作成日
:2025.07.04
2025.07.04 19:34
本日のNY時間は、米国が独立記念日で休場ということもあり、閑散な取引になりそうだが、ドル円は下値リスクが大きいことには警戒したい。
昨日の強い米雇用統計の発表を受けて、7月の利下げ予想が大幅に後退した。ただ、為替市場ではドル円以外の多くの通貨では、昨日の発表前の水準を24時間もかからずに取り戻している。市場では、来週にかけてドル売りリスクが高いことを警戒している。
ドル売りリスクの一つ目は、昨日トランプ米大統領による予算案「大きくて美しい1つの法案(one big beautiful bill)」が下院で可決し、本日大統領が法案に署名する予定であること。昨日は独立記念日を前に米債券市場が短縮取引だったため、法案可決時には米債市場が開いていなかった。市場はある程度は可決を織り込んでいたかもしれないが、どの程度まで織り込まれていたかが未知数だ。5月中旬に起こった米国のトリプル安相場は、財政悪化の懸念が高まったことも大きな要素だった。そして、議会予算局(CBO)は今回可決した修正法案について、前回の下院案の10年間で2.4兆ドルだった財政悪化が、3.3兆ドルまで悪化すると試算している。来週の休場明けの債券相場次第では再びトリプル安リスクが警戒されている。
二つ目のリスク要因は、再び関税相場になることが挙げられる。ここ最近は上述の予算案や、イスラエルとイラン間の戦争にかかりっきりだったトランプ大統領だが、来週からは再び「Tariff Man(関税男)」としての行動が再開されるだろう。大統領は明日には関税率の書簡を送付し、来月1日から新たな関税賦課を開始すると述べている。特に日本に対しての関税交渉が進んでいないこともあり、対日関税率次第ではドル円が値幅を伴って動く可能性がありそうだ。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、日足一目均衡表・基準線145.21円や前日高値145.23円付近。
・想定レンジ下限
ドル円の下値は、昨日の雇用統計発表前の高値143.93円、その下は2日安値143.32円。
(松井)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.07.04
作成日
:2025.07.04
最終更新
:2025.07.04
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる
2025.07.04 19:00
ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意
2025.07.04 19:00
もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの出金リスク
2025.07.01 19:00
【検証】偽インフルエンサーの「稼げる話」を信じた結末は...?詐欺アカウントに接触してみてわかった投資詐欺の手口
2025.06.30 19:00
マイナー指数×高レバ取引が可能に!Vantage Tradingがアジア・欧州の株価指数を追加
2025.06.27 19:00
ビットフライヤーからBybitに送金してみた!送金手数料や反映時間も解説
2025.06.26 19:30
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー