作成日
:2017.05.31
2021.08.31 15:24
国際銀行間通信協会(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)【以下、SWIFTと称す】は、SWIFTが主催する金融業界世界最大級の国際会議であるスイフト国際金融運営セミナー(SWIFT International Banking Operations Seminar)にて、FX Performance Insightsのサービス提供の対象を拡大することを発表した。
SWIFTが提供するFX Performance Insightsツールにより、金融機関は、外国為替マーケットデータへアクセスすることが可能となる。この外国為替マーケットデータは、各金融機関による独自の調査ベースで取得した情報ではなく、SWIFTを介した実際の取引から取得された情報であり、グローバル銀行をはじめ、地方銀行、中央銀行、政府系ファンド、さらには投資運用者等8,000以上の金融機関の情報を基にした、SWIFTの基準に基づくデータであるとされている。
このSWIFTのデータを活用することで各金融機関は、戦略的な意思決定を下すことや経営戦略を立てることが可能となる。
SWIFTは、このサービスを、2016年より一部の金融機関のみを対象に提供してきた。2016年9月に、世界のメガバンクであるHSBC Holdings PLCがFX Performance Insightsのサービスを初めて利用しており、その後、SWIFTが提供するこのデータへの需要が急激に増加したといわれる。今後は提供先が拡大され、外国為替マーケット参加者達であれば、FX Performance Insightsツールを利用できるようになるということである。
SWIFTのグローバルリーダであるFabian Vandenreydt氏は以下のようにコメントをした。
正確な外国為替マーケットのデータの入手は、容易なものではありません。既存の情報は、金融機関独自の調査や一部のデータに基づいた情報であるからです。しかし、SWIFTを介したメッセージを追跡することで、一連のデータへアクセスすることができます。このデータをまとめ、分析することで世界中のFXトレーダーにとって非常に役立つ貴重なツールとなるでしょう。
Fabian Vandenreydt, Global Head of Securities Markets, Innotribe & The SWIFT Institute at SWIFT
release date 2017.05.31
作成日
:2017.05.31
最終更新
:2021.08.31
国内及び外資系金融機関に15年弱勤務し、現在は独立。
執筆と翻訳は、海外FXを始めとする金融分野を専門とする。
慶應義塾大学卒。
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