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日本でも税率20%でビットコインのトレードが可能?IG証券がIBIT・ETHAのCFD取扱い開始

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update 2025.10.14 15:37
日本でも税率20%でビットコインのトレードが可能?IG証券がIBIT・ETHAのCFD取扱い開始

update 2025.10.14 15:37

IG証券が2025年9月30日、ブラックロックが提供するビットコイン現物ETF「IBIT」、イーサリアム現物ETF「ETHA」のCFD取引を提供開始しました。仮想通貨(暗号資産)ではなくETFを原資産としたCFDであることから、SNS上では「分離課税(税率20.315%)でビットコインのトレードができる」と話題になっています。

本記事では、IG証券の発表内容や国内の仮想通貨税制、海外FXとの使い分け方法などを紹介します。

IG証券でIBIT・ETHAのCFD取引が開始

2025年9月30日、IG証券は仮想通貨(暗号資産)ETF2銘柄のCFD取引提供開始を発表しました。

IG証券の仮想通貨ETF取り扱いの発表

画像引用:IG証券

今回の銘柄追加により、大手資産運用会社ブラックロックが提供するビットコイン現物ETF「i シェアーズ ビットコイン トラスト ETF(IBIT)」、イーサリアム現物ETF「i シェアーズ イーサリアム トラスト ETF(ETHA)」のCFD取引が可能となっています。

なお、これらはいずれもCFD(差金決済取引)であり、現物での取り扱いはありません。

日本国内における仮想通貨の税制

日本における仮想通貨(暗号資産)取引の利益は、雑所得に分類されます。雑所得は総合課税の対象であるため、最大税率は55%(所得税45% + 住民税10%)に設定されています。

仮想通貨取引での損失は他の所得(給与所得など)と損益通算できず、翌年以降への損失繰越も認められていません。そのほか、含み益のある仮想通貨現物を他の通貨と交換するだけで課税される仕組みにもなっており、税制上の不利さが国内ユーザーにとって課題になっています。

一方、IG証券で提供されるIBIT・ETHAはETFを原資産とするCFD取引であるため、申告分離課税(20.315%)の対象になるとの見解もあります。こういったことから、X(旧Twitter)では「分離課税でビットコインのトレードができる」として盛り上がりを見せています。

また、CFD取引の課税されるタイミングはポジションを決済したときに限定されるため、トレーダーにとっては現物よりも所得計算がシンプルな点もメリットです。

レバレッジ面では海外FXが優位

SNSで盛り上がりを見せているIG証券ですが、IG証券の仮想通貨(暗号資産)ETFのCFD取引は、最大でもレバレッジ5倍までしか適用できないとされています。

一方、海外FXブローカーでは、数百倍以上のレバレッジで仮想通貨トレードができる業者も多く存在します。このため、高レバレッジでのトレードを目的とする場合は海外FXが依然として有利といえるでしょう。

point 海外FXブローカーとは

海外FXブローカーとは、一般的に日本国内のライセンスを取得しておらず、オフショアライセンスで運用している業者のことを指します。IG証券の親会社であるIGグループはイギリス拠点であるものの、IG証券は日本の金融庁の認可を受けて運営しているため、国内FXに分類されます。

使い分け戦略が有効か

海外FXとIG証券それぞれの特徴を理解し、トレード目的に応じて使い分けると、リスクと効率のバランスを取ることができます。

項目 IG証券 海外FX
税制 分離課税(20.315%)(*1) 総合課税(最大55%)
レバレッジ 最大5倍 最大数百倍など
取引対象 IBIT、ETHA
仮想通貨ペア
(BTC/USDなど)
信頼性・安全性 国内法準拠で高い 出金・規制リスクに注意

IG証券

税制 分離課税(20.315%)(*1)
レバレッジ 最大5倍
取引対象 IBIT、ETHA
信頼性・安全性 国内法準拠で高い

海外FX

税制 総合課税(最大55%)
レバレッジ 最大数百倍など
取引対象
仮想通貨ペア
(BTC/USDなど)
信頼性・安全性 出金・規制リスクに注意

(*1)日本国内で仮想通貨ETFのCFD取引で得た利益が分離課税になるかどうかは争点となっており、総合課税の対象になると指摘する意見もあります。

例えば、短期での高レバレッジ取引をするなら海外FX、中長期トレードで税制面の優位性を重視するならIG証券、といった使い分け方法などが考えられるでしょう。

シーンに合わせてブローカーを使い分けることで、「高レバレッジでの短期トレード」と「国内CFDでの税制メリット」を両立することも可能です。

なお、当サイトでは信頼性の高いブローカーだけをご紹介しており、詳細は下記のページでご確認いただけます。

仮想通貨の分離課税は時間の問題か

金融庁は、2026年度の税制改正要望で分離課税の導入を含む、仮想通貨(暗号資産)の税制見直しを要望しています。この要望が実現すれば、仮想通貨取引においても株式やFXと同様の税制が適用される見込みです。

現時点で仮想通貨は総合課税であるため、IG証券での分離課税トレードが話題となっています。しかし、米国を含む世界的な仮想通貨推進の潮流を考えると、分離課税への移行は時間の問題といえるのかもしれません。


Date

作成日

2025.10.10

Update

最終更新

2025.10.14

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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