作成日
:2025.09.09
2025.09.11 03:11
8日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、今月のFOMCでの大幅利下げ観測を背景としたドル売りが優勢となり147.34円まで下落した。ユーロドルはFOMCでの大幅利下げへの思惑から1.1765ドルまで上昇した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、今夜米労働統計局が発表する年次ベンチマーク改定の大幅下方修正への警戒感から上値が重い展開が予想される中、日経平均株価や長期債利回りの動向を注視しながら、自民党総裁選に関するヘッドラインやトランプ米大統領の突発的な発言に警戒していく展開となる。
本日午後23時(米国東部時間午前10時)に、米労働統計局から雇用者数の年次ベンチマーク改定(2024年4月から2025年3月)の速報値が発表される。昨年は8月21日に公表されたが、2023年4月から2024年3月までの1年間の雇用者増は81万8000人も下方修正されていた。
2024年4月から2025年3月までの雇用者数は、209.2万人増加(月平均+17.4万人)していたが、下方修正の数字次第では、9月16-17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の大幅利下げの可能性が高まることになる。
市場では40万人から100万人程度の下方修正が予想されているが、ベッセント米財務長官は80万人減少と見ている。
ベッセント米財務長官は、7月末のFOMCで、8月1日に発表された雇用統計で過去のデータが大幅に下方修正されたことが示されていれば、0.25%の利下げに踏み切った可能性があるとして、9月FOMCでは、7月分と合わせて0.50%の利下げが望ましいと述べていた。
パウエルFRB議長がジャクソンホール会合での講演で、2つの責務の内、「物価の安定」から「雇用の最大化」に軸足を移して、9月FOMCでの利下げの可能性に言及したことで、米国の雇用関連指標への注目度合いが高まっている。
ちなみに、昨年は、パウエルFRB議長がジャクソンホール会合で利下げ宣言をして、9月のFOMCでは0.50%の利下げに踏み切っている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では、9月で0.25%の利下げを予想する確率は88.4%、0.50%の利下げ確率は11.6%となっており、9月の利下げを完全に織り込んでいる。
また、10月4日に投開票が行われる予定の自民党総裁選に向けて、出馬を表明した議員の財政・金融政策にも注目していきたい。
(山下)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.09.09
作成日
:2025.09.09
最終更新
:2025.09.11
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