの実践的な使い方や疑問を感じやすいポイントを解説します。
update2025.01.10 19:00

XMTradingがおみくじプロモ2025を実施!総額1,000万円越えのキャンペーン

海外FX業者XMTradingは、1月2日~1月31日までの期間限定で「おみくじプロモ2025」を実施すると発表しました。賞金総額は1,000万円以上であり、抽選で100名に最大75万円の現金がキャッシュバックされます。
update2025.01.06 19:00

このローソク足あと何秒!?残り時間を表示するMT4/MT5のインディケータを比較

MT4やMT5でトレードする際、インディケータを使えばローソク足が確定するまでの残り時間を表示できます。アラート機能付きや残り時間以外の情報も表示するインディケータもあります。本記事では、MT4・MT5にローソク足の残り時間を表示するインディケータを紹介します。
update2024.12.12 19:30

SONYのレイヤー2「Soneium」がIP侵害を理由にミームコインをブラックリスト化

ソニーグループによるイーサリアムレイヤー2のSoneium(ソニューム)が、メインネットローンチの同日に、IP侵害のあるミームコインをブラックリスト化し、SNSで話題となっています。本記事では、Soneiumの概要やブラックリスト化の内容、SNSでのユーザーの声などを解説します。
update2025.01.17 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル