作成日
:2025.08.18
2025.08.18 13:24
本日のロンドン為替市場では、米露首脳会談の不透明な結果に対する反応や、ウクライナのゼレンスキー大統領や欧州主要国首脳とトランプ米大統領と会談を控え、ユーロドルは買いづらい展開が続きそうだ。
15日に米アラスカ州アンカレッジで行われた米露首脳会談は、ウクライナ戦争の停戦に向けた外交的転換点として注目されていた。しかしながら、会談後の会見では停戦に向けた具体的な言及はなく、トランプ米大統領は、停戦合意ではなく和平合意を目指すべきとの考えを示した。これに対して複数のメディアは、ロシア側にすり寄った方針に変わったと批判的な見方をしている。
米露のトップ協議を終え、週明けオセアニア市場はユーロ売りが先行したが下押し幅は限定的だった。一方で、上値を積極的に追う動きも見られず、慎重な売買が続いている。米国・ウクライナの大統領会談をニューヨーク時間に控えており、市場参加者はこの後も様子見姿勢を強めそうだ。なおトランプ米大統領は、ゼレンスキー・ウ大統領と米国東部時間18日13時15分頃に会談を始め、同15時頃に欧州主要国の首脳と会談予定。
一部報道によれば、アンカレッジでの米露会談では、「ウクライナがドネツク州全体を割譲すれば、ロシアがほとんどの前線を凍結する」という案を話し合ったもよう。ただし、この案を米側が本日の会談で押し付けてきたとしても、ゼレンスキー大統領が領土問題で譲歩する可能性は低い。そうなれば、トランプ氏は再び支援撤退を示唆し、ウクライナや欧州に対する圧力を強めることも想定される。
ゼレンスキー氏を米国に呼び寄せておきながら「成果なし」ということも考え難く、本日の会談では何らかの落としどころが模索されるだろう。特に、欧州側の支援負担増というシナリオは十分にあり得る。仮にその規模が欧州債券市場に影響を及ぼすようであれば、ユーロにも波及する可能性が高い。支援負担の拡大が欧州債売り圧力につながれば、欧州金利は上昇するものの、ユーロにとってはネガティブな印象が強まるか。
想定レンジ上限
・ユーロドル、7月24日高値1.1789ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、14日安値1.1631ドル
(小針)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.08.18
作成日
:2025.08.18
最終更新
:2025.08.18
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも
2025.08.12 19:00
Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か
2025.08.06 19:00
【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象
2025.08.01 19:30
【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に
2025.08.01 19:00
FXGTの特徴は?仮想通貨サービスが充実の海外FX業者!
2025.07.25 19:00
ビットコインのピークはまだ先か?12万ドルが通過点と考えられる理由
2025.07.22 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー