作成日
:2022.03.01
2022.03.01 16:19
2022年3月のポンド円・ポンドドルの予想ですが、皆さんご存知のとおり、ウクライナ情勢次第という部分があります。基本的なファンダメンタルズを押さえつつ、ロシアがどう出るかも随時チェックしていきたいところです。
ウクライナ情勢に気をつけながら長期ロングを狙っていきます!
リスクオフ次第で円買いがどこまで進むかがポイントです。日銀の緩和政策継続で円売りが優勢ですが、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが高まれば円買いが強くなると予想しています。
ポンドは引き締め期待から底堅く推移し、円は日銀の緩和政策継続で売られやすいと考え、ポンド円が上昇するというのが基本路線です。
ただ、地政学リスクが高くなった場合は円高が進むことも考えられます。
ウクライナにロシアが侵攻したことで、円買いポンド売りが進んでいます。ですが、ここからさらに地政学リスクが高くならなければ、ポンド円は上昇すると考えています。
ただ、もう一段階の地政学リスクが進むようであれば、円買いが出てくる可能性からレンジを形成することもあると考えています。
地政学リスクが高くなる可能性がある要因は以下の2点です。
地政学リスクが高くなった場合にはポンド円の上値が押さえられ、一旦下落を含めレンジになると考えています。
2月末時点の、ポンド円日足チャートを分析してみます。
要所要所で買いを入れて行こうと思っています!ウクライナの問題がなければ上昇していくと思うので、意識される価格帯では積極的に買っていきます!
画像引用:TradingView
こういった強い支持帯をブレイクする程のリスクオフ要因が発生したら、ロングは深追いしないのが安全です!
画像引用:TradingView
このあたりからの戻り売りを考えますが、基本はロングでついて行こうと思っています。
基本レンジ目線なので、ポイントポイントで売買していこうと思っています。
ポンド・米ドル、どちらの織り込みが先に終わるかとウクライナのリスクオフがポイントとなります。
英国・米国ともに、物価上昇から引き締め政策を急ぐ展開となっています。このことでポンドも米ドルも買われやすくなっており、ポンド買いと米ドル買いが勢いを打ち消し合い、レンジを形成すると予想しています。
ただ、どこかのタイミングで引き締め政策の見通しをマーケットが織り込んでしまい、買い圧力が弱くなっていきます。英国(ポンド)と米国(米ドル)のどちらの政策見通しを先にマーケットが織り込むかがポイントです。
米国よりも英国のほうが先に織り込みが進んでしまい、ポンド買いの勢いが弱くなり米ドル買いに押されてポンドドルの上値が重くなってくるのではないかと予想しています。
また、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクが高まった場合はドル買いが進む可能性があります。
2月末時点での、ポンドドルの日足チャートです。
画像引用:TradingView
買いを仕込みやすそうな価格はこのあたりでしょう。
画像引用:TradingView
戻り売りを狙うか、あるいはブレイクしたら高値を追いかけるかは、ファンダメンタルズ分析も参考にしてください。
ここからポンドを取引する上で注目したいポイントは、物価上昇と地政学リスクの2点です。これら2点の影響を踏まえ、ポンド買いがどこまで進むのかを考えています。
まずは物価上昇についてです。
2月16日に発表された英国のCPI(消費者物価指数)は、前年比5.5%(予想5.4%)と、1月に発表された同指標の前年比+5.4%を上回り、1992年以来の伸び率となっています。英国の物価上昇が続いていることがわかる結果となりました。
物価上昇の要因は、人手不足による人件費高騰と燃料資源価格の上昇の2点が大きいと考えています。
人手不足に関しては先月もお話ししたように、コロナ禍で働きに出る人が少なくなったことと、EUを離脱したことで欧州などからの労働力が減ってしまったためです。人手を確保するために企業は給与を増額します。そのため人件費が高騰してしまい、結果として人件費を商品価格に転嫁して物価が上昇してしまいます。
燃料資源については、供給問題で価格が上昇しています。OPECプラス閣僚級会合で増産目標を計画していますが、計画している産油目標に届いていない国が出てきています。その上、ウクライナ情勢を巡りロシアに制裁が課された場合は、ロシア産の原油供給が止まる可能性があることから原油価格が上昇しています。
同様に、天然ガス供給についても、ウクライナ情勢が要因となって価格の上昇に繋がっています。
人手不足はすぐに解消はできないと考えています。その上でウクライナ情勢を巡る地政学リスクが高まるようであれば、燃料資源価格の上昇に繋がり、ひいては物価上昇に繋がるのではないかと注目しています。
物価が上昇してしまうと金融政策の引き締めにつながり、ポンド上昇につながります。
現在、英中銀の次回の利上げ(0.25%)が、ポンド価格に織り込まれています。
3月は、金融政策と声明文の発表が予定されています。
声明文から次回以降の追加利上げやQT(資産縮小)についてのヒントが出てくるようであれば、ポンド買いに繋がると考えています。
金融政策以外で気をつけていたいポイントが、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクです。
ロシアへの制裁をどのレベルまで課すのか、軍事衝突に発展するのかがマーケットに大きく影響します。資源を輸入している英国にとっても大きな問題です。
地政学リスクが高まれば、相場はリスクオフに傾きやすくなります。このようなことから3月は金融政策や経済指標だけでなく、地政学リスクなどのヘッドラインにも注意しておく必要があります。
ウクライナ問題のような地政学リスクは、平時の金融政策より影響がずっと強くなります!
作成日
:2022.03.01
最終更新
:2022.03.01
英ポンドを中心にトレードを行う大学生トレーダーで、2021年の合計利益は4,000万円にのぼる。公式Twitterでもテクニカル分析等の情報発信を行い、フォロワー数は5,000人以上。ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせた手法を用い、Myforexでは月初にポンド通貨ペアの戦略を連載している。
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