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仮想通貨ORDERの将来性は?DEX向けインフラのOrderly Networkの仕組みや評判を解説

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update 2024.09.25 07:24
仮想通貨ORDERの将来性は?DEX向けインフラのOrderly Networkの仕組みや評判を解説

update 2024.09.25 07:24

仮想通貨(暗号資産)ORDERは、DEX(分散型取引所)向けに取引インフラを提供するOrderly Networkの独自トークンです。DEXは、Orderly Networkを利用することでオーダーブック型の取引システムを構築したり、流動性の面で支援を受けたりすることができます。

仮想通貨ORDERは、2024年8月26日にTGEおよびエアドロップ請求が開始されると発表され、話題となっています。当記事では、仮想通貨ORDERの評判や将来性、使い道、Orderly Networkの特徴などを解説します。

仮想通貨ORDERとは

Orderly Networkのロゴ

画像引用:Orderly Network

仮想通貨(暗号資産)ORDERは、分散型取引所(DEX)向けにインフラを提供するOrderly Networkの独自トークンです。Orderly Networkが提供するSDK(ソフトウェア開発キット)を利用して、DEXはオーダーブック型の取引システムなどを構築できます。

ORDERはイーサリアムブロックチェーン上のERC-20トークンで、2024年8月26日にTGE(トークン生成イベント)が実施される予定です。

また、2024年8月26日にはORDERのエアドロップを請求できるようになり、トークンのステーキングも可能となります。

エアドロップの請求は、TGEから60日間のみ有効です。期間終了時点で未請求のORDERはプロジェクトに返還され、コミュニティが将来の割り当てを決定できるようです。

DEXへインフラを提供

Orderly Networkは、DEX(分散型取引所)の開発者向けにSDKを提供します。従来の取引プラットフォームとは異なり、Orderly Network自身はフロントエンドを持ちません。

あくまで、Orderly Network上に構築されたプロジェクトの中核として機能します。DEXの開発者はOrderly Networkを利用すると、容易に取引システムを構築できるようです。

オーダーブック型の取引システムを実現

オーダーブック取引のイメージ

画像引用:Orderly Network

Orderly Network上でDEXを構築すると、オーダーブック型の取引を導入することが可能です。現在、DEXの取引システムはAMM(自動マーケットメーカー)が主流ですが、オーダーブックと比較して情報量の少なさや柔軟性に欠ける部分が否めません。

Orderly Networkのインフラを活用してDEXがオーダーブックを導入すると、ユーザーはCEX(中央集権型取引所)のような取引体験を得られることになります。DEXで頻繁に取引を行うトレーダーにとっては、選択肢が増えるという点で朗報かもしれません。

高い流動性を提供

Orderly Networkは、DEX向けに高い流動性を提供します。流動性とは、仮想通貨を交換する際の取引のしやすさを意味し、DEXに必要不可欠なものです。流動性に欠ける取引所は、トレーダーから敬遠されることもあります。

Orderly Networkを利用するプロジェクトがOrderly Network上にDEXを構築すると、流動性の面で支援を受けられます。Orderly Networkは、資金力の有無に関わらず多くのDEXプロジェクトを誘致する狙いがあるようです。

SNS上での評判

仮想通貨(暗号資産)ORDERは、TGEおよびエアドロップ請求の開始が発表されたこともあり、X(旧Twitter)上で話題となっています。

中には「仮想通貨ORDERのトークノミクスは非常によく練られている」と賞賛するユーザーも見受けられました。

仮想通貨ORDERの将来性

仮想通貨(暗号資産)ORDERの将来性に影響する項目として、以下の点が挙げられます。

  • 合計2,500万ドルの資金調達に成功
  • 金融大手出身の創業者
  • 40以上のプロジェクトがエコシステムに参加
  • 取引量800億ドルを達成

合計2,500万ドルの資金調達に成功

2024年8月、Orderly Networkは500万ドルを超える資金調達に成功したことを発表しました。大手取引所OKXのベンチャーキャピタル部門であるOKX Venturesなどが出資しています。

また、過去にOrderly Networkは、MEXC GlobalやGate Ventures、Crypto.com、Sequoia Capital Chinaなどから2,000万ドルを調達しています。

Orderly Networkへの出資者・投資家

画像引用:Orderly Network

Orderly NetworkはDEX(分散型取引所)向けのインフラサービスですが、複数の大手CEX(中央集権型取引所)とのコネクションも持っていることがわかります。近い将来、仮想通貨ORDERがCEXに上場することもあるかもしれません。

金融大手出身の創業者

Orderly Networkの共同創業者であるRan Yi氏は、金融業界でキャリアを積み上げてきました。フレディマック(連邦住宅金融抵当公庫)で金融市場分析の専門家として勤務した後には、グローバル資産運用などの分野で活躍しています。

Yi氏は、数多くのプロトレーダーやマーケットメーカーがDeFi(分散型金融)に参入したことに刺激を受け、Orderly Networkの創業に至ったようです。

40以上のプロジェクトがエコシステムに参加

Orderly Networkエコシステムの参加プロジェクト

画像引用:Orderly Network

DEX向けにインフラを提供するOrderly Networkは、当記事執筆時点(2024年8月22日)で41のプロジェクトがそのエコシステムに参加しています。具体的には、オムニチェーンプロトコルのLayerZeroや、レイヤー2ネットワークのOptimism、Arbitrum、BASEなどが挙げられます。

Orderly Networkは今後も積極的にパートナーシップを増やし、エコシステムの拡大を目指すようです。

取引量800億ドルを達成

2024年8月20日、Orderly Networkはエコシステム内のDEX取引量が約800億ドルに達したと発表しました。また、トレーダーの合計人数は約40万人にのぼっているようです。

取引量800億ドル超

画像引用:Orderly Network

2024年8月26日に仮想通貨ORDERがTGEを迎えると、Orderly Networkはさらに注目を集めるかもしれません。

仮想通貨ORDERのトークノミクス

仮想通貨(暗号資産)ORDERの総供給量は10億枚です。2024年8月26日にORDERのエアドロップ請求が開始され、ステーキングも可能となります。

ORDERの配分比率のうち、コミュニティに55%が配分されています。その内訳としてエアドロップの他にも、トレーダーやマーケットメーカー、DEX開発者への報酬などがあります。このことから、Orderly Networkが各ステークホルダーへのインセンティブを重視していることが伺えます。

ORDERの配分先と比率

仮想通貨ORDERの配分先と比率は以下の通りです。

ORDERの配分先と比率

画像引用:Orderly Network

55%を占めるコミュニティの他には、チームおよびアドバイザー(20%)、戦略的投資家(15%)、財団(10%)に割り当てられています。

20%を占めているチームおよびアドバイザーのトークンは、1年のロック期間を経て25%がロック解除されます。残りの75%は、TGEの1年経過後から3年かけて徐々にロック解除されるようです。このことから、運営側は長期的にプロジェクトを運営していく意向を持っていることがわかります。

また、戦略的投資家に割り当てられたトークンは、6ヶ月のロック期間を経た後、3年半かけて徐々にロック解除されるスケジュールが組まれています。

ORDERの放出スケジュール

画像引用:Orderly Network

ORDERの使い道

仮想通貨ORDERは、ステーキングすることで以下のような様々なメリットを受けられます。また、これら以外にも将来的に様々な使い道が追加されるようです。

  • ガバナンスへの参加権利
  • VALORの獲得
  • トレーディング報酬の向上
  • マーケットメーキング報酬の向上

ガバナンスへの参加権利

ORDERのステーキングを行うと、Orderly Networkのガバナンスに参加することができます。詳細は後日発表される予定です。

VALORの獲得

ORDERのステーキングを行うとVALORを獲得できます。VALORは、ORDERのステーキングポジションを金額と期間に基づいて測定する指標です。

将来的に、VALOR保持者はOrderly Networkから一定の報酬を獲得できるとされています。

トレーディング報酬の向上

ORDERのステーキングを行うと、Orderly Network上のDEXでのトレーディング報酬が向上します。

マーケットメーキング報酬の向上

ORDERのステーキングを行うと、Orderly Network上のDEXでのマーケットメーキング報酬が向上します。

Orderly Networkの特徴

DEX(分散型取引所)向けに開発インフラを提供するOrderly Networkは、以下の特徴を持っています。

  • 迅速で簡単な開発
  • CEXレベルのパフォーマンス
  • セルフカストディ

迅速で簡単な開発

Orderly NetworkのSDKを利用すると、DEXチームは開発時間を大幅に短縮できます。目安として、1〜2週間でプロダクトをローンチできるようです。

迅速かつ簡単な開発環境を提供することで、Orderly Networkは多くのDEX開発者を惹きつけることができるでしょう。

CEXレベルのパフォーマンス

Orderly Networkは、DEXがCEX(中央集権型取引所)並の取引パフォーマンスを発揮するための開発ツールを提供しています。

200ミリ秒未満の低レイテンシーを保証するマッチングエンジンにより、超高頻度取引においても、CEX並のスピーディな取引を体験できます。さらに、すべての取引はオンチェーンで送信されており、高い透明性を保っています。

セルフカストディ

Orderly Network上のDEXユーザーは、自身の仮想通貨を取引所に預けることなく自己管理(セルフカストディ)することができます。セルフカストディにも様々なリスクはあるものの、「自分の資産は自分で守りたい」という人には最適な方法です。

Orderly Networkのエンドユーザーは、CEX並のスムーズな取引を体験しつつ、セルフカストディを行える点がメリットだといえます。

仮想通貨市場の盛り上がりに乗れるか

DEX(分散型取引所)は、一昔前まではコアなユーザー向けの取引所といった印象でした。しかし、イーサリアム(ETH)のUniswapやソラナ(SOL)のRaydiumを筆頭に、ここ数年でライトユーザーも急速に利用し始めています。

仮想通貨(暗号資産)市場がこれから盛り上がってくると、必然的にDEXの取引高も増加するでしょう。Orderly Networkは、それまでにDEX市場において重要なポジションを築けているかが分水嶺となりそうです。


Date

作成日

2024.08.23

Update

最終更新

2024.09.25

いぶき | Ibuki

投資家、テックライター

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いぶき

元証券会社勤務。2017年から仮想通貨に投資し、バブルとどん底の両方を経験する。2020年からは海外スタートアップや仮想通貨関連のライターとして独立。海外移住が趣味で、カナダ・オーストラリア・アメリカ・オランダなどを転々としている。

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