作成日
:2025.09.22
2025.09.24 03:25
19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが優勢となり148.28円と8日以来の高値を付けるも、200日移動平均線がレジスタンスとして意識されたため上値が重くなった。ユーロドルは週末を控えたポジション調整目的の売りが出やすい中、1.1729ドルまで値を下げた。
本日の東京時間では、本邦では主だった指標発表や要人発言が予定されておらず、手掛かり材料に乏しい。そうした中、前週に日米の金融政策イベントを消化した直後であることや、来月4日投開票の自民党総裁選まで時間があることから、ドル円は株や長期金利を眺めながら方向感を模索することになるか。
前週末の日経平均はタカ派的な日銀金融政策決定会合を受けて売られるも、その後の先物では下げが一服。米株主要3指数はそろって史上最高値を更新しており、市場には楽観的なムードも漂う。そうした流れを引き継いで日経平均が堅調地合いを維持するようならば、ドル円が上値を伸ばすことも考えられる。その際は前週末の上伸を阻んだ200日移動平均線(本日は148.61円付近)が意識されるだろう。
また、前週末に発表された商品先物取引委員会(CFTC)の円ポジションでは、円の買い持ち(ロング)が3万枚超減少してネットでは6万1411枚のロングとなっており、潜在的な円買い圧力が低下している点も見逃せない。
他方、本邦の長期金利の動向は気になるところ。前週末は日銀金融政策決定会合で2人の委員が0.25%利上げを主張したことで、10年債利回りは早期利上げを織り込む形で一時1.640%まで上昇した。早期利上げ期待が一段と高まるようなことがあれば、金利上昇から円買い圧力が強まる展開もあり得る。
また、本日は時刻未定ながら自民党総裁選が告示され、4日の投開票に向けて選挙戦が繰り広げられる。立候補が予定されている5名からの発言を受けて株価が反応すれば、為替相場に波及することも考えられる。そのほか、世論調査の結果にも注意を払いたい。
他方、豪州ではブロック豪準備銀行(RBA)総裁の議会証言が予定されている。現在、市場ではRBAの利下げは年内に一度程度が織り込まれている。次回RBA理事会を29-30日に控え、インフレに関する発言があれば豪ドル相場を動かす恐れがある。
豪インフレと共に気になるのが、雇用についてのRBA総裁の見解。前回(8月11-12日)のRBA理事会で利下げを決めた際に、金利引き下げの根拠の一つとして労働市場の状況が若干軟化していることを挙げていたが、18日の8月雇用統計では常勤雇用者の減少により新規雇用者数が減少したほか、労働参加率も66.8%と7月の67.0%より低下するなど、弱い内容であったためである。
(川畑)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.09.22
作成日
:2025.09.22
最終更新
:2025.09.24
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
日本でも税率20%でビットコインのトレードが可能?IG証券がIBIT・ETHAのCFD取扱い開始
2025.10.10 19:30
XMTradingが新銘柄GAUUSDを追加!取引コストはGOLDより割高か
2025.10.10 19:00
【要注意】堀江氏・テスタ氏のディープフェイク広告が急増中?国内で詐欺の事例も
2025.10.08 19:00
Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小
2025.10.02 19:00
SNSでステーブルコイン利息の議論が勃発!Bybitで手軽にUSDT等を高利回り運用
2025.10.01 19:00
Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意
2025.09.29 19:30
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー