作成日
:2025.01.21
2025.01.21 14:05
2024年12月30日、X(旧Twitter)で複数のトレーダーがThreeTrader(スリートレーダー)で一度出金した利益について返金を求めるメールが届いたことを明かしました。ThreeTraderといえば、スプレッドの狭さや取引手数料の安さ、出金対応の早さなどからトレーダーの間でも高く評価する人もいる海外FX業者です。
本記事では、年末に発生したThreeTraderの返金要求について経緯やThreeTrader側・トレーダー側の反応について現時点で分かっていることを解説します。
ThreeTrader(スリートレーダー)による返金騒ぎが起きたのは、2024年末のことです。12月30日に複数のトレーダーがX上で、ThreeTraderから出金したお金を返金するように迫られたことを発信したことで、他のトレーダーにも知られる事態となりました。
複数のトレーダーのXの投稿によると、ThreeTraderから来たメールには、以下のような内容が記載されていたようです。
一般的に海外FX業者では、出金申請をしたトレーダーが規約違反となる行為をしていないか、チェックをした上で出金の手続きを進めます。仮に不正な取引により利益を得たことが発覚した場合、得た利益の出金を拒否されます。また、一部の詐欺業者では、不正な取引をしていなくても出金を拒否することがあるようです。
しかし、今回のケースでは、既に利益の出金が認められたにもかかわらず、不正な取引の疑いを理由に利益分の返金を求めるメールが送られています。そのため、出金前に取引内容のチェックが行われていないのではと疑問視する意見もありました。
これまではThreeTrader以外の海外FX業者においても、一度出金を認めた後に利益の返金を要求することはほとんどなかったため、トレーダーの間で衝撃が広がりました。実際に、返金を要求されたトレーダーの投稿をきっかけにXでは「出金拒否」が一時トレンド入りしたようです。
Xに投稿されたトレーダーの投稿によるとThreeTrader(スリートレーダー)のメールには、「お客様規約」 第26ページ15.1 (j) 項の規定に違反すると記載されていたようです。
15.1 What constitutes an Event of Default Any of the following events constitutes Events of Default, which upon their occurrence give us the right to take action in accordance with clause (j) we consider that there are abnormal trading conditions;
ThreeTraderのお客様規約 - より引用
お客様規約を確認したところ、15条1項j項では取引状況に異常があると認められる場合とありますが、この条文だけでは具体的にどのような異常かがわかりません。
一般的に海外FXでは、以下のような取引をすると出金拒否される可能性があります。
アービトラージとは、同一の価値を有する商品の価格差や金利差を利用して売買を行い、利益を狙う手法のことです。一時的な価格の歪みを機会と捉えて行う手法で、裁定取引やサヤ取りとも呼ばれています。
例えば、ボーナスやゼロカットを悪用した両建て取引では、ボーナスを使って買いと売りの両方のポジションを持ちます。価格が動くと片方のポジションは含み損が発生しますが、ロスカットシステムにより損失を抑えることが可能です。
一方で、もう片方のポジションは含み益が伸び続けるため、リスクを抑えながら利益を狙うことができます。このような取引行為は、本来のボーナスやゼロカットシステムの使い方とは異なるため、主にボーナスキャンペーンを開催している海外FX業者で禁止されている行為です。
不正を疑われる取引をすると、出金拒否により利益の出金ができないだけでなく、口座凍結により二度と口座を使えなくなるリスクがあるので注意が必要です。
ThreeTrader(スリートレーダー)の公式はこの件についてホームページ上では言及していませんが、XではThreeTraderの関係者とされる人物が見解を述べています。
弊社では、出金拒否は一切ございませんので、ご安心ください。
ただし、万が一不正取引が確認された場合、利益は取り消される可能性がございますが、元本は必ず返金されます。
現在、不正取引の疑いがあるお客様には、担当部署から個別にご連絡を差し上げ、確認を進めております。
お取引や弊社に関してご不明な点やご不安がございましたら、[email protected] までお気軽にご連絡ください。
X - より引用
出金拒否は一切ないとしていますが、「元本は必ず返金されます」という部分の解釈については注意が必要かもしれません。
SNSやインターネット上の掲示板などへの投稿や他言をしない旨の同意書に同意すれば返金されるという意味ではないかというトレーダーの意見も見受けられます。条件付きで返金に応じるという意味である可能性もあるため、詳細についてはThreeTraderに確認する必要があるでしょう。
ThreeTrader(スリートレーダー)の今回の返金要求について、海外FX業者で取引するトレーダーの反応を見てみましょう。
このようにThreeTraderについて不安視する声が多く見つかりました。2025年1月10日時点では、実際に返金を要求されたトレーダーは少ないようですが、今後増えてくると、さらに不安が広がることも予想されます。
ThreeTraderへ不信感を持つユーザーが増加した場合、利用を控えるトレーダーが増える可能性があります。結果としてユーザー数が減少し、ブローカーとしての経営状況が悪化してしまい、出金が難しくなるといった悪循環に陥ることも考えられます。
ThreeTraderを利用している人は、今後の動向を定期的にチェックしておいたほうが良いでしょう。
ThreeTrader(スリートレーダー)は、ボーナスキャンペーンの提供はないものの、約定力の高さやスプレッドの狭さなどで人気の高い海外FX業者です。
これまで問題がほとんどなかったFX業者だっただけに、困惑しているユーザーも見受けられます。今のところ大きな混乱には繋がっていないようですが、今後のThreeTraderの対応次第では騒ぎが大きくなる恐れもあります。
ThreeTraderを利用する際は禁止されている取引をしないことはもちろん、疑われるような取引も避けるようにしましょう。
作成日
:2025.01.21
最終更新
:2025.01.21
短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。
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