作成日
:2025.04.10
2025.04.11 16:34
メタマスク(MetaMask)は、世界中でもっとも人気が高いプライベートウォレットの一つです。イーサリアムを中心に、さまざまなブロックチェーン上のサービスで利用できます。メタマスクに仮想通貨(暗号資産)を入金する際は、国内取引所などから送金する方法が一般的です。
そこでMyforex編集部では、実際に国内取引所のビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクに仮想通貨を送金してみました。送金後の感想としては、送金作業はとても簡単ですが、送金する通貨によっては送金手数料が高い、というのが率直な感想です。
この記事では実際に送金した経験をもとに、送金手順や送金手数料のほか、感想などを紹介します。
Myforex編集部では、ビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクに仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。送金手順を紹介する前に、ビットフライヤーの送金手数料やトラベルルールなどを紹介します。
ビットフライヤーからの仮想通貨の送金では、送金手数料と最低送金額が定められています。
ビットフライヤーで取り扱っている主要銘柄の送金手数料と最低送金額は以下のとおりです。
通貨 | 送金手数料(*1) | 最低送金額(*1) |
---|---|---|
BTC (ビットコイン) |
0.0004 BTC
(約4,800円)
|
0.001 BTC
(約12,000円) |
ETH (イーサリアム) |
0.005 ETH
(約1,500円)
|
0.001 ETH
(約300円)
|
BCH (ビットコインキャッシュ) |
0.0002 BCH
(約10円)
|
0.001 BCH
(約50円)
|
LTC (ライトコイン) |
0.001 LTC
(約14円)
|
0.001 LTC
(約14円)
|
DOT (ポルカドット) |
0.1 DOT
(約60円)
|
1 DOT
(約600円)
|
XRP (リップル) |
無料 |
20 XRP
(約6,400円) |
XLM (ステラルーメン) |
無料 |
2 XLM
(約80円)
|
通貨 | 送金手数料 |
---|---|
BTC (ビットコイン) |
0.0004 BTC
(約4,800円)
|
ETH (イーサリアム) |
0.005 ETH
(約1,500円)
|
BCH (ビットコインキャッシュ) |
0.0002 BCH
(約10円)
|
LTC (ライトコイン) |
0.001 LTC
(約14円)
|
DOT (ポルカドット) |
0.1 DOT
(約60円)
|
XRP (リップル) |
無料 |
XLM (ステラルーメン) |
無料 |
(*1)送金手数料、最低送金額の目安は2025年3月10日時点のものです。
通貨 | 最低送金額 |
---|---|
BTC (ビットコイン) |
0.001 BTC
(約12,000円)
|
ETH (イーサリアム) |
0.001 ETH
(約300円)
|
BCH (ビットコインキャッシュ) |
0.001 BCH
(約50円)
|
LTC (ライトコイン) |
0.001 LTC
(約14円)
|
DOT (ポルカドット) |
1 DOT
(約600円)
|
XRP (リップル) |
20 XRP
(約6,400円)
|
XLM (ステラルーメン) |
2 XLM
(約80円)
|
(*1)送金手数料、最低送金額の目安は2025年3月10日時点のものです。
上記の通り、ビットフライヤーから仮想通貨を送金する場合、通貨によって送金手数料や最低送金額が大きく異なります。例えば、XRP(リップル)とXLM(ステラルーメン)はいずれも送金手数料が無料ですが、最低送金額には6,000円以上(2025年3月10日時点の換算額)の差があります。送金手数料、最低送金額は変更される場合があるため、送金を実施する際には確認をするようにしましょう。
今回は、メタマスクで一般的に利用されるETHを送金しました。
トラベルルールに関して、ビットフライヤーからメタマスクには問題なく送金できます。ビットフライヤーは公式サイトにて、メタマスクなどのプライベートウォレットへの送金が可能である旨を記載しています。
一方で、法規制や日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の自主規制規則の変更があった場合、制限が設けられる可能性も示唆しているため、送金を行う際は必ず最新情報を確認するようにしましょう。
取引所の顧客が仮想通貨を送金する際、送金元の取引所が送金先の取引所に一定の情報を通知するというルールです。このルールは、FATF(金融活動作業部会)が定める国際基準です。マネーロンダリングやテロ資金対策を目的としており、日本もこの基準に準拠して法整備を進めています。
実際にビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクに、PCを使って送金した手順を紹介します。
メタマスクに仮想通貨(暗号資産)を送金するためには、まずメタマスクで送金アドレスを確認する必要があります。
今回はETHを送金するので、メタマスク上でイーサリアムネットワークを選択します。画面左上にある、ネットワークを選択するプルダウンをクリックします。
ネットワークの選択画面が表示されるので、「Ethereum Mainnet」を選択します。
「Ethereum Mainnet」を選択したら、画面上部にあるウォレットアドレスをクリックしてコピーします。コピーできたら、そのままビットフライヤーに移動しましょう。
ビットフライヤーにログインし、左側のメニューから「入出金」を選択します。
ビットフライヤーに、ETHの送金先であるメタマスクのアドレスを登録します。
仮想通貨の中から「イーサリアム」を選択し、「送付」タブをクリックします。「アドレスを登録する」ボタンが表示されるのでクリックします。
登録しているメールアドレスに、外部アドレス登録用のURLが発行されたメールが届きます。間違いがないことを確認し、文中のURLをクリックしましょう。
メール認証が完了したら、二段階認証に登録している方法で届いた確認コードを入力し、「次へ」をクリックします。
ビットフライヤーでは外部送付アドレスの登録、および仮想通貨の外部送付に、二段階認証の設定が必須です。
アドレスの登録画面で、「ラベル」「アドレス」を入力します。「アドレス」を入力する際は、手順3で表示させたメタマスクの画面からコピー&ペーストで入力しましょう。
すべて入力したら、「次へ」をクリックします。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
ラベル |
任意の宛先名を設定します。ウォレット名などを設定すると便利です。 |
2 |
イーサリアムアドレス |
送金先のアドレスを入力します。今回の場合、手順3で表示させたメタマスクのウォレットアドレスを入力します。 |
仮想通貨の送信時にウォレットアドレスや宛先タグを手入力すると、打ち間違いの原因になります。そのため、ウォレットアドレスや宛先タグは必ずコピー&ペーストで入力するようにしましょう。
続いて、送付先の「アドレス所有者」「送付先」などの情報を入力します。すべて入力したら、「追加する」をクリックします。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
アドレス所有者 |
送金先の取引所やウォレットの受取人が本人なら「お客様本人」、本人でない場合は「お客様本人以外」を選択します。 |
2 |
送付先 |
送付先の種類(国内取引所・海外取引所・プラベートウォレット等)を選択します。今回はメタマスクに送金をするので、「プライベートウォレット等」を選択します。 |
3 |
送付先の国地域 |
プライベートウォレットのため、本人の居住地を選択します。 |
アドレス情報の登録が完了したら、送金の手順に入ります。登録したアドレスをクリックしてETHの送金に進みます。
表示された画面を下にスクロールして「送付数量」を入力します。通貨ごとに最低送金額が決まっているため、それ以上の数量を入力してください。
今回は0.005 ETHを送るため、「0.005」と入力して「送付する」をクリックします。
送付確認画面になるので、内容に間違いがなければ「送付を確定する」をクリックします。
二段階認証の確認コードを入力して「認証する」をクリックします。
受け付けのメッセージが表示されれば、送金完了です。今回は、10分程度で送付完了のメールが届きました。
次にビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクにスマホを使って送金する手順を紹介します。
メタマスクに仮想通貨(暗号資産)を送金するためには、まずメタマスクのスマホアプリで送金アドレスを確認する必要があります。
今回はETHを送金するので、メタマスク上でイーサリアムネットワークを選択します。画面上部にある、ネットワークを選択するプルダウンをタップします。
ネットワークの選択画面が表示されるので、「Ethereum Mainnet」を選択します。
「Ethereum Mainnet」を選択すると、以下の画面に戻ります。画面上部にあるウォレットアドレスをタップすると、アドレスをコピーできます。
この画面を開いたまま、ビットフライヤーのアプリに移動しましょう。
ビットフライヤーのアプリを起動し、下部の「入出金」をタップします。
「仮想通貨」タブを選択し、「イーサリアム」をタップします。
「出金」をタップします。
ETHの出金画面に遷移します。
ビットフライヤーから仮想通貨を出金する際は、送金先のアドレスを登録する必要があります。「アドレスを登録する」をタップしましょう。
登録しているメールアドレスに、外部アドレス登録用のURLが発行されたメールが届きます。間違いがないことを確認し、文中のURLをタップしましょう。
アドレスの登録画面で、「ラベル」「アドレス」を入力します。「アドレス」を入力する際は、手順3で表示させたメタマスクの画面からコピー&ペーストで入力しましょう。
すべて入力したら、「次へ」をタップします。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
ラベル |
任意の宛先名を設定します。ウォレット名などを設定すると便利です。 |
2 |
イーサリアムアドレス |
送金先のアドレスを入力します。今回の場合、手順3で表示させたメタマスクのウォレットアドレスを入力します。 |
仮想通貨の送信時にウォレットアドレスや宛先タグを手入力すると、打ち間違いの原因になります。そのため、ウォレットアドレスや宛先タグは必ずコピー&ペーストで入力するようにしましょう。
送付先の「アドレス所有者」を選択します。送付先の取引所やウォレットの受取人が本人なら「お客様本人」、本人でない場合は「お客様本人以外」を選んでください。
選択したら、「次へ」をタップします。
続いて、送付先について「国内取引所」「海外取引所」「プライベートウォレット等」のいずれかを選択します。今回はメタマスクに送金するため、「プライベートウォレット等」を選びます。
選択したら、「次へ」をタップします。
送付先の国地域・都市を選択します。今回はプライベートウォレットのため、本人の居住地を選択します。
選択したら、「次へ」をタップします。
送付先確認画面に移ります。内容に間違いがなければ、プライバシーポリシーと利用規約を確認してチェックを入れ、「保存」をタップします。
二段階認証に登録している方法で届いた確認コードを入力し、「送信」をクリックします。
ビットフライヤーでは外部送付アドレスの登録、および仮想通貨の外部送付は、二段階認証の設定が必須です。
アドレス情報の登録が完了したら、送金の手順に入ります。登録したアドレスをタップしてETHの送金に進みます。
「出金数量」を入力します。通貨ごとに最低送金額が決まっているため、それ以上の数量を入力してください。
今回は0.005 ETHを送るため、「0.005」と入力して「出金」をタップします。
出金内容の確認画面が表示されます。内容に間違いがないことを確認して「出金」をタップします。
二段階認証に登録している方法で届いた確認コードを入力し、「送信」をクリックします。
二段階認証が完了すると、送金完了です。今回は、10分程度で送付完了のメールが届きました。
ビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクへの仮想通貨(暗号資産)の送金自体は問題なく行えました。導線もそこまで複雑ではなく、出金完了までの時間も10分程度と比較的スムーズでした。
しかし、今回送金を行ったETHに関しては、手数料がネックといえそうです。送金手数料が無料の国内取引所もある中、1,500円程度かかった点は気になりました。
国内のメイン口座がビットフライヤーである場合以外は、他の取引所で送金を行うことを検討しても良いかもしれません。なお、XRP(リップル)やXLM(ステラルーメン)は送金手数料が無料(2025年3月10日時点)なので、送金先が対応している場合はXRPやXLMでの送金を検討するのも良いでしょう。
ビットフライヤーからの送金に関して、「送金手数料が高い」という意見が多く見られました。今回送金したイーサリアムはDApps利用の需要などから、メタマスクに送金する機会が多い分、送金手数料の高さはやはりネックといえるでしょう。
また、今回のメタマスクへの送金では該当しませんが、トラベルルールの関係で送金できる国内取引所が限られる点に関する投稿も散見されました。トラベルルールには大きく2つの対応システムがあり、同じシステムを採用している取引所間でしか送金できません。そのため、ビットフライヤーの場合、国内取引所はコインチェックには送金できますが、GMOコインやbitbankには送金できません。
送金を急いでる場合でも、必ずお互いに送受金が可能か最新情報を確認してから、送金を実施するようにしましょう。
ビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクに送金してみた経験から、以下のような注意点が挙げられます。
ビットフライヤーからメタマスクへの送金に限らず、仮想通貨(暗号資産)を送金する際はアドレスの入力ミスに十分注意しましょう。
また、対応ネットワークが複数ある仮想通貨の場合、送金元と送金先のネットワークを一致させた上で送金する必要があります。もし、アドレスや利用ネットワークに入力・選択ミスがあると、送金した仮想通貨を消失(GOX)してしまう可能性があります。
これらのミスを防ぐためにも、アドレスは手入力をせず、コピー&ペーストで入力するようにしましょう。
大きな資金を送金する前に、少額のテスト送金を行うのも有効です。
まず、ビットフライヤーからメタマスクに少額のETHをテスト的に送金します。その後、メタマスクに無事着金したことを確認してから、より大きな金額を送金するという流れです。
テスト送金を行うことで、アドレスなどに入力ミスがあった場合も、テスト送金時に気づくことができます。送金手数料は2回分かかりますが、送金ミスで大きな資金を失わないための有効な対策です。
今回はPCとスマホを使って、ビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクへ送金してみました。送金の手順はとてもわかりやすく、処理も10分程度で完了しました。ただし、仮想通貨(暗号資産)によっては送金手数料が高額なため、頻繁な送金には向いていません。事前に送金する仮想通貨の手数料を確認するようにしましょう。
また、メタマスクへの送金は自己責任で行う必要があります。アドレスやネットワークの設定ミスには十分な注意が必要です。
作成日
:2025.04.10
最終更新
:2025.04.11
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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