作成日
:2023.05.23
2024.07.28 09:47
Bybitカードは、大手取引所Bybit(バイビット)が発行する仮想通貨(暗号資産)デビットカードです。欧州で利用されており、2023年7月に日本上陸との噂がTwitter(ツイッター)上で出回っています。
当記事では、Bybitカードのメリット・デメリットやその使い方などを解説していきます。
画像引用:Bybit
Bybitカードは、大手取引所Bybit(バイビット)が発行する仮想通貨デビットカードです。Bybitアカウント内の仮想通貨を使い、マスターカードのネットワークを活用して法定通貨で決済します。
また、現物のデビットカードの他にバーチャルカードも用意されており、オンラインでの決済に便利です。
クレジットカードは、仮想通貨取引所やウォレットへの入金手段としても用いられております。もし、Bybitカードが日本居住者の利用に対応すれば、活用シーンが増えるかもしれません。
当記事執筆時点(2023年5月23日)で、Bybitカードは英国およびEEAの居住者向けに発行されており、日本居住者は対象外となっています。
EEAは、European Economic Areaの略称です。EU加盟国とノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインを指します。
しかしTwitter上では、日本居住者も使えるようになるとの噂が流れています。
Bybitカードの申請はBybitのWebサイトから可能で、次の3つのステップで完了します。
Bybitカードを申請するには、以下の条件を満たす必要があります。
KYCとは「Know Your Customer」の略称です。金融犯罪などのリスクを回避するために、金融機関が顧客に個人情報の提出を求めます。
Bybitカードは、次のようなメリット・デメリットがあります。
Bybitカードは9,000万以上のマスターカード加盟店で利用できます。
ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など5つの仮想通貨に対応しています。将来的にさらに多くの仮想通貨に対応する見通しです。
マスターカードの強固なセキュリティを利用しています。
Bybitカードのカスタマーサポートは24時間年中無休で、いつでも専用窓口に問い合わせできます。
Bybitカードで決済するとポイントが付与され、ボーナスやクーポン等に引き換えできます。
Bybit(バイビット)の取引などで得た利益をそのまま使えます。銀行口座に引き出す必要はありません。
Bybitカードは仮想通貨を現金化して支払いをします。その際に実現益が出ると課税対象になります。
Bybitカードの利用には手数料がかかります。
クレジットカードの手数料は安いとはいえず、それに加えて別途手数料が必要です。
Bybitカードは一般的なデビットカードと同じ方法で利用できますが、いくつか注意点があります。
Bybit(バイビット)のバーチャルカードは仮想的に発行されるデビットカードで、オンライン決済で利用できます。通常のBybitカードと同様、カード番号や有効期限などが割り当てられています。
Bybitカードで支払うと、BybitのFunding Accountから資金が引き落とされます。Funding Accountには、5種類の仮想通貨のほか英ポンドとユーロを入金できます。
Funding Accountが残高不足の場合、支払いができません。Funding Accountに資金を追加するには、Bybit内の別アカウントから振り替えるか、仮想通貨を購入するか、外部から入金します。
Bybitカードには利用上限が設けられています。1日の利用上限は5,000ユーロまたは5,000ポンド、1か月の利用上限は50,000ユーロまたは50,000ポンド、1年間の利用上限は250,000ユーロまたは250,000ポンドです。
ATMからの現金引き出しも可能で、こちらも上限が設けられています。
Bybitカードに関するよくある質問と回答は以下の通りです。
有効期限は3年で、バーチャルカードの有効期限は自動更新されます。
利用明細はありません。
タッチ決済に対応しています。
Bybitカードで1ユーロまたは1ポンドを支払うたびに、1ポイントが毎月10日に付与されます。毎月最大12,500ポイントまで貯められ、有効期限は無期限です。
貯めたポイントは、リワードマーケットで様々な特典と交換できます。例えば、クーポン、エアドロップ、グッズなどがあります。特典の内容は、定期的に更新される予定です。
エアドロップとは仮想通貨の無償配布を指します。知名度向上などを目的として新規プロジェクトが実施する例が多く、仮想通貨をもらうには公式ツイッターをフォローすることなど一定の条件がつく場合もあります。
Bybit(バイビット)は、2023年2月にバーチャルカード、続く3月に現物カードをリリースしました。その後、2023年4月にリワードマーケットを立ち上げました。2023年第2四半期中にApple PayとGoogle Payに対応予定です。
画像引用:Apple Pay, Google Pay
日本の仮想通貨規制は世界でも有数の厳しさですが、Bybitカードの日本上陸は実現するでしょうか。今後もBybit(バイビット)の動向には注目です。
作成日
:2023.05.23
最終更新
:2024.07.28
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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