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Exnessのプロ口座における成行約定の選び方とは?即時約定との違いも解説

Exnessのプロ口座における成行約定の選び方とは?即時約定との違いも解説

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update 2024.07.11 09:12
Exnessのプロ口座における成行約定の選び方とは?即時約定との違いも解説

update 2024.07.11 09:12

Exness(エクスネス)は、無制限レバレッジやロスカットレベルが0%など、取引環境が優れていることで知られている海外FX業者です。Exnessでは、経験豊富なトレーダーに向けてプロ口座、ゼロ口座、ロースプレッド口座という3種類のプロフェッショナル口座が提供されています。

中でもプロ口座では、唯一約定方法として「即時約定」または「成行約定」どちらを利用するか選択できます。即時約定と成行約定にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、トレードスタイルに合わせて選ぶ必要があるのです。

この記事では、プロ口座を利用する際に他の口座タイプと比較すべき取引条件を紹介します。そしてその比較結果に基づいてプロ口座を選んだ際に、どのようにして成行約定か即時約定を選べばよいのかについても解説します。

Exnessにおける3つのプロ口座の違い

Exness(エクスネス)では、経験豊富なトレーダーのニーズに応えるために「プロ口座」と「ゼロ口座」、「ロースプレッド口座」という3種類のプロフェッショナル口座を提供しています。各口座タイプの取引条件を比較しました。

取引条件 プロ口座 ゼロ口座 ロースプレッド口座
約定方法 成行約定または即時約定(*1) 成行約定
スプレッド 0.1pips~ 0.0pips~
取引手数料 無料 片道0.2ドル/ロット~ 最大片道3.5ドル/ロット
最大レバレッジ 無制限
ロスカット水準 0%
ゼロカット あり
ロット単位 10万通貨
最小注文数 1,000通貨
最大注文数 2,000万通貨
最大ポジション数 無制限
スワップフリー あり
取扱銘柄 FX通貨ペア、貴金属、エネルギー、個別株式、株価指数、仮想通貨(暗号資産)
取引ツール MetaTrader4/5、WebTrader、独自アプリ

プロ口座

約定方法 成行約定または即時約定(*1)
スプレッド 0.1pips~
取引手数料 無料
最大レバレッジ 無制限
ロスカット水準 0%
ゼロカット あり
ロット単位 10万通貨
最小注文数 1,000通貨
最大注文数 2,000万通貨
最大ポジション数 無制限
スワップフリー あり
取扱銘柄 FX通貨ペア、貴金属、エネルギー、個別株式、株価指数、仮想通貨(暗号資産)
取引ツール MetaTrader4/5、WebTrader、独自アプリ

ゼロ口座

約定方法 成行約定
スプレッド 0.0pips~
取引手数料 片道0.2ドル/ロット~
最大レバレッジ 無制限
ロスカット水準 0%
ゼロカット あり
ロット単位 10万通貨
最小注文数 1,000通貨
最大注文数 2,000万通貨
最大ポジション数 無制限
スワップフリー あり
取扱銘柄 FX通貨ペア、貴金属、エネルギー、個別株式、株価指数、仮想通貨(暗号資産)
取引ツール MetaTrader4/5、WebTrader、独自アプリ

ロースプレッド口座

約定方法 成行約定
スプレッド 0.0pips~
取引手数料 最大片道3.5ドル/ロット
最大レバレッジ 無制限
ロスカット水準 0%
ゼロカット あり
ロット単位 10万通貨
最小注文数 1,000通貨
最大注文数 2,000万通貨
最大ポジション数 無制限
スワップフリー あり
取扱銘柄 FX通貨ペア、貴金属、エネルギー、個別株式、株価指数、仮想通貨(暗号資産)
取引ツール MetaTrader4/5、WebTrader、独自アプリ

(*1)即時約定を選んだ場合でも、仮想通貨の取引では成行約定が適用されます。

各口座タイプの主な違いは、約定方法・スプレッド・取引手数料です。その他にも複数の取引条件があるものの、Exnessのプロフェッショナル口座間では口座タイプによる違いはありません。

また、特定の口座タイプがボーナスや手続き面で優遇されることもないため、取引口座を選ぶ際の比較基準は約定方法やスプレッド、取引手数料となります。

主要通貨ペアの取引コスト

トレーダーがExnessに支払う取引コストは、スプレッドと取引手数料の合計です。利益率を少しでも高くするには、各口座タイプのスプレッドや取引手数料を単独で比較するのではなく、総合的な取引コストを比較して、最もコストの低い口座タイプを選ぶことが重要です。

主要通貨ペア1ロットあたりの取引コストを、1ヶ月間の平均値で比較します。取引コストは、執筆時点(2024年3月)における1ロット往復取引した際の手数料をpips換算し、スプレッドと合計して算出しています。

銘柄 プロ口座(pips) ゼロ口座(pips) ロースプレッド口座(pips)
USDJPY 1.2 1.5 1.5
EURJPY 1.8 1.9 1.7
GBPJPY 2.3 2.8 2.2
AUDJPY 1.6 1.6 1.6
EURUSD 0.7 0.8 0.8
GBPUSD 0.9 1.0 0.9
AUDUSD 1.0 1.1 1.0

プロ口座(pips)

USDJPY 1.2
EURJPY 1.8
GBPJPY 2.3
AUDJPY 1.6
EURUSD 0.7
GBPUSD 0.9
AUDUSD 1.0

ゼロ口座(pips)

USDJPY 1.5
EURJPY 1.9
GBPJPY 2.8
AUDJPY 1.6
EURUSD 0.8
GBPUSD 1.0
AUDUSD 1.1

ロースプレッド口座(pips)

USDJPY 1.5
EURJPY 1.7
GBPJPY 2.2
AUDJPY 1.6
EURUSD 0.8
GBPUSD 0.9
AUDUSD 1.0

1ヶ月平均の取引コストを比較すると、プロ口座またはロースプレッド口座が狭い傾向にあります。特にドル円(USDJPY)については、プロ口座がゼロ口座やロースプレッド口座と比較して20%狭いことが分かりました。

一方、ロースプレッド口座とゼロ口座とでは、ポンド円(GBPJPY)を除いて、主要通貨ペアの取引コストはほぼ同水準です。

取引時間帯別のスプレッド拡大は無視できる

Exnessでは変動方式のスプレッドを採用しているため、取引時間帯によってスプレッドが大きく広がることがあります。

執筆時点(2024年3月)におけるドル円の3日間にわたるリアルタイムスプレッドを調査しました。

Exnessドル円のスプレッドを比較
Exnessドル円のスプレッドを比較

3つのプロフェッショナル口座のスプレッドが広がるタイミングは同じであり、上記ではニューヨーク市場の閉場前から東京市場の開場後にかけてスプレッドが拡大しています。このようなスプレッドの拡大は、通貨ペアに限らず、多くのCFD銘柄でも同様の現象が確認されました。

したがってExnessでの取引では、取引コストを節約するために時間帯に応じて口座タイプを切り替える必要はないと言えます。

プロ口座とゼロ口座・ロースプレッド口座の違い

Exness(エクスネス)のプロ口座、ゼロ口座、ロースプレッド口座の違いについて、以下の3点をみていきましょう。

  • 約定方法
  • 取引コスト
  • 取引手数料

約定方法

各口座タイプの約定方法は以下の通りです。

口座タイプ 約定方法
プロ口座 成行約定または即時約定
ゼロ口座 成行約定
ロースプレッド口座 成行約定

Exnessでは、プロ口座のみ成行約定または即時約定から約定方法を選択できます。一方でその他の口座タイプでは成行約定が一律適用されます。

取引コスト

プロフェッショナル口座において、全ての銘柄で一様に特定の口座タイプの取引コストが最も低くなるわけではありません。例えば主要通貨ペアにおける取引コストの比較では、ゼロ口座の取引コストが高い傾向にありましたが、仮想通貨(暗号資産)では最も低い傾向が見られました。

以下は、執筆時点(2024年3月)におけるビットコイン(BTCUSD)の1ヶ月間にわたる取引コストの推移です。

Exnessビットコインのスプレッドを比較
Exnessビットコインのスプレッドを比較

各プロフェッショナル口座のスプレッドは同じように拡大縮小し、スプレッドが拡大してからもゼロ口座が最も低いという順番に変わりありません。

参考データとして、各取引銘柄における1ヶ月平均の取引コストを見てみると、銘柄によって取引コストが低い口座タイプが異なることが分かります。

主要銘柄(商品) プロ口座(pips) ゼロ口座(pips) ロースプレッド口座(pips)
ドル円
(通貨ペア)
1.2 1.5 1.5
ビットコインドル
(仮想通貨)
22.4 16.3 19.6
ゴールドドル
(貴金属)
1.3 1.6 1.4
WTI原油
(エネルギー)
1.7 2.8 1.7
S&P500
(株価指数)
1.1 1.0 1.5
マイクロソフト
(個別株)
0.9 0.1 0.8

ドル円(通貨ペア)

プロ口座(pips) 1.2
ゼロ口座(pips) 1.5
ロースプレッド口座(pips) 1.5

ビットコインドル(仮想通貨)

プロ口座(pips) 22.4
ゼロ口座(pips) 16.3
ロースプレッド口座(pips) 19.6

ゴールドドル(貴金属)

プロ口座(pips) 1.3
ゼロ口座(pips) 1.6
ロースプレッド口座(pips) 1.4

WTI原油(エネルギー)

プロ口座(pips) 1.7
ゼロ口座(pips) 2.8
ロースプレッド口座(pips) 1.7

S&P500(株価指数)

プロ口座(pips) 1.1
ゼロ口座(pips) 1.0
ロースプレッド口座(pips) 1.5

マイクロソフト(個別株)

プロ口座(pips) 0.9
ゼロ口座(pips) 0.1
ロースプレッド口座(pips) 0.8

取引手数料

各口座タイプの取引手数料は以下の通りです。

口座タイプ 取引手数料
プロ口座 無料
ゼロ口座 片道0.2ドル/ロット~
ロースプレッド口座 最大片道3.5ドル/ロット

取引手数料は銘柄ごとに決められています。プロ口座では全銘柄の取引手数料が無料のため、取引にかかるのはスプレッドのみです。ただし、さきほど取引コストを比較したことでも分かる通り、取引手数料がかかるゼロ口座やロースプレッド口座の取引コストが必ずしも高いわけではありません。

point 経費計上の手間を省ける

取引手数料は確定申告において必要経費として計上できる費用ですが、Exnessでは口座残高から自動的に差し引かれるため、確定申告の際に経費として計上する必要はありません。

プロ口座の成行約定と即時約定の違い

Exness(エクスネス)のプロ口座で選択できる「成行約定」と「即時約定」の違いについて、トレーダーの注文が約定されるまでの流れを通じて確認しましょう。

Exnessでは、まずカバー先の金融機関から価格情報を収集します。その中から、トレーダーにとって最良の価格を選び、そのままの価格やスプレッドを上乗せした価格を提示しています。

Exness成行約定と即時約定の違い

トレーダーが注文を出した際に自社で約定する方法を「即時約定」、カバー先の金融機関に注文を流して約定する方法を「成行約定」と呼びます。

point カバー先とは

FX業者がトレーダーから受けた注文を流す金融機関のことです。FX業者は通常、複数のカバー先と取引を行い、各々から受け取った異なる価格をもとに価格を提示しています。カバー先が多い業者ほどさまざまな価格を比較でき、トレーダーにとって有利な価格を提供しやすくなります。

成行約定

成行約定とは、トレーダーの注文をそのままカバー先へ流し、市場価格でほぼリアルタイムに約定させる方法です。成行約定のメリットは、ほぼ100%の確率で約定が実行される点にあります。注文は直接カバー先の金融機関で処理されるので、リクオートが生じず、取引機会を逃すことがありません。

ただし、市場価格は絶えず変動するため「スリッページ」が生じる可能性が高まります。したがって、リクオートを回避して、希望の注文数量を最速で約定させたい場合に成行約定が適しています。

Exness成行約定
point スリッページとは

スリッページとは、主に成行注文において、注文時のレートとは異なるレートで約定された際に生じた価格のずれです。スリッページは、投資家が発注した注文がFX会社のサーバーに到達するまでの間にレートが変動した場合や、FX会社の側で約定までの処理に時間がかかった場合に発生します。

即時約定

即時約定は、トレーダーが指定した価格で注文を約定させる方法です。トレーダーが注文した価格以外では注文が約定されないので不利な価格での取引となることはありません。

ただし、市場のボラティリティが高く注文直後に市場価格が変動すると、リクオートが発生してしまいます。リクオートの目的は、市場価格の変動に対応し、トレーダーが意図した価格で取引できるようにするためです。

スキャルピングトレードなど、スリッページを回避して注文を約定させたいトレードスタイルの方には即時約定が適しているといえます。

caution 成行注文にのみ適用

リクオートが発生するのは、即時約定の成行注文のみです。 指値注文の場合、注文価格と異なる価格で約定されてもリクオートが通知されない点には注意しましょう。

Exnessのプロ口座における成行約定の選び方

Exness(エクスネス)を使った実際のトレードにおいて、どのような状況でプロ口座の成行約定を選ぶべきかを順を追って解説します。

手順1:対象銘柄の取引コストの比較

Exnessにおける各口座のリアルタイムスプレッドや取引手数料などを含めた取引コストを比較します。

主要通貨ペアではプロ口座の取引コストが最も低い傾向にありますが、ビットコインなどの仮想通貨(暗号資産)ではプロ口座の取引コストが高くなる傾向にあります。

銘柄によって取引コストが異なるので、定期的に各口座の取引コストを比較し、プロ口座の取引コストが最も低い銘柄に関しては、優先してプロ口座を取引に利用しましょう。

手順2:プロ口座では即時約定を優先

プロ口座を利用する際は、即時約定を優先して利用します。即時約定を優先する主な理由は、成行注文のようにスリッページが生じず、意図しない価格での約定による利益減少を防げるからです。

caution 仮想通貨は成行約定のみ

仮想通貨(暗号資産)の取引では、即時約定が適用されません。プロ口座を開設する際に即時約定を選択しても、仮想通貨のみ成行約定で取引が行われます。

手順3:リクオートが多い場合は成行約定を選択

即時約定を選択したもののリクオートが多くなりトレードに悪影響がある場合は、成行約定の選択を検討しましょう。

特にボラティリティが高い時間帯ではリクオートの発生率が高くなるため、成行約定で発生する可能性があるスリッページを許容したほうが良いケースもあります。

手順4:即時約定と成行約定の損益を比較

最後に、即時約定と成行約定を活用した結果の損益を以下の点で比較します。

  • 即時約定でのリクオートの許容による利益の減少
  • 即時約定でのリクオートの拒否による機会損失
  • 成行約定によるスリッページの損益

各項目を比較して、特定の銘柄において即時約定と成行約定のどちらがより有利であるかを判断しましょう。

プロ口座において即時約定または成行約定を指定する方法

即時約定または成行約定の選択は、Exness(エクスネス)プロ口座の取引口座開設時にできます。取引口座を開設するためには、口座開設手続を完了させておく必要があります。Exnessの口座開設がまだの方は、以下を参考に口座開設手続を進めてください。

手順1

Exnessのパーソナルエリアにログインします。

手順2

パーソナルエリアにて「新規口座開設」をクリックします。

Exness新規口座開設
Exness新規口座開設

手順3

プロ口座を選択し、「続行」をクリックします。

Exnessプロ口座を選択

手順4

口座情報の入力項目にある「約定タイプ」から、「成行」と「即時」の指定が可能です。成行約定を利用したい場合は「成行」に、即時約定を利用したい場合は「即時」にチェックマークを入れます。

Exnessプロ口座で約定方法を選択

Exnessのプロ口座における成行約定の注意点

Exness(エクスネス)のプロ口座で成行約定を選択する際は、以下2点に注意しましょう。

  • 成行約定はスリッページが発生する
  • MT4の注文パネルに即時約定と表示される

成行約定はスリッページが発生する

市場価格は絶えず変動しているため、成行約定ではスリッページが生じる可能性があります。特に、経済指標の発表前後などボラティリティが高い相場では、スリッページの発生率が高まります。

安定したトレードを続ける上で、スリッページは避けたほうが良いマイナス要因です。しかし、スリッページが常に悪影響を及ぼすわけではなく、場合によっては有利な方向に発生することもあります。また、指値と逆指値注文を利用することでスリッページを軽減することも可能です。

MT4の注文パネルに即時約定と表示される

成行約定が適用されるプロ口座を開設しても、MT4から注文する際には、注文パネルの「Type」に「Instant Execution(即時約定)」が常に表示されます。

Exnessプロ口座MT4画面

実際のトレードでは、プロ口座を開設するときにパーソナルエリアやExnessトレードアプリで選択した約定タイプに一致します。ただし仮想通貨(暗号資産)取引については、即時約定を選択しても実際には成行約定が適用されます。

Exnessではプロ口座の取引条件で成行約定を利用できる

Exness(エクスネス)のプロ口座では、主要通貨ペアの取引コストがゼロ口座やロースプレッド口座よりも低い傾向にあり、貴金属やエネルギー銘柄でも同様の結果がみられます。

これまで即時約定によるリクオートによって取引チャンスを逃したことがあるトレーダーにとっては、成行約定の選択はトレードにおける大きなメリットになるでしょう。

ただし、スリッページによって利益率が低下する可能性があることには注意して下さい。プロ口座で成行約定を利用する際は、発注価格と約定価格の差を定期的に検証し、利用を続けるかどうかを判断するようにしましょう。


Date

作成日

2024.04.03

Update

最終更新

2024.07.11

池田

2016年頃から始めたFX・CFDのデイトレードの経験を活かして、2022年からFXライターとして活動中。わかりやすさを重視して、海外FXの特徴や魅力、各種トレード手法、取引ツール・インジケーターの使い方の記事を執筆している。

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