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韓国ビットコイン取引所Bithumbハッキングで顧客情報流出

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update 2021.08.31 15:23
韓国ビットコイン取引所Bithumbハッキングで顧客情報流出

update 2021.08.31 15:23

顧客情報流出で振込詐欺等のニ次被害発生

先月末、韓国最大手ビットコイン取引所であるBithumb(本社:17, Teheran-ro 16-gil, Gangnam-gu, Seoul, Republic of Korea)が、ハッキングの攻撃を受け、2万人の顧客情報が流出し、10億ウォン(約1億万円相当)の被害額を出したことが明らかになったが、現在もニ次被害が続いているようである。

同ハッキングは、Bithumbの本社のサーバーがハッキングされたのではなく、Bithumbの社員が自宅で使用していた個人用パソコンがハッキングされ、顧客情報の流出に至ったとされている。また、Bithumbは、同ハッキングに対して、流出した情報は、顧客の携帯番号やメールアドレスなどであり、パスワードの漏えいはなかったことを主張している。

このハッキングで、Bithumbの会員数の3%にあたる顧客情報が流出しており、Bithumbは、情報が流出した顧客に賠償金として、10万ウォン(1万円相当)を支払っているが、同ハッキングで、盗み出されたビットコインに対しての賠償責任は、負わない立場をとっている。ビットコインを出金する際、ワンタイムパスワード(OTP)や、SMS認証が必須となっているため、本人が情報を開示しない限り、第3者によるビットコインの出金は不可能であるというのが、Bithumb側の意見である。

さらに、ハッキングから20日以上もたっている現在も、ボイスフィッシングや振込詐欺などのニ次被害が広がっているという。被害者たちは、集団訴訟を起こすため、GETBACKCOINというコミュニティーを立ち上げ、現在被害者の募集を行っている。またネットでは、Bithumbを利用しないよう呼びかけも広がっているようである。

Bithumbは、世界的にみても規模の大きいビットコイン取引所である。2017年6月28日の時点で、取引高22764BTCを記録し、全世界の取引高の12%を占めた。ビットコインの他、イーサリアム(Ethereum)やライトコイン(Litecoin)、リップル(Ripple)、ダッシュ(Dash)、イーサリアムクラシック(Ethereum Classic)等の6つの仮想通貨の取引を提供している。

Bithumbは、ハッキングを受けた後、暗証番号の二重認証を取り入れる等、日々セキュリティーの強化を続けている。

release date 2017.07.19


Date

作成日

2017.07.19

Update

最終更新

2021.08.31

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
投資のヒントになり得る国内外の最新動向をお届けします。

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