作成日
:2021.12.28
2022.10.06 13:53
トルコリラ相場の乱高下を受け、海外FX業者のトルコリラの取り扱い中止が相次いで発表されています。
GEMFOREX(ゲムフォレックス)が12月22日に米ドル/トルコリラ(USD/TRY)の新規注文の一時停止を発表したほか、IS6FX(アイエスシックスエフエックス)やFXDD(エフエックスディーディ)、Land-FX(ランドエフエックス)もトルコリラ銘柄の同様の発表を行っています。
トルコリラは数年おきに大きな乱高下が発生する通貨としてFXトレーダーの間では広く知られている通貨です。最近では価格変動の幅(ボラティリティ)が急拡大し、相場の不安定さが急激に高まっていることから、FX業者では取引通貨から外す動きが見られています。
直近のトルコリラの値動きを見てみると、先月11月24日にトルコリラは「1リラ=9.83円」と10円に迫る上昇を見せていたものの、その後は断続的に価格を下げ続げて12月19日には「1リラ=6.19円」の底値をつけ、1か月にも満たない期間で3割もの下落を記録しています。
さらに、19日の底値から突如として価格が上昇トレンドへと転じており、12月23日には1リラが10円を超える値で取引が行われています。1か月弱の期間で3割の下落、そしてわずか数日で3割の上昇となっており、トルコリラのボラティリティの高さが見てとれます。
トルコは、物価の上昇を抑えるために通常の政策のセオリーとしては利上げをしなければならないところ、エルドアン大統領の方針により逆に利下げを行ってきました。これによりトルコリラの先行きに不安が高まり大きく売られていましたが、現地時間12月20日にリラ建ての預金の価値が下がらないことを保証する政策が発表されたことにより、一転買い戻されました。
12月20日から12月22日までの3日間で、海外FX業者4社がトルコリラ関連銘柄の取扱い中止を発表しました。いずれの業者も新規注文を停止する対応であり、保有しているポジションは任意のタイミングで決済可能です。
海外FX業者 | 取扱い中止銘柄 |
---|---|
GEMFOREX | 米ドル/トルコリラ (USD/TRY) |
IS6FX | 米ドル/トルコリラ (USD/TRY) |
FXDD |
米ドル/トルコリラ (USD/TRY) ユーロ/トルコリラ (EUR/TRY) |
Land-FX | 米ドル/トルコリラ (USD/TRY) ユーロ/トルコリラ (EUR/TRY) |
国内FX業者では主にトルコリラ円が取り扱われていますが、海外FX業者では米ドル/トルコリラ(USD/TRY)やユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)が主流です。
超低金利の日本円と比較するとスワップポイントはやや見劣りする場合が多いですが、米ドル/トルコリラやユーロ/トルコリラも、海外FX業者によっては高いスワップポイントを提供しています。
銘柄 | 対応業者 |
---|---|
TRY/JPY |
FXGT、
Exness、 Milton Markets、 FXDD |
USD/TRY |
XMTrading、
FXGT、 Exness、 Titan FX、 HotForex、 BigBoss、 Traders Trust、 Tradeview、 Milton Markets、 IFCMarkets、 FxPro |
GBP/TRY |
Exness、
Titan FX、 Land-FX |
EUR/TRY |
XMTrading、
Exness、 Titan FX、 FXGT、 Traders Trust、 Tradeview、 Milton Markets、 FxPro、 IFCMarkets、 GeneTrade |
今回トルコリラの取扱い停止を発表した海外FX業者は小規模~中規模の海外FX業者であり、Exness(エクスネス)やXMTrading (エックスエムトレーディング)などの主要な海外FX業者は取扱いを継続しています。
Exclusive Markets(エクスクルーシブマーケット)など、取引は継続しつつ、ボラティリティの高まりに応じてレバレッジの引き下げのみにとどめた海外FX業者もあります。
なお、海外FX業者のトルコリラのスプレッドは広めで、最も低いFXGTでも100pips以上、Titan FXだと1,000pips以上のスプレッドが発生します。
トルコリラの価格変動が大きくなっている状況を受けて、一部のFX業者ではトルコリラの取り扱いを中止することを発表していますが、多くの業者ではこれまで通りの取引を提供し続けています。取り扱い中止を発表した海外FX業者も、既存のポジションの解消のついては通常通りの決済取引を可能とする対応を行っているため、目立った混乱はありません。
しかし、トルコリラをめぐる混乱が収まったとはいえない状況にあるため、今後も海外FX業者による取扱い停止やレバレッジの変更が発表される可能性もあります。
作成日
:2021.12.28
最終更新
:2022.10.06
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