Select Language

TradingViewのスケール自動設定の方法!ログスケールについても解説

TradingViewのスケール自動設定の方法!ログスケールについても解説

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.06.14 13:27
TradingViewのスケール自動設定の方法!ログスケールについても解説

update 2024.06.14 13:27

TradingViewは多くのトレーダーに愛用されるチャート分析ツールですが、初心者が直面しがちな問題の一つがスケール設定の扱いです。

よくある悩みとして、何らかの設定変更後にチャートが上下に圧縮されてしまったり、チャートをスクロールするとローソク足が画面から消えてしまったりする問題があります。

このような表示問題は、スケールの自動設定機能を利用することで簡単に解決可能です。

この記事では、TradingViewにおけるチャートの拡大・縮小方法やスケール設定の基本、ログスケール設定を含むスケール設定全般について詳しく解説します。

スケール設定のトラブルシューティング

TradingViewでチャートが上下に圧縮されたり、スクロール時にローソク足が見えなくなったりする問題の解決策を紹介します。

例えば、チャートの価格目盛りを上下にドラッグして画面を拡大や縮小することで、より広い価格範囲のチャートを確認できます。ただし、このような操作を行うと、TradingViewの「チャートの自動スケール設定」が解除されてしまうのです。

設定が解除されると、チャートを横にスクロールした際に表示範囲外に移動したローソク足が画面から消えてしまったり、歪んだりなどの表示問題が起こりえます。

このような表示問題は、「チャートの自動スケール設定」を再度有効化すれば解決します。

チャートの自動スケール設定とは、チャートの表示範囲を自動で調整し、ローソク足を常に適切に表示してくれる機能です。

チャートの自動スケール設定・対数チャート設定

以前は、チャート画面右下に「自動」と書かれた設定ボタンがありました。しかし執筆時点(2024年2月)におけるデフォルト設定では、「チャートの自動スケール設定」は画面上に常に表示されていません。

チャートの自動スケール設定の方法について解説します。

手順1

チャートを開いた後、チャートの右下にカーソルを移動させます。

TradingViewのチャート右下にカーソル移動

画像引用:TradingView

手順2

右下にカーソルを合わせると、「A・L」という表示がされます。「A(自動:データを画面に合わせる)」をクリックすると、スケールがチャートに合わせて自動調整されます。「L(対数)」をクリックすると、対数チャート(ログスケール)がONとなります。

TradingViewのチャート右下にカーソル移動

画像引用:TradingView

自動スケール設定ボタンを常時チャート上に表示する方法

自動スケール設定ボタンを常時表示する方法を解説します。

手順1

チャート右下の歯車ボタンを左クリックします。メニュー一覧が表示されますので、「設定」をクリックします。チャート上の歯車ボタンをクリックした場合は、設定画面が1ステップで表示されます。

TradingViewの設定画面を表示

画像引用:TradingView

手順2

価格スケールの設定欄にある「スケールモード(AとL)」を、「常に表示」に変更します。

TradingViewの設定画面

画像引用:TradingView

手順3

上記の設定が完了すると、チャート画面右下に「A(自動スケール調整)」「L(対数目盛り表示)」ボタンが常に表示されるようになります。

TradingView自動スケール設定ボタン常時表示

画像引用:TradingView

TradingViewのログスケール機能

通常のチャートでは、縦軸が価格となっています。為替取引であれば、全く問題はありませんが、仮想通貨(暗号資産)や新規上場の株式のような、チャート変動が大きな銘柄の場合、通常のチャートでは過去の変動が確認しにくいのです。

そこでTradingViewのログスケール(別名:対数チャート)機能を使います。ログスケールとは、価格変動の割合に基づいてチャートを表示し直す機能です。

例えば、仮想通貨のビットコイン円(BTC/JPY)が、10万円から20万円の上昇、100万円から150万円の上昇をしたとします。両者の値幅を考えると、前者は10万円で後者は50万円です。しかし、変動率に関しては、前者は2倍になっているのに対し後者は1.5倍と小さな値となります。

通常チャートでは100万円から150万円の値幅の方が大きく表示されます。しかし対数チャートでは変動率に従って表示されるため、10万円から20万円の方が値幅が大きく表示されるのです。

通常のチャートと対数チャートをビットコイン円(BTC/JPY)で比較してみましょう。

下記のチャートはビットコイン円の月足チャートです。左側に対数チャート、右側に通常チャートを表示しています。

TradingView通常スケールと対数スケール表示の違い
TradingView通常スケールと対数スケール表示の違い

画像引用:TradingView

右側の通常チャートでは、仮想通貨の黎明期である2016年~2018年頃の価格変動が確認できず、ビットコイン円がバブルのように急激に上昇しているのが確認できます。一方、左側の対数チャートでは、初期の頃の価格変動もしっかり確認でき、かつ直近の値動きの変動率がさほど大きくないことも分かります。

またログスケールで変動割合に注目することで、割合を重視する「フィボナッチリトレースメント」や「ボリンジャーバンド」などのツールを正しく活用するためにも役立つのです。

TradingViewチャートの基本操作

チャートを拡大縮小したいときや、より広い価格範囲のチャートを確認したいときは、マウス操作によってスケール変更ができます。また、時間軸の変更もキー操作のみで手順は簡単です。

チャートの拡大・縮小

チャート画面の拡大縮小(横軸:時間)はマウスホイールの上下で変更ができます。ホイールを手前に引くとスケールが拡大、前に押すとスケールの縮小ができます。縦軸(価格)は価格レートをドラッグするとローソク足が上下に伸びます。

また、価格のみ、時間軸のみを拡大・縮小したい場合、各軸をマウスでドラッグしてください。具体的な操作方法は以下のとおりです。

価格(縦軸)の範囲を広げたい場合 縦軸を上方向へドラッグ
価格(縦軸)の範囲を縮小したい場合 縦軸を下向きにドラッグ
時間の範囲を拡げたい場合 横軸を左へドラッグ
時間の範囲を狭めたい場合 横軸を右へドラッグ

表示を元に戻す方法としては、時間軸や価格軸のどちらかでダブルクリック、またはチャート上のナビゲーションメニュー内にある「チャート表示のリセット」ボタンをクリックします。

時間軸の変更方法

日足から1時間足というように、時間軸をキー操作で簡単に変更できる方法を紹介します。操作方法としては、時間軸を変更したいチャート上で、任意の数字を入力するのみです。

例えば、1分足に変更したい場合は「1」、1時間足に変更したい場合は「1H」と入力します。任意の数字で時間軸を調整できるため、3分足(3)や2時間足(2H)といったMT4やMT5のデフォルトでは用意されていない時間軸も表示できます。

TradingViewで時間軸を変更

画像引用:TradingView

時間足 ショートカット
1分足 1
5分足 5
1時間足 1H、60
4時間足 4H、240
日足 1D
週足 1W
月足 1M

TradingViewは直感で操作できる

以前のバージョンと異なり、執筆時点(2024年2月)のデフォルト設定ではチャート画面右下に「自動」と書かれた設定ボタンがありません。したがってチャート右下にカーソルを合わせたときに表示される自動スケール設定の「A」ボタン、対数ログスケール設定の「L」ボタンから変更する必要があります。

常時表示させたい場合は、設定画面における「スケールモード(AとL)」の設定を変更してください。

また、ログスケールは、仮想通貨(暗号資産)や急激に上昇した株価指数、個別株の表示の際に役立ちます。

TradingViewではチャートの拡大・縮小や時間軸のマウスやキー操作で直感的に操作できるようになっており、初心者の方でも使いやすいツールだといえます。


Date

作成日

2024.04.03

Update

最終更新

2024.06.14

Myforex編集スタッフーFX担当ー

短期が中心のトレーダーや中長期が中心のトレーダー、元プロップトレーダー、インジケーターやEAの自作を行うエンジニアなどが在籍。資金を溶かした失敗や専業トレーダーに転身した経験など、実体験も踏まえてコンテンツを制作している。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

FXDDが破綻間近か?サポートや口座開設の受付が停止

2024年9月20日現在、FXDDがサポートや口座開設の受付を停止しています。MT4のライブ口座へはアクセスできるものの、取引サーバーに接続できなくなるのも時間の問題かもしれません。
New
update2024.09.20 20:00

Vantage Tradingがプレミアム預金を開始!最大年率13%の資金運用が可能

海外FX業者のVantage Tradingが2024年8月19日から新たにVプレミアム預金を開始しました。Vプレミアム預金では、規定量の資金および取引量を達成することで、最大年利13%の資金運用が可能です。
update2024.09.17 19:00

Milton Marketsが9月の1万円FXチャレンジとXリポストキャンペーンを開催!

Milton Marketsで、9月の1万円チャレンジが開催されます。この記事では、開催期間や上位入賞の条件、これまでの1万円チャレンジと変わった点などを解説します。
update2024.09.12 19:00

Titan FX が9月のデモトレードコンテストを開催!賞金最大30万円

海外FX業者のTitan FXが、「長月トレードコンテスト」を9月16日から開催することを発表しました。コンテストでは専用のデモ口座を使用するため、自己資金をリスクにさらすことなく参加できます。上位入賞者には賞金も贈られます。
update2024.09.10 20:00

Milton Marketsがボーナスキャンペーンや口座タイプを一新!

2024年9月1日からMilton Marketsがサービス内容のリニューアルを実施しました。この記事では、新たにリニューアルされた口座開設ボーナスや入金ボーナス、口座タイプなどを解説します。
update2024.09.10 19:00

仮想通貨DOGSの将来性は?テレグラム発のミームコインについて解説

仮想通貨(暗号資産)DOGSは、TONブロックチェーンを基盤とした、テレグラム...
update2024.09.06 19:00

Vantage Tradingが6種類の仮想通貨CFD銘柄を追加!取引時間も24時間365日に

Vantage Tradingは、2024年8月31日から日本円建ての仮想通貨CFD銘柄を6種類新たに追加します。また同日に仮想通貨CFDの取引時間が24時間365日体制に延長され、いつでもVantage Tradingで仮想通貨CFD取引をできるようになります。
update2024.09.03 20:00

XMTradingがシルバーウィーク100%ボーナスプロモを開催!

XMTradingが、シルバーウィークプロモを開催します。今回のキャンペーンでは、期間中に入金したユーザーに付与率100%のボーナスが付与されます。期間は2024年9月3日から9月30日までです。
update2024.09.03 19:00

仮想通貨ORDERの将来性は?DEX向けインフラのOrderly Networkの仕組みや評判を解説

仮想通貨ORDERは、DEX向け取引インフラを提供するOrderly Networkの独自トークンです。2024年8月26日にTGEを予定しており話題となっています。当記事では、仮想通貨ORDERの評判や将来性、使い道、Orderly Networkの特徴などを解説します。
update2024.08.23 19:30

BybitのコピートレードProのやり方|従来のコピートレードとの違いやメリット・デメリットも解説

2024年6月、Bybitはコピートレードの最新プラットフォーム「コピートレードPro」の提供を開始しました。リスクの低い現物取引への対応やシンプルな設定など、従来のコピートレードに比べて初心者でも利用しやすいサービスとなっています。BybitのコピートレードProの仕組みや従来のコピートレードとの違い、メリット・デメリット、やり方を解説します。
update2024.08.23 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル