作成日
:2025.04.23
2025.04.23 13:42
本日の欧州時間のユーロドルも、引き続き方向感がなく激しく振幅することになりそうだ。すでにNY引け後のトランプ米大統領の発言以後、ユーロドル相場は100Pips以上の上下を繰り返している。
本日の相場の中心になるのは、引き続きトランプ政権の動向になる。トランプ米大統領は中国との関税合戦の回避を目指し、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の解任を企てていることを否定した。ただ、この発言を真に受けている人は少ない。
対中赤字解消や、米国への製造業回帰を目論んでいるトランプ氏にとって、対中政策を弱腰姿勢で臨むことは考えにくい。仮に、対中政策で甘い対応を取った場合には、他国との交渉にも影響を与えることで、今回の発言はあくまでも大幅に売られた米株や米債に対しての焦りからの、口先で歯止めをかけようとしたに過ぎないだろう。
また、米国の景気低迷のスケープゴートとしてトランプ政権がFRB(特にパウエル議長)の責任にすることは変わらないと思われる。これまでもトランプ大統領は対立軸を作ることで、支持率を獲得する方法を繰り返してきている。バイデン政権という対立軸への批判が賞味期限切れとなりつつある中で、中国・FRBという対立軸を失うことは難しい。ドルが買い戻されたこの2点について再びトランプ氏が批判し、相場が戻ってしまうリスクには備えておきたい。
欧州からの経済指標では、本日は各国の製造業やサービス業の購買担当者景気指数(PMI)が発表される。仏・独・ユーロ圏のそれぞれの予想は、いずれの業種も、前回値よりも低下する見込みになっている。関税の影響でPMIが予想を下回る結果になった場合にはユーロの重しになるだろう。
いずれにしても、この数日間で流動性が悪化していることで、トランプ政権要人の些細な発言や報道でユーロドルは大きく動意づきそうなので注意をしておきたい。
・想定レンジ上限
ユーロドル:トランプ発言が伝わる前の水準1.1430ドル近辺を明確に抜けたら、昨日のアジア時間安値1.1484ドル近辺。
・想定レンジ下限
ユーロドル:これまでの本日安値1.1308ドル。
(松井)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.04.23
作成日
:2025.04.23
最終更新
:2025.04.23
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
BybitがMT5から仮想通貨商品を削除!変更点や今後の影響は?
2025.04.23 19:00
ソラナ(Solana)ブロックチェーン対応ウォレットを紹介!ウォレットの機能や作り方も解説
2025.04.22 19:30
WikiFXの評価は買われていた?GEMFOREXから報酬支払いの形跡
2025.04.22 19:00
Bybitが一部のWeb3サービスを段階的に廃止|計12のサービスが対象に
2025.04.18 19:00
Titan FXがCNHJPY・USDCNHのスプレッドを50%縮小!実測値で比較
2025.04.17 19:30
GEMFOREX問題が大手メディアに掲載、世論を動かせるか注目
2025.04.17 19:30
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー