Select Language

ゴールド今週の見通し:弱気相場から一転、1,745ドルが視野に

ゴールド今週の見通し:弱気相場から一転、1,745ドルが視野に

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS

  • X
  • facebook
  • LINE
  • RSS
update 2021.09.02 11:10
ゴールド今週の見通し:弱気相場から一転、1,745ドルが視野に

update 2021.09.02 11:10

  • ゴールドは先週始めの急落後に急反発
  • 次の上昇目標は1,745ドル
  • 今週も米国債利回りの影響を受ける見通し

先週のゴールド(XAU/USD)相場は軟調なスタート。2週間継続してきたレンジ相場の下限である1,720ドルを割り込むと、下げ足を速めて2日間で2%以上下落し、直近3週間の安値である1,678ドルに到達した。しかし、米国債利回りが大きく下落し米ドルが伸び悩むと、週後半に買い戻しが入って1,730ドル付近に急反発した。

先週の相場環境

先月29日、米国10年国債利回りは上昇し、1年以上ぶりの高水準である1.774%をつけた。これを受けて米ドルは堅調に推移し、ゴールド相場は1,700ドルを下回る水準に反落した。

先月31日、世界的な株高を受けて米ドルが上昇ペースを落とすと、これがゴールド価格上昇の支援材料となった。さらに、四半期末に絡む調整や利益確定の動きが、売られすぎたゴールド価格を支えた。

1日、ISM製造業景況指数が発表され、前回の60.8から64.7に大幅上昇した。これは米国製造業が1983年以来の堅調さで推移していることを示し、さらに、市場予想の61.3をも上回ったことを受け、市場は堅調な推移となった。S&P500がイースターを前に史上初の4,019を記録する一方で、ドルインデックスは1日で0.3%下落した。

なお、この日、バイデン米大統領はインフラ投資や環境対策に2兆2,500億ドルを投じる経済対策案を発表したものの、増税によって財源を賄う案であるため、議会の支持を得られるかどうか不透明となっている。

1日に発表された米雇用統計において、3月の非農業部門雇用者数は市場予想の64万7,000人増に対し、91万6,000人の増加となった。また、失業率は事前予想通り6%となり、労働参加率は61.5%に上昇した。イースター休暇のためマーケットの反応を評価するのは困難だが、米国10年国債利回りが穏やかに上昇したことを踏まえると、今週の米ドルは堅調なスタートになると見込まれる。

今週の見通し

今週は重要な経済指標発表が乏しく、比較的穏やかな相場になると見込まれるが、米国債利回り動向が米ドルとゴールド相場の推移に引き続き影響しそうだ。

5日(月曜日)は3月のISM非製造業景況指数の発表があり、市場予想より強い数字が出るならば株価指数の上昇を支援し、米ドルの高値を抑える可能性がある。

7日(水曜日)には、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が公開され、8日(木曜日)にはパウエル議長が発言する予定がある。前回発表されたFOMCメンバーによる経済見通しサマリー(SEP)では、4人のメンバーが2022年の金利上昇を予測しており、市場は政策金利上昇のタイミングがいつになるのかに注目している。

参照:経済指標カレンダー

テクニカル分析

先週始めに大きく下落したことを受け、日足チャートのRSIは30を割り込んで売られすぎを示唆した。その後の反発を受けてRSIは50を回復しており、売り圧力の後退を示唆している。さらに、ゴールド相場は20日移動平均線よりも高値で終値をつけ、売り圧力後退の再確認となった。

しかし、ゴールド相場がさらに上昇し、直近見通しで上昇トレンドに転換するには、強いレジスタンスラインとなっている1,745ドルを終値で上回る必要がある。この水準を超えると、次のレジスタンスラインである50日移動平均線の1,770ドルが視野に入る。

その一方、仮に1,745ドルのレジスタンスラインが機能するならば、売り圧力が再燃する可能性がある。その場合、まず1,725ドル(20日移動平均線)、次に1,720ドル(テクニカル的水準)、1,700ドル(心理的水準)がサポートラインとなる。

テクニカル分析

FXStreet提供: 2021.04.03.JST02:01


Date

作成日

2021.04.05

Update

最終更新

2021.09.02

FXStreet

金融メディア

arrow
FXStreet

FXに特化した情報サイトであり、24時間体制でFXの相場分析やニュース記事を配信している。
自社の編集チームが執筆した記事に加え、著名なアナリストからの寄稿も多数。
スペイン出身のエコノミストであるフランセスク・リベロラ氏が2000年に創設し、世界的に有名な情報サイトに成長した。

この記事は、お役に立ちましたか?

ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。

お問い合わせ先 [email protected]

貴重な意見をいただきありがとうございます。
貴重な意見をいただきありがとうございます。

関連記事

アクセスランキング

仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説

仮想通貨KAITOは、Web3の情報アクセスを変革する次世代プラットフォーム「Kaito AI」のネイティブトークンです。当記事では、仮想通貨KAITOの概要や将来性、Kaito AIが提供するYapsの仕組み、SNSでの評判などを解説します。
update2025.02.19 19:00

FXGTでの出金拒否報告が増加中、これまでとは違う危険な兆候とは?

FXGTの出金拒否の報告・原因のほか、ユーザーの流出状況などをまとめました。SNS上ではここ数ヶ月の間に出金拒否に関する投稿が増加しており、ユーザーの間では「自分も出金拒否されるのでは」「FXGTがつぶれるのでは」といった不安が広がっています。
update2025.02.14 19:30

GMOコインからBybitに送金してみた!送金手数料や最低送金額なども解説

Myforex編集部では、GMOコインからBybit(バイビット)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験などを交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨、トラベルルールの対応状況などを紹介します。
update2024.12.24 19:30

仮想通貨SOSOの将来性は?AI活用の投資分析プラットフォームSoSoValueがトークン発行

仮想通貨SOSOは、中央集権型金融の効率性と分散型金融の透明性を組み合わせた投資分析プラットフォーム「SoSoValue」のガバナンストークンです。当記事では、仮想通貨SOSOの将来性やSNSでの評判、SoSoValueの特徴などを解説します。
update2025.01.24 19:30

Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

Myforex編集部では、実際にBybitからビットフライヤー(bitFlyer)に仮想通貨を送金してみました。この記事では、送金手順のほか、送金手数料やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2025.02.19 19:30

【全て無料】MT4/MT5を日本時間にできるインディケータのおすすめが決定!

MT4/MT5に表示されている時間は、インディケータを使えば簡単に日本時間へ変えられます。MT4/MT5を日本時間表示にしておくと、各市場のトレンドを把握しやすくなったり、経済指標の発表時間に合わせた取引がしやすくなったりと、何かと便利です。
update2024.12.04 20:00

VPSではMT4・EAは何個起動できる?複数稼働は可能なのか?

スペック別のEAの起動数の目安のほか、VPSの負担を軽くする方法を説明します。同時に起動するEAの数が多すぎると、MT4が動かなくなる可能性があるので注意が必要です。VPSを使っているならば、MT4やEAをいくつ起動できるかを把握しておくことが大切です。
update2025.01.23 19:00

MacのMT4/MT5はダウンロードしても使えない?文字化けや起動しない時の対策方法や最終手段を紹介!

Mac版のMT4やMT5は不具合が良く発生するため、自分の使い方が悪いのか不安を感じている人もいるのではないでしょうか。本記事では、Mac版のMT4・MT5のトラブルや解決方法を解説します。
update2024.12.04 20:30

コインチェックからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間についても解説

コインチェック(Coincheck)からBybitに仮想通貨を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験やSNSでの口コミなども交えながら、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.11.29 19:00

Bybitからbitbankに送金してみた!送金手数料やトラベルルールについて解説

Myforex編集部では、Bybit(バイビット)からbitbank(ビットバンク)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。この記事では、実際に送金してみた経験をもとに、送金手順やおすすめの送金通貨などを紹介します。
update2024.12.27 19:00
youtube youtube

免責事項:Disclaimerarw

当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。

本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー

クッキー利用に同意する
share
シェアする
Line

Line

Facebook

Facebook

X

Twitter

キャンセル