Select Language

Bybitプレマーケット取引とは?取引の仕組みやメリット・リスクと使い方を解説

Bybitプレマーケット取引とは?取引の仕組みやメリット・リスクと使い方を解説

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2024.07.02 10:02
Bybitプレマーケット取引とは?取引の仕組みやメリット・リスクと使い方を解説

update 2024.07.02 10:02

Bybit(バイビット)では、仮想通貨(暗号資産)の「プレマーケット取引」サービスを提供しています。プレマーケット取引は、正式上場前のトークンをユーザー同士で直接取引できるサービスです。

プレマーケット取引を活用することで、話題のトークンをいち早く取引でき、有利な価格で入手できる可能性があります。

本記事では、Bybitプレマーケット取引の仕組みやメリット・リスク、使い方を解説します。

Bybitプレマーケット取引とは

Bybit(バイビット)プレマーケット取引とは、正式上場前のトークンをOTC取引できるサービスです。

プレマーケット取引に参加する売り手と買い手が価格や数量を提示し、その条件に応じるユーザーとマッチングすれば取引が成立します。

Bybitプレマーケット取引の仕組み

Bybitプレマーケット取引には、メイカーまたはテイカーとして参加します。

メイカーとは、プレマーケットに希望の価格や数量で、新しい注文を作成する参加者のことです。一方、テイカーは、メイカーが作った注文の中から希望の条件に合う注文を選んで約定させる参加者を指します。

メイカーとテイカーには、それぞれ売り手と買い手がいるため、Bybitプレマーケットの参加方法は以下の4通りです。

  • 売り手のメイカーとして参加
  • 売り手のテイカーとして参加
  • 買い手のメイカーとして参加
  • 買い手のテイカーとして参加

売り手の取引の仕組み

売り手はメイカー・テイカーとも、注文の際に取引手数料を支払い、担保額を預け入れる必要があります。預け入れる担保額は、トークンの知覚リスクやボラティリティなどによって決められます。本記事執筆時点(2024年6月13日)で取引されているトークンの担保額は、注文金額の100%です。

注文が買い手とマッチングしたら、決済日までに受け渡すトークンを用意する必要があります。万が一、決済日にトークンを用意できなかった場合には、預け入れた担保額の90%が補償金として買い手に支払われ、10%がBybitの手数料となります。つまり、決済を履行できなかった場合には、担保として預け入れた全額を失うということです。

買い手の取引の仕組み

買い手はメイカー・テイカーとも、注文の際に購入金額と取引手数料を支払う必要があります。注文が売り手とマッチングしたら、決済日に売り手がトークンを受け渡すのを待つだけです。

万が一、決済日に売り手がトークンを用意できなかった場合には、支払った購入金額は返金され、さらに売り手が預け入れた担保額の90%を補償金として受け取れます。

このように、Bybitが仲介者として売り手の担保額や買い手の購入金額を注文時に預かることで、安全な決済を実現しています。

共通の取引の仕組み

Bybitプレマーケット取引全体に共通する仕組みを解説します。

統合取引アカウントでのみ利用可能

本記事執筆時点(2024年6月13日)で、Bybitプレマーケット取引は、統合取引アカウントでのみ利用可能です。標準アカウントを利用中の場合は、統合取引アカウントに更新する必要があります。

point Bybitの統合取引アカウントとは

Bybitの統合取引アカウント(UTA)とは、2023年1月にサービス開始された、あらゆる種類の仮想通貨取引を一括で管理できるアカウントです。統合取引アカウントでは、1つのアカウントで「現物取引」「USDT無期限契約」「USDCオプション」など合計6つの商品を取引できます。

マッチング後のキャンセルは不可

キャンセルはマッチング前の注文でのみ可能です。マッチング済の注文はキャンセルできないため、注意しましょう。

なお、マッチングせずにプレマーケット取引の期間が終了した場合は、自動的にキャンセルされます。

取引手数料は受け渡しが完了しなかった場合も返金されない

注文がマッチングした後は、売り手がトークンを受け渡さなかった場合でも、取引手数料は返金されません。マッチング前にキャンセルした場合のみ、返金されます。

レバレッジは利用できない

Bybitプレマーケット取引は、本記事執筆時点(2024年6月13日)でレバレッジに対応していません。そのため、取引の資金やトークンはすべて保有している必要があります。

Bybitプレマーケット取引のメリット

Bybit(バイビット)のプレマーケット取引を活用するメリットとして以下の2点が挙げられます。

  • 上場後の値上がり益が狙える
  • 取引が安全に行える

上場後の値上がり益を狙える

プレマーケット取引では、正式上場前のトークンを有利な価格で購入できる可能性があります。もし、上場後に価格が上昇すれば、値上がり益を得ることが可能です。

BybitのNOTの価格チャート

画像引用:Bybit

上記のチャートは、過去にプレマーケット取引で売買されたトークン「NOT」の、上場後の1時間足チャートです。新規上場後に大きく価格が上昇しているため、プレマーケット取引で有利な価格で購入できていれば、利益を得られた可能性があります。

取引が安全に行える

Bybitプレマーケット取引では、ユーザー間の取引を安全に行える点もメリットです。

個人間での相対取引の場合、トークンを渡したのに代金が支払われなかったり、逆に代金を支払ったのにトークンが受け取れなかったりする詐欺のリスクが常にあります。

Bybitプレマーケット取引では、Bybitが売り手と買い手の仲介役として、買い手からは購入金額を、売り手からは担保額を預かることで、決済のリスクを低減しています。もし、売り手が決済日にトークンを用意できなかった場合には、購入金額が返金されるうえに、売り手が預けた担保の90%も受け取ることが可能です。

安全な取引の対価として、売り手と買い手は、決済の履行に関わらず、Bybitに一定の手数料を支払う必要があります。

Bybitプレマーケット取引のリスク

Bybit(バイビット)のプレマーケット取引にはメリットだけではなく、以下のリスクも存在します。

  • 担保を全額失うリスク
  • 上場後に損失が出るリスク

担保を全額失うリスク

売り手としてプレマーケット取引で約定したにもかかわらず、トークンを期限日に受け渡せなかった場合には、預け入れた担保が全額没収されます。

売り手として参加する場合には、期限日までに確実にトークンを統合取引アカウントに用意するようにしましょう。

上場後に損失が出るリスク

メリットとして、上場後に利益を得られる可能性がある点を挙げましたが、購入したトークンが必ずしも値上がりするとは限りません。

上場後に期待通り値上がりしなかった場合には、損失が出る可能性もあることは理解しておきましょう。

Bybitプレマーケット取引の使い方

Bybit(バイビット)でプレマーケット取引を行う方法を解説します。

なお、プレマーケット取引を行うには、統合取引アカウントにUSDT残高が必要です。従来型の標準アカウントを使っている方は、以下の記事を参考に統合取引アカウントへの更新をご検討ください。

手順1

以下のリンクよりBybitへアクセスし、ログインします。

手順2

Bybitにログインしたら、上部メニューの「現物」を選択し、「プレマーケット取引」をクリックします。

Bybitプレマーケット取引へアクセス Bybitプレマーケット取引へアクセス

手順3

プレマーケット取引ページのタブから、取引したいトークンを選択します。

Bybitプレマーケット取引開始 Bybitプレマーケット取引開始

手順4

プレマーケット取引への参加方法には、メイカーとテイカーの2種類があります。

  • メイカー:プレマーケットのリストにない注文を新たに作る
  • テイカー:プレマーケットのリストに並んでいる注文から選んで取引する

メイカーとテイカーそれぞれの取引方法を解説します。

メイカーの場合

メイカーの場合、リストの右上にある「注文の作成」をクリックします。

Bybitプレマーケット取引注文作成 Bybitプレマーケット取引注文作成

注文作成画面で、上段の「買い」または「売り」を選択し、価格と数量を入力します。利用規約にチェックを入れて、下段の「買い」または「売り」をクリックすると、注文が確定します。

Bybitプレマーケット取引メイカー発注画面

番号

項目

説明

1

取引方法

「買い」または「売り」を選択します。

2

価格

取引価格を入力します。

3

数量

取引数量を入力します。

4

Bybitプレマーケット取引の利用規約

Bybitプレマーケット取引の利用規約を確認してチェックします。

買い手の場合、注文がマッチングするまで待つことになります。売り手とのマッチング成立後は、トークンが決済日時に受け渡されるのを待つだけです。

一方で、売り手の場合は、決済日までに受け渡すトークンを統合取引アカウントに用意しておきましょう。

テイカーの場合

テイカーの場合は、メイカーが作成した注文リストから取引を行います。

例えば、トークンを購入する場合には、「買い」タブのリストから購入したい明細の「買い」ボタンをクリックします。

Bybitプレマーケット取引でテイカーとして取引 Bybitプレマーケット取引でテイカーとして取引

選んだ注文の情報が表示されるので、内容を確認して「買い」をクリックすると、注文が確定します。マッチングした注文はキャンセルできないため、注意しましょう。

Bybitプレマーケット取引テイカー発注画面
caution 部分約定はできない

テイカーは、メイカーの注文に記載された価格と数量をすべて満たさなければならず、部分約定はできない点に注意しましょう。手数料を含めた合計支払額全額をあらかじめ用意しておく必要があります。

正式上場前のトークンを取引

Bybit(バイビット)プレマーケット取引では、正式上場前のトークンを取引できます。ユーザー同士の相対取引ですが、Bybitが注文時に購入代金や担保を預かるため、安全な取引が可能です。話題のトークンを有利な価格で入手できれば、上場後に利益を得られるかもしれません。

Bybitプレマーケット取引の対象トークンは随時追加されているので、気になるトークンがある方は最新情報を確認しましょう。

Bybitでは、上場前後のトークンを入手できるローンチパッドやローンチプールのサービスも提供しています。お得にトークンを手に入れたい方はチェックしてみても良いでしょう。


Date

作成日

2024.06.18

Update

最終更新

2024.07.02

Myforex編集スタッフー仮想通貨担当ー

2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説

ワールドコインのOrb(オーブ)で生体認証を行うことで、仮想通貨WLDを無料で受け取れます。当記事では、ワールドコインの日本国内のオーブ設置場所、探し方、予約方法などを解説します。
update2025.03.21 19:30

XMTrading・Vantage Trading・AXIORY公式アプリがApp Storeから削除

海外FXブローカーのXMTradingおよびVantage Trading、AXIORYのアプリがApp Storeから削除されたことが確認されました。本記事では、削除の背景や考えられる理由、ユーザーへの影響、そして今後の対応策について詳しく解説します。
update2025.03.25 19:30

Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由

Galaxy DAOが、返金の受付を開始するという内容のメールをユーザーに配信していたことが明らかになりました。しかし、多くのユーザーは返金の実現には懐疑的です。なぜGalaxy DAOによる返金が期待できないのか3つの理由を説明します。
update2025.03.19 19:30

MTF-MAでトレードのレベルを上げる。MT4/MT5で使えるインディケータを比較

MTF分析は複数の時間足を組み合わせて相場全体を把握する手法です。MTF分析を使いこなすことでエントリーの方向やタイミングを掴みやすくなります。本記事ではMTF分析を簡単にするインディケータや、エントリー精度を上げる方法を解説します。
update2025.01.21 19:15

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

キャプテン翼-RIVALS- がJOHNトークンのエアドロを発表!LINEなどで遊べるMini Appの独自トークン

「キャプテン翼-RIVALS- Mini App」は、キャプテン翼のIPを活用したWeb3ゲームです。2025年4月にJOHNトークンのエアドロップが予定されており、注目を集めています。本記事では、JOHNトークンの特徴、エアドロップの仕組み、将来性などを解説します。
update2025.03.27 19:00

Bybitからメタマスクに送金してみた!送金手数料や送金時間は?

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からメタマスクに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などをもとに、送金手順や送金手数料、注意点などを紹介します。
update2025.01.31 19:00

MT4/MT5対応の通貨強弱インディケータを徹底比較!無料で使えるおすすめは?

通貨強弱インディケータを使うと各通貨の強弱が一目で分かり、初心者でも視覚的に相場状況を把握できます。この記事では、無料のおすすめインディケータを比較し、選び方や活用方法を解説します。
update2025.02.05 19:30

MT4のバックテストに正確なヒストリカルデータが必須!無料・有料データを比較

MT4でバックテストをする際にはヒストリカルデータの取得が必要です。ヒストリカルデータは無料と有料のものがありますが、どっちがいいのか、気になる人もいるでしょう。本記事では、ヒストリカルデータのダウンロード方法を詳しく解説します。
update2025.03.26 19:30

FXONのスプレッドは狭い?他社との比較で分かった意外な結果

Myforex編集部でFXONのスプレッドについて調査した結果、特にビットコインのスプレッドが他社と比べても安定して低い水準であることが分かりました。またEUR/USDやGBP/USDなどのドルストレート銘柄のスプレッドも優秀な水準でした。
update2025.03.28 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル