作成日
:2021.12.31
2022.04.20 12:08
こんにちは。現役トレーダーのポンドマンです。2021年12月は、ポンド円、ポンドドルともに上昇相場となりましたね。2022年1月のポンド相場はどうなるのかについて、ポンドマン独自の分析とその理由を解説します!
1月は、円安の可能性が高く、ポンド円は上昇するとみています!
ポンドのリスクに火がつかなければ、クロス円は円安が進み上昇圧力が強くなると考えています。円安要因としては、世界の主要中銀が引き締めに動く中でも、日銀は緩和政策を続けていることから、リスクオフにならない限りは円安が進みやすいと思われます。
また、日経平均株価など日本株は弱く、外国人投資家の資金も入りにくくなっており、円買いが起きにくくなっているのもポイントです。
エネルギー資源価格をはじめ、日本は資源輸入国で、資源価格の上昇は貿易赤字に繋がってしまい、貿易赤字は円安要因となります。
この3点からポンド円は上昇しやすいと考えられます。
12月末時点の、ポンド円の日足チャートを分析してみましょう。149~150円のサポートが効いているため、この水準を基準に押し目を拾う戦略が有効かもしれません。
価格の反転が起きている149.5円、148.6円、それとキリの良い148.0円を意識してみると良いでしょう。
このあたりで拾ってからの上昇が取れれば理想的です!
うまく円安トレンドに乗れた場合は、直近の節目になっている、上の三つの価格を目標にできそうです。
裁量トレードの場合でも、上記の水準に念のため利益確定の指値注文を入れておくのもありかも。
ややドルが強いものの、おおむねレンジになりそうだと予想しています!
どちらの通貨にも利上げ期待がある状況で、ポンドのリスクに火がつかなければ、ドル買いとポンド買いが相殺してレンジになる可能性が高いです(ドル買いが強い可能性もあり)。
ドル買い要因としては、来年の利上げの前倒し期待が高まることで、ドルの買いが進む可能性が高いです。
ただ、懸念点としてバイデン大統領の主要政策である、1.75兆ドルの大型財政法案が議会を通過しなかった場合は、経済成長見通しが下方修正されることで利上げ時期が後退し、ドル買いが進まない可能性があります(執筆時点では、上院議会でマンチン上院議員が法案を反対しており、議会通過が難しい状況)。
法案が議会を通過しなかった場合はドル買いが進まず、ポンドドルが上昇する可能性が高いのではと見ています。
米国、米ドルの動向をしっかり見守りましょう。
12月末時点の、ポンドドルの日足チャートを分析してみましょう。長期下降チャネルに戻ってきて、1.32付近にサポートされて反転上昇しているところです。
執筆時点では第一の上昇ターゲットと考えていた水準はクリアしつつあります。レンジ予想なら、これらの水準からの逆張りも要検討です。
反転上昇を狙うなら、このあたりが狙い目になると予想しています。
ポンドドルは基本的にはレンジを見ていますが、どちらかに動き出すことも想定しておきましょう!
基本方針は買い方向です!しかし、リスク要因に火がつくと売り方向になる可能性もあります。
リスク要因をうまく回避できれば、利上げ期待からポンドは買われると考えています。
12月の金融政策発表では、9名いるMPCメンバーのうち8名が利上げに投票するという、タカ派な結果が出てきています。マーケットが据え置き予想だったので、サプライズな結果となりました。
Monetary Policy Committeeの略称。金融政策委員会として、英国の中央銀行であるイングランド銀行(BOE)に設置されている。政策金利など英国の金融政策を決定する機関で、計9名の委員で構成される。
このことから、リスク要因に火がつかない限り、追加利上げの可能性は高いと考えています。
英国では、人手不足による人件費高騰、供給不足(ボトルネック)による製品価格の上昇、世界的なエネルギー価格の高騰などから物価高が進んでいます。また、英中銀は資産購入額の減額よりも利上げを優先的に行う傾向にあり、物価高が進めば利上げ期待に直結すると考えられます。
よって、CPI(消費者物価指数)や雇用統計時に発表される平均賃金などの指標結果と、MPCメンバーの発言内容に注目したいと思います。
基本方針として、ポンド買いは進むとみています。ただし、次に述べるリスク要因次第で話は変わってきます。
懸念点(リスク要因)としては、欧州との離脱協定と政権不安が挙げられます。
英国と欧州は2020年末に離脱協定を結んだものの、まだ細かい内容については協議が続いています。一旦のゴールを2021年クリスマスに設定していますが、協議終了は難しそうです(12月21日の原稿執筆時点)。
クリスマスまでに合意できなかった場合、協議期間の延長になるか、それとも離脱協定の白紙となるかに注目です。仮に白紙となった場合は、リスクオフになりポンドは売られると思われます。
年末もしくは年明けに離脱協定の白紙というようなヘッドラインが出ていた場合は、ポンド売りに切り替えましょう。
もう一つのリスク要因である政権不安は、ボリス・ジョンソン首相の不祥事と新型コロナ対応への不満です。特に、コロナ対策に不満がある国民や政権内から批判が出ています。そのことで与党内も分裂し、支持率が低下しています。また、行動規制(ロックダウン)を行っている中で、首相官邸内でクリスマスパーティーをしていたとの批判も出ており、政権運営が厳しくなっています。
他にもリスク要因はありますが、現在ポンド売りに直結しそうなものはこの2つが挙げられます。2点のリスク要因が本格的に報道されるようになった場合は、ポンド買いから撤退し、売りを検討したいと思います。
2つのリスク要因に注目!ポンド絡みの通貨ペアのレートが大きく動いたら、ニュースをチェックしても良いでしょう。
ポンド自体は上昇目線が基本ですので、ポンド円は円安と絡んで上昇トレンド、ポンドドルはドル高とぶつかりあってレンジ相場と予測しています。
ただし、ポンドにもリスク要因があるため、急変動やニュースのチェックも忘れないようにしましょう。
作成日
:2021.12.31
最終更新
:2022.04.20
英ポンドを中心にトレードを行う大学生トレーダーで、2021年の合計利益は4,000万円にのぼる。公式Twitterでもテクニカル分析等の情報発信を行い、フォロワー数は5,000人以上。ファンダメンタル分析とテクニカル分析を組み合わせた手法を用い、Myforexでは月初にポンド通貨ペアの戦略を連載している。
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