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メタマスクにビットコイン(BTC)は入金できる?メタマスクを使った送受金の方法を解説

メタマスクにビットコイン(BTC)は入金できる?メタマスクを使った送受金の方法を解説

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update 2023.12.23 22:33
メタマスクにビットコイン(BTC)は入金できる?メタマスクを使った送受金の方法を解説

update 2023.12.23 22:33

メタマスク(MetaMask)は最も有名なウォレットの一つです。多様な仮想通貨に対応しており、さまざまなブロックチェーンの仮想通貨を一元管理できます。では、メタマスクはビットコイン(BTC)の入出金に対応しているのでしょうか。

当記事では、メタマスクがビットコインに対応しているかどうかを解説した上で、ビットコインの送受金の方法を解説します。

基本的にビットコインは入金できない

メタマスクはビットコインのウォレットアドレスを生成できず、基本的にビットコインの入出金に対応していません。ビットコインを扱いたい場合は、メタマスクでなくビットコイン対応のウォレットを使います。

point ウォレットアドレスとは

ウォレットアドレスは、ブロックチェーン上のウォレットに割り当てられた英数字の羅列です。銀行口座の口座番号のような役割を持ち、ブロックチェーンごとに規格が異なります。

メタマスクはイーサリアムウォレット

メタマスクはイーサリアムウォレットであり、イーサリアム(ETH)と互換性のあるブロックチェーンの仮想通貨にのみ対応しています。イーサリアムと互換性のあるブロックチェーンはEVM互換ブロックチェーンと呼ばれます。

point EVMとは

EVMはEthereum Virtual Machineの略称で、日本語でイーサリアム仮想マシンと訳します。この技術を使って、スマートコントラクトの実行や管理が可能になります。EVMを実装すると、ブロックチェーン間の仮想通貨の移動や、DApp(分散型アプリ)の移植などが容易になります。

イーサリアムとEVM互換ブロックチェーンは、ウォレットアドレスを共有可能です。すなわち、イーサリアムウォレットは、ひとつのウォレットアドレスで複数のブロックチェーン上の仮想通貨を管理できます。

メタマスクも例外ではなく、イーサリアム・BNBチェーン・アバランチなど、異なるブロックチェーン上で発行される仮想通貨を一元管理できます。

その一方、ビットコインはEVM互換ブロックチェーンではありません。このため、メタマスクはビットコインに対応していないのです。

メタマスクが対応するブロックチェーン

メタマスクは数多くのブロックチェーンに対応しており、以下はその一部です。対応するブロックチェーンの一覧は、「Chainlist.wtf」で公開されています。

  • イーサリアム
  • BNBチェーン
  • ポリゴン
  • オプティミズム
  • アスターネットワーク
  • アバランチ
  • シバイヌコイン
  • イーサリアムクラシック
  • アービトラム
  • ベース
  • イオス

ラップドトークンで送金可能

ラップドトークンを活用すると、メタマスクでもビットコインを扱えます。

point ラップドトークンとは

ラップドトークンとは、特定の仮想通貨の価値に連動するトークンを指します。例えば、ビットコインはビットコインブロックチェーン上で流通し、イーサリアムブロックチェーン上で使用できません。そこで、ビットコインと値動きが同じになるトークンを作って、イーサリアムブロックチェーン上で流通させます。これがラップドビットコインです。

ビットコインのラップドトークンとして、ラップドビットコイン(wBTC)があります。wBTCは、イーサリアムブロックチェーンで利用可能な形で発行されたビットコインです。

ユーザーがビットコインを指定機関に預け入れると、同量のwBTCをもらえます。預け入れたビットコインはカストディアンによって保管され、wBTCを返却すると指定機関を通して償還されます。

ビットコインとラップドビットコインの関係
point カストディアンとは

カストディアンとは、投資家に代わって仮想通貨や有価証券等を預かる金融機関です。

CEX(中央集権型取引所)やDEX(分散型取引所)でも、wBTCを売買可能です。購入したwBTCをメタマスクで保有したり、DeFi(分散型金融)で利用したり、他のアドレスに送金したりできます。

MetaMask SnapsのZionでビットコインを追加

Zion

画像引用:metamask

MetaMask Snapsの拡張機能「Zion」(ザイオン)を利用すれば、メタマスクにビットコインを追加できます。

point MetaMask Snapsとは

MetaMask Snapsはメタマスクに拡張機能を追加するシステムで、MetaMask Snaps Directoryからダウンロード可能です。第三者企業が開発した拡張機能をメタマスクにインストールできます。

ただし、メタマスクからビットコインを取り扱えるようにするのみで、完全な互換性を付与する技術ではありません。専用のビットコインアドレスにあるビットコインをメタマスクから操作して送金可能です。

なお、Zionは技術的な監査を受けているものの、バグなどのリスクに留意しなければなりません。

Zionの始め方

Zionの設定方法は、以下の通りです。

手順1

メタマスクのホームページに移動し、画面右上の「Download」からメタマスクをインストールします。

メタマスクのトップページ メタマスクのトップページ

手順2

MetaMask Snapsのページで「Add to MetaMask」をクリックし、Zionをメタマスクに追加します。

Zionをメタマスクに追加 Zionをメタマスクに追加

手順3

Zionのページで「Connect MetaMask」をクリックし、Zionをメタマスクに接続します。

Zionとメタマスクを接続

手順4

「RECEIVE」をクリックして手続きを進めることで、ビットコインを入金できるものと思われます。

Zionに入金

よくある質問と回答

よくある質問と回答は、次の通りです。

どのブラウザをサポートしていますか?

Google ChromeとFire Fox、Braveに対応しています。

モバイルデバイスで利用できますか?

メタマスクの制約により、モバイルデバイスに対応していません。

取引履歴を確認できますか?

Zionのプラットフォームから「All Transactions」で確認できます。

ビットコインウォレットがあれば簡単

ビットコインの管理はビットコインウォレットが簡単で、メタマスクよりシンプルに管理できます。なぜメタマスクでビットコインを管理する必要があるのか、もう一度整理してみると、自身に必要な方法が見えてくるかもしれません。


Date

作成日

2023.12.06

Update

最終更新

2023.12.23

Zero(ゼロ)

米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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