作成日
:2024.06.18
2024.07.02 10:02
Bybit(バイビット)では、仮想通貨(暗号資産)の「プレマーケット取引」サービスを提供しています。プレマーケット取引は、正式上場前のトークンをユーザー同士で直接取引できるサービスです。
プレマーケット取引を活用することで、話題のトークンをいち早く取引でき、有利な価格で入手できる可能性があります。
本記事では、Bybitプレマーケット取引の仕組みやメリット・リスク、使い方を解説します。
Bybit(バイビット)プレマーケット取引とは、正式上場前のトークンをOTC取引できるサービスです。
プレマーケット取引に参加する売り手と買い手が価格や数量を提示し、その条件に応じるユーザーとマッチングすれば取引が成立します。
Bybitプレマーケット取引には、メイカーまたはテイカーとして参加します。
メイカーとは、プレマーケットに希望の価格や数量で、新しい注文を作成する参加者のことです。一方、テイカーは、メイカーが作った注文の中から希望の条件に合う注文を選んで約定させる参加者を指します。
メイカーとテイカーには、それぞれ売り手と買い手がいるため、Bybitプレマーケットの参加方法は以下の4通りです。
売り手はメイカー・テイカーとも、注文の際に取引手数料を支払い、担保額を預け入れる必要があります。預け入れる担保額は、トークンの知覚リスクやボラティリティなどによって決められます。本記事執筆時点(2024年6月13日)で取引されているトークンの担保額は、注文金額の100%です。
注文が買い手とマッチングしたら、決済日までに受け渡すトークンを用意する必要があります。万が一、決済日にトークンを用意できなかった場合には、預け入れた担保額の90%が補償金として買い手に支払われ、10%がBybitの手数料となります。つまり、決済を履行できなかった場合には、担保として預け入れた全額を失うということです。
買い手はメイカー・テイカーとも、注文の際に購入金額と取引手数料を支払う必要があります。注文が売り手とマッチングしたら、決済日に売り手がトークンを受け渡すのを待つだけです。
万が一、決済日に売り手がトークンを用意できなかった場合には、支払った購入金額は返金され、さらに売り手が預け入れた担保額の90%を補償金として受け取れます。
このように、Bybitが仲介者として売り手の担保額や買い手の購入金額を注文時に預かることで、安全な決済を実現しています。
Bybitプレマーケット取引全体に共通する仕組みを解説します。
統合取引アカウントでのみ利用可能
本記事執筆時点(2024年6月13日)で、Bybitプレマーケット取引は、統合取引アカウントでのみ利用可能です。標準アカウントを利用中の場合は、統合取引アカウントに更新する必要があります。
Bybitの統合取引アカウント(UTA)とは、2023年1月にサービス開始された、あらゆる種類の仮想通貨取引を一括で管理できるアカウントです。統合取引アカウントでは、1つのアカウントで「現物取引」「USDT無期限契約」「USDCオプション」など合計6つの商品を取引できます。
マッチング後のキャンセルは不可
キャンセルはマッチング前の注文でのみ可能です。マッチング済の注文はキャンセルできないため、注意しましょう。
なお、マッチングせずにプレマーケット取引の期間が終了した場合は、自動的にキャンセルされます。
取引手数料は受け渡しが完了しなかった場合も返金されない
注文がマッチングした後は、売り手がトークンを受け渡さなかった場合でも、取引手数料は返金されません。マッチング前にキャンセルした場合のみ、返金されます。
レバレッジは利用できない
Bybitプレマーケット取引は、本記事執筆時点(2024年6月13日)でレバレッジに対応していません。そのため、取引の資金やトークンはすべて保有している必要があります。
Bybit(バイビット)のプレマーケット取引を活用するメリットとして以下の2点が挙げられます。
プレマーケット取引では、正式上場前のトークンを有利な価格で購入できる可能性があります。もし、上場後に価格が上昇すれば、値上がり益を得ることが可能です。
画像引用:Bybit
上記のチャートは、過去にプレマーケット取引で売買されたトークン「NOT」の、上場後の1時間足チャートです。新規上場後に大きく価格が上昇しているため、プレマーケット取引で有利な価格で購入できていれば、利益を得られた可能性があります。
Bybitプレマーケット取引では、ユーザー間の取引を安全に行える点もメリットです。
個人間での相対取引の場合、トークンを渡したのに代金が支払われなかったり、逆に代金を支払ったのにトークンが受け取れなかったりする詐欺のリスクが常にあります。
Bybitプレマーケット取引では、Bybitが売り手と買い手の仲介役として、買い手からは購入金額を、売り手からは担保額を預かることで、決済のリスクを低減しています。もし、売り手が決済日にトークンを用意できなかった場合には、購入金額が返金されるうえに、売り手が預けた担保の90%も受け取ることが可能です。
安全な取引の対価として、売り手と買い手は、決済の履行に関わらず、Bybitに一定の手数料を支払う必要があります。
Bybit(バイビット)のプレマーケット取引にはメリットだけではなく、以下のリスクも存在します。
売り手としてプレマーケット取引で約定したにもかかわらず、トークンを期限日に受け渡せなかった場合には、預け入れた担保が全額没収されます。
売り手として参加する場合には、期限日までに確実にトークンを統合取引アカウントに用意するようにしましょう。
メリットとして、上場後に利益を得られる可能性がある点を挙げましたが、購入したトークンが必ずしも値上がりするとは限りません。
上場後に期待通り値上がりしなかった場合には、損失が出る可能性もあることは理解しておきましょう。
Bybit(バイビット)でプレマーケット取引を行う方法を解説します。
なお、プレマーケット取引を行うには、統合取引アカウントにUSDT残高が必要です。従来型の標準アカウントを使っている方は、以下の記事を参考に統合取引アカウントへの更新をご検討ください。
以下のリンクよりBybitへアクセスし、ログインします。
Bybitにログインしたら、上部メニューの「現物」を選択し、「プレマーケット取引」をクリックします。
プレマーケット取引ページのタブから、取引したいトークンを選択します。
プレマーケット取引への参加方法には、メイカーとテイカーの2種類があります。
メイカーとテイカーそれぞれの取引方法を解説します。
メイカーの場合、リストの右上にある「注文の作成」をクリックします。
注文作成画面で、上段の「買い」または「売り」を選択し、価格と数量を入力します。利用規約にチェックを入れて、下段の「買い」または「売り」をクリックすると、注文が確定します。
番号 |
項目 |
説明 |
---|---|---|
1 |
取引方法 |
「買い」または「売り」を選択します。 |
2 |
価格 |
取引価格を入力します。 |
3 |
数量 |
取引数量を入力します。 |
4 |
Bybitプレマーケット取引の利用規約 |
Bybitプレマーケット取引の利用規約を確認してチェックします。 |
買い手の場合、注文がマッチングするまで待つことになります。売り手とのマッチング成立後は、トークンが決済日時に受け渡されるのを待つだけです。
一方で、売り手の場合は、決済日までに受け渡すトークンを統合取引アカウントに用意しておきましょう。
テイカーの場合は、メイカーが作成した注文リストから取引を行います。
例えば、トークンを購入する場合には、「買い」タブのリストから購入したい明細の「買い」ボタンをクリックします。
選んだ注文の情報が表示されるので、内容を確認して「買い」をクリックすると、注文が確定します。マッチングした注文はキャンセルできないため、注意しましょう。
テイカーは、メイカーの注文に記載された価格と数量をすべて満たさなければならず、部分約定はできない点に注意しましょう。手数料を含めた合計支払額全額をあらかじめ用意しておく必要があります。
Bybit(バイビット)プレマーケット取引では、正式上場前のトークンを取引できます。ユーザー同士の相対取引ですが、Bybitが注文時に購入代金や担保を預かるため、安全な取引が可能です。話題のトークンを有利な価格で入手できれば、上場後に利益を得られるかもしれません。
Bybitプレマーケット取引の対象トークンは随時追加されているので、気になるトークンがある方は最新情報を確認しましょう。
Bybitでは、上場前後のトークンを入手できるローンチパッドやローンチプールのサービスも提供しています。お得にトークンを手に入れたい方はチェックしてみても良いでしょう。
作成日
:2024.06.18
最終更新
:2024.07.02
2017年に初めてビットコインを購入し、2020年より仮想通貨投資を本格的に開始。国内外のメディアやSNSなどを中心に、日々最新情報を追っている。ビットコインへの投資をメインにしつつ、DeFiを使って資産運用中。
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