ゴールド、パウエル議長の証言控え1,717ドルに向けて下落

ゴールド（XAU/USD）は、市場のセンチメント（雰囲気）が悪化して米ドルが強くなりつつあることを背景に、最近のレンジ下限を試そうとしている。ヨーロッパでのコロナウイルス感染者の急増や、ワクチン接種の遅れ、西側諸国による中国制裁をめぐって懸念が高まり、リスク回避姿勢が強まったことで、安全通貨であるドルの需要が高まっている。

米国のバイデン大統領の顧問が3兆ドル規模の新しいインフラ計画を立てているという報道があったが、これはゴールドの下支えとはならなかった。次の材料としては、GMT本日午後（日本時間24日午前１時）に予定されている米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長の証言が注目される。パウエル議長は昨日22日のスピーチで、経済回復はまだ「完全にはほど遠い」と述べていた。