作成日
:2025.08.27
2025.08.27 19:37
本日のNY為替市場のドル円は、週末に発表される米国7月PCEデフレーターを控えて、トランプ米大統領によるクックFRB理事解任騒動の続報を見極めていくことになる。
トランプ米大統領がクックFRB理事の解任を表明したものの、クックFRB理事は「違法な行為に異議を唱える訴訟を起こす」と表明している。訴訟が提起されれば、クック氏はまず「予備的差し止め命令」を裁判所に求めることで、訴訟が進行する間は解任を一時的に阻止できる可能性がある。
米連邦準備理事会(FRB)もクックFRB理事の支持を表明し声明を発表している。「連邦準備制度は最大限の雇用、価の安定、円滑に機能する金融システムの促進という法定の責務を遂行するために、連邦議会によって設立された。連邦準備法により、理事は長期かつ定められた任期で務め、「正当な理由」がある場合のみ、大統領によって解任されると規定されている。長期の任期と解任に対する保護措置は、金融政策の判断がデータと経済分析、米国民の長期的利益に基づいて行われることを保証する重要なセーフガードだ。連邦準備制度は法により定められた責務を引き続き遂行していく」
連邦準備制度法が解任理由として規定している「正当な理由(for cause)」とは、職務怠慢、職務放棄、職務上の不正行為、などとなっており、2022年のクックFRB理事就任以前の2021年の住宅ローン問題が解任理由となるのか否か、裁判所の判断に委ねられることになる。
また、トランプ米大統領がクックFRB理事を解任した場合、3名のトランプ・チルドレン(ウォラーFRB理事、ボウマンFRB副議長、ミランFRB暫定理事)が4名となり、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ圧力が強まることになる。
さらに、トランプ米大統領は、来年2月に予定されている地区連銀総裁全員の任期更新において、利下げに反対する地区連銀総裁を再任しない可能性も警戒されており、次期FRB議長の人選とともに関連ヘッドラインに警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、148.39円(日足一目均衡表・基準線)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、146.58円(8/22安値)
(山下)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.08.27
作成日
:2025.08.27
最終更新
:2025.08.27
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
【15,000円付与】FXON口座開設ボーナスキャンペーン
2025.08.26 19:00
Exnessのスワップフリーが突然解除?!条件をサポートに直接聞いてみた
2025.08.25 19:00
FXONのビットコインスプレッドはどこまで有利か?使ってみて分かった実力
2025.08.22 19:00
トレードなしで参加OK!FXON「Switch2争奪キャンペーン」第2弾がスタート
2025.08.19 19:00
【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも
2025.08.12 19:00
Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か
2025.08.06 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー