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Polymarket(ポリマーケット)とは?分散型予測市場の特徴や仕組みを解説

Polymarket(ポリマーケット)とは?分散型予測市場の特徴や仕組みを解説

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update 2024.09.07 03:27
Polymarket(ポリマーケット)とは?分散型予測市場の特徴や仕組みを解説

update 2024.09.07 03:27

Polymarket(ポリマーケット)は、ブロックチェーン技術を活用した分散型の予測市場です。2024年に入ってから大規模な資金流入が起きており、注目が集まっています。

この記事では、Polymarketの概要や特徴、利益を得られる仕組みなどについて解説していきます。

Polymarketとは

Polymarketのトップページ Polymarketのトップページ

画像引用:Polymarket

まず初めに、Polymarketの概要と、2024年に入ってからのPolymarketの動向について説明します。

Polymarketの概要

Polymarketは、Polygon(ポリゴン)ブロックチェーンを基盤とする分散型の予測市場です。

ユーザーは、米ドルと連動したステーブルコイン「USDC」を使い、現実世界のさまざまなイベントの結果を対象に賭け(ベッティング)を行えます。

イベントのジャンルの例としては、以下が挙げられます。

  • 政治
  • スポーツ
  • 仮想通貨(暗号資産)
  • ポップカルチャー
  • 科学

予測が的中すれば利益を得られ、外れれば賭けた資金を失うことになります。

研究によると、Polymarketは世論調査や専門家の意見よりもかなり正確な予測を提供することが示されています。これは、予測が外れると損をする仕組みになっていることから、ユーザーは自分が入手可能なあらゆる情報を総合的に分析し、その情報に基づいた取引を行う傾向があるためだと考えられています。

2024年に入ってからの動向

Polymarketは2020年に創設され、2024年に入ってから大規模な資金が流入していることで注目を集めています。

ブロックチェーンデータ分析ツールのDune Analyticsのデータによると、2024年7月の月間取引高は3億8,500万ドル(約580億円)を超えています。

Dune Analytics内のPolymarketのページ

画像引用:Dune Analytics

こうした動きの背景には、2024年11月に行われるアメリカの大統領選挙があると考えられています。

Polymarketで提供されている予測イベントには、アメリカの大統領選挙に関連するものも多く、選挙が近づくにつれてより注目が集まる可能性もあります。

Polymarketの仕組み

Polymarketのベッティングの形式は、主に以下の2つに分類されます。

  • 単一の事象について予測する
  • 複数の事象について予測する

以下では、それぞれの形式の特徴や、ベッティングによって利益を得られる仕組みを解説します。

単一の事象について予測する

1つ目として挙げられるのが、単一の事象について、2つの結果のうちどちらが実際に起こるかを予測する形式です。

例えば、「バイデン大統領は任期を終えるか?」という予測イベントでは、任期を中断せず無事に終えた場合は「Yes」、任期を中断した場合は「No」という結果になります。

バイデン大統領の任期に関する予測ページ バイデン大統領の任期に関する予測ページ

画像引用:Polymarket

Polymarketで示されている価格は、「ある出来事が起こる現在の確率」を示しています。

「バイデン大統領は任期を終えるか?」という予測イベントを例に挙げると、本記事執筆時点(2024年8月2日)では、「Yes」株が75セントで取引されています。これは「無事に任期を終える確率は75%である」と市場が見ていることを意味します。

任期を終える確率が75%よりも高いと考えるユーザーは、「Yes」株を1株あたり75セントで購入できます。反対に、75%よりも低いと考えるユーザーは「No」株を1株あたり26セントで購入することになります。

なお、YesとNoの賭け金を足し合わせても100にならないのは、市場の不確実性やその他の価格要因が原因となっているようです。

イベントの結果が出ると、的中した株の価値は1株あたり1ドルに、外れた株は無価値になり、利益や損失が確定する仕組みになっています。

上記の例では、仮にバイデン大統領が任期を終えれば「Yes」株は1株1ドルの価値になり、「No」株の価値はなくなります。つまり、「Yes」株を1株あたり75セントで購入したユーザーは25セントの利益を得られ、「No」株を1株あたり26セントで購入したユーザーは賭けた26セントを失うことになります。

複数の事象について予測する

2つ目として挙げられるのが、複数の事象について予測する形式です。

例えば、「2024年の大統領選で誰が勝利するか?」という予測イベントでは、複数の選択肢が用意されています。ユーザーは、これらの選択肢からいずれかを選んでベッティングします。

米国大統領選挙に関する予測ページ 米国大統領選挙に関する予測ページ

画像引用:Polymarket

本記事執筆時点(2024年8月2日)の予測市場では、「2024年の大統領選で誰が勝利するか?」という問いに対し、各候補の勝利確率が以下のように予測されています。

  • ドナルド・トランプ氏:55%
  • カマラ・ハリス氏:44%
  • ミシェル・オバマ氏:1%

この予測を踏まえて、ユーザーは候補者ごとにベッティングすることができます。

例えば、トランプ氏を選んでベッティングする場合、トランプ氏が勝利する確率が55%より高いと考えるなら「Yes」株を1株あたり55セントで購入でき、55%より低いと考えるなら「No」株を1株あたり46セントで購入することになります。

仮にトランプ氏が勝利すれば、「Yes」株を1株あたり55セントで購入したユーザーは45セントの利益を得られ、「No」株を1株あたり46セントで購入したユーザーは投資した資金を失います。

トランプ氏以外の候補者に対しても、それぞれの勝利確率の予測を参考にしながら、同様にベッティングすることができます。

なお、掛け金のロック期間などはありません。株の価格は、各イベントの状況に応じてリアルタイムで変化するため、イベントが終了する前に「Yes」株や「No」株を売却し、利益を確定させることも可能です。

SNS上での評判

X(旧Twitter)では、Polymarketに関するポジティブな声が多く見られます。

取り扱っているテーマはアメリカの大統領選挙だけでなく、オリンピックのメダル予想やエンタメ関連、トークンのエアドロップに関するものなど多岐にわたり、テーマの幅広さに感心するユーザーもいるようです。

また、Polymarketが2024年に大ヒットするWeb3プロジェクトになると考えるユーザーや、日本でも盛り上がることを期待しているユーザーなど、前向きな発信が多く見られます。

その他にも、参加者自身の金銭的利害が直接関わるため、リアルな予測が多くなることから、予測の質の高さを期待できると考えるユーザーもいるようです。

注目が集まる分散型予測市場

Polymarketは、ユーザーの賭けが的中するかどうかで得られる利益や損失が決まる分散型予測市場です。この仕組みは、各イベントに対する予測の質を高めるとされています。

他の世論調査と同様、Polymarketで示されている予測が必ずしも的中するとは限らないものの、イベントの状況を把握する際の便利なツールとなり得るでしょう。


Date

作成日

2024.08.09

Update

最終更新

2024.09.07

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

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