作成日
:2023.06.21
2023.06.30 18:30
2022年9月、米スターバックスがStarbucks Odyssey(スターバックス・オデッセイ)というプロジェクトを発表しました。
スターバックス・オデッセイは、Web3.0を活用した新しい取り組みです。スターバックスのリワードプログラムの強化を図っており、その一環でオリジナルNFTの発行も行なっています。
当記事執筆時点(2023年6月21日)、スターバックス・オデッセイは日本国内からは利用できません。しかし、ウェイトリストへの登録とオリジナルNFTの取引は可能となっています。
スターバックス・オデッセイは、スターバックスにおけるリワードプログラム強化の試みです。Web3.0の仕組みを活用し、様々な形で特典を付与します。
画像引用:スターバックス・オデッセイ
Web3.0とは分権化された次世代のインターネット環境を指します。現代の中央集権型インターネット環境(Web2.0)は、大手IT企業が強い影響力を持っています。その一方、Web3.0では個々のユーザーが重要な役割を担います。
スターバックス・オデッセイは、2022年12月にベータ版がリリースされました。当記事執筆時点(2023年6月21日)で、対象は米国内の新規または既存のリワードプログラムメンバーのみです。
そのため、日本国内からはスターバックス・オデッセイを体験できません。しかし、その一環として発行されるオリジナルNFTに関しては、NFTマーケットプレイスで自由に取引できます。
スターバックス・オデッセイは、今のところ米国内だけのサービスです。しかし、ウェイトリストが開放されており、誰でも申し込みできるようになっています。
スターバックスの会員登録とスターバックス・リワードの登録が完了していれば、専用のウェイトリストページから申し込み可能です。
スターバックス・リワードの登録に使用しているメールアドレスを入力、利用規約に同意して、「Join the Waitlist」から申し込みを完了します。
今のところ、ウェイトリストに申し込むメリットはありません。しかし、スターバックス・オデッセイが日本国内で解禁された際は、いち早く利用できる可能性があります。
スターバックス・オデッセイでは、「ジャーニー」と呼ばれるインタラクティブなアクティビティを提供しています。このジャーニーは、コーヒーやスターバックスの歴史、文化などについて詳しく学び、お気に入りのコーヒーを新たに発見する機会となり得ます。
具体的には、コスタリカのコーヒー農園のバーチャルツアーや、スターバックスの伝統に関するトリビア、ミニゲームなどが体験できます。
なお、上記の体験はあくまで一例にすぎません。今後、さらなる体験がジャーニーに追加される予定です。
ジャーニーを体験すると、ユーザーはボーナスポイントに加え、「ジャーニースタンプ」と呼ばれるオリジナルのNFTスタンプを獲得できます。ジャーニースタンプは、イーサリアムのサイドチェーン、ポリゴン(Polygon)を基盤に発行されたNFTです。
サイドチェーンとは、仮想通貨(暗号資産)のブロックチェーンにおける側鎖のことであり、ブロックチェーンの機能を拡張することを目的として開発された技術です。サイドチェーンに新たな技術を組み込むことで仮想通貨に新機能を持たせることができるほか、ブロックの承認時間の短縮による送金時間短縮や送金手数料削減というメリットがあります。
このNFTスタンプには、通常版と限定版の2種類があります。通常版は、ジャーニーのクイズやゲームをクリアすると獲得可能です。
限定版はマーケットプレイスを通じて、利用者に売り出されます。直近では、2023年4月にスタバの初店舗をモチーフにした「The First Store Collection」という限定版NFTがリリースされました。
画像引用:Nifty Gateway
NFTスタンプを集めることで、ユーザーはポイントを獲得できます。獲得したポイントに応じて、さまざまな特典が付与されます。
ポイントを集めると、特別な特典へのアクセスが可能となります。なお、特典は3つのレベルに分類されており、レベルが上がるにつれて豪華かつユニークな体験ができます。
スターバックス・オデッセイでは、以下のような特典を例として挙げています。
スターバックス・オデッセイのNFT(ジャーニースタンプ)を入手・購入する方法は、以下の2つが挙げられます。
スターバックス・オデッセイに参加し、ジャーニーを完了することでジャーニースタンプを入手できます。また、スターバックス・オデッセイ参加者は、限定版NFTの先行アクセス権が与えられるケースもあります。
しかし、現状スターバックス・オデッセイは米国内限定のサービスです。日本ユーザーは対象外であるため、スターバックス・オデッセイに参加するのは現実的に難しいでしょう。
スターバックス・オデッセイのNFT(ジャーニースタンプ)は、マーケットプレイスの「Nifty Gateway」を通じて取引することも可能です。
画像引用:Nifty Gateway
スタバのNFTを購入する手順は、次の通りです。
Nifty Gatewayは、仮想通貨取引所Gemini(ジェミナイ)の小会社のNFTマーケットプレイスです。クレジットカードやデビットカードの決済にも対応しています。
スターバックス・オデッセイは、複数のNFTスタンプをリリースしています。「The Siren Collection Stamp」と「The First Store Collection Stamp」は、限定版のNFTスタンプとして売り出されたコレクションです。
画像引用:Nifty Gateway
Nifty Gatewayでは、次のコレクションが取引されています。
スターバックス・オデッセイは、過去に2回限定版NFTのリリースを行いました。いずれも大盛況に終わっており、その人気の高さがうかがえます。
The Siren Collection Stampのセールでは、100ドルのNFT2,000個が完売しました。あまりのアクセスの多さに、サーバーダウンが発生してサービスが停止されたほどです。
また、二次流通市場のマーケットプレイスでは、年末のホリデーシーズンをテーマにしたHoliday Cheer Stampが高値をつけています。当記事執筆現在(2023年6月21日)、Holiday Cheer Stampのフロアプライスは、約940ドルとなっています。
スターバックス・オデッセイのNFTスタンプは大人気となっており、今後もコレクションのリリースに注目が集まっています。
スターバックス・オデッセイは、リワードプログラムの延長線上にあります。NFTスタンプはコレクションとしてだけでなく、ポイントを獲得する手段となっています。
つまり、スターバックスの利用者にとって、NFTスタンプは本質的な価値を持っているといえるでしょう。まだ日本国内では利用できませんが、今後の日本上陸が期待されています。
作成日
:2023.06.21
最終更新
:2023.06.30
米大学で出会った金融学に夢中になり、最終的にMBAを取得。
大手総合電機メーカーで金融ソリューションの海外展開を担当し、業界に深く携わる。
金融ライターとして独立後は、暗号資産およびブロックチェーン、フィンテック、株式市場などに関する記事を中心に毎年500本以上執筆。
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