作成日
:2025.08.21
2025.08.21 08:01
20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、トランプ米大統領がクックFRB理事に対して「今すぐに辞任すべき」との見解を示したことや米長期金利の低下などにより146.87まで下落した。ユーロドルは米長期金利の低下やFRBの独立性を巡る懸念などから1.1674ドルまで上昇した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、明日22日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の講演を控えて動きづらい展開の中、FRBの独立性を巡る懸念や米10年債利回りが低下していることで上値が重い展開が予想される。
ドル円のテクニカル分析では、8月1日の高値150.92円から146円台まで下落した後、149円台前半の200日移動平均線が上値を抑える形で、146円台-148円台での保ち合い、フラッグを形成しつつあると思われる。ドル円がフラッグを形成しているとの仮定が正しければ、下放れて、N計算値(150.92円~146.62円~148.52円)による目標値144.22円を目指す展開が予想される。
昨日は、トランプ米大統領が米住宅ローン契約に関して不正疑惑が出ているクックFRB理事に対して「今すぐに辞任すべき」との見解を示したものの、クックFRB理事は「辞任を強要されるつもりはない」と反論している。
トランプ米大統領が尊敬しているレーガン第40代米大統領は、利下げ要求を拒んでいたボルカー第12代FRB議長を追い出すため、4名の刺客をFRB理事として指名したことで、ボルカー第12代FRB議長は辞表を叩きつけた。
現在、トランプ・チルドレン(ウォラーFRB理事、ボウマンFRB副議長、ミランFRB暫定理事)の3名を送り込んでおり、クックFRB理事の代わりに4人目のFRB理事を指名できれば、パウエルFRB議長に対する包囲網が完成する。
パウエルFRB議長は明日のジャクソンホール会合では、雇用市場の低迷を理由に、昨年のジャクソンホール会合同様に利下げ開始を表明して、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げを断行するのか、それともインフレへの警戒感から、「データ次第」と表明するのか注目されている。
パウエルFRB議長は、夏にトランプ関税による物価上昇が顕在化する、と述べていた。
7月の消費者物価指数(CPI)は伸び率が鈍化していたものの、卸売物価指数(PPI)の伸び率が加速していたことは、輸入企業が関税分を転嫁し始めたことで、8月のCPIの伸び率加速の可能性が残されている。7月のFOMC議事要旨では「過半数のメンバーはインフレリスクが雇用リスクを上回ると認識」していたが、パウエルFRB議長が「雇用の最大化」と「物価の安定」のどちらに軸足を置くのか、明晩まで待つことになる。
(山下)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.08.21
作成日
:2025.08.21
最終更新
:2025.08.21
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
トレードなしで参加OK!FXON「Switch2争奪キャンペーン」第2弾がスタート
2025.08.19 19:00
【独自】海外FX利用で銀行口座が凍結・解約された一部始終!「自分には関係ない」は危険かも
2025.08.12 19:00
Exnessの出金方法から銀行振込が一時削除!?現在は復旧も今後は代替手段の検討が必要か
2025.08.06 19:00
【当サイト限定】FXONの口座開設でボーナス15,000円をプレゼント!既存ユーザーも対象
2025.08.01 19:30
【本音で比較】海外FXのドル円スプレッドを3ヶ月徹底調査|数千円も業者によってお得に
2025.08.01 19:00
FXGTの特徴は?仮想通貨サービスが充実の海外FX業者!
2025.07.25 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー