作成日
:2025.05.16
2025.05.16 13:46
本日はユーロ圏から3月貿易収支が発表される程度であり、ロンドン市場でもユーロドルは、昨日ニューヨーク市場でも見られた米長期金利の動向に上下させられそうだ。なお欧州夕刻には、レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストの講演が予定されている。またトルコ・イスタンブールでは、延期されたウクライナとロシアの直接協議が始まる予定。
昨日は4月米卸売物価指数(PPI)の弱い結果を受けて、週明けから4.4%台に乗せて上昇基調を強めてきた米10年債利回りが大幅に低下。本日はNY前半に5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)の発表を控えているため、もう暫く金利低下方向に調整が続いてもおかしくはない。そうなると、ユーロドルが強含む場面もありそうだ。
レーンECB専務理事の講演は、日本時間24時から開始予定。ECBのチーフ・エコノミストでもあり、利下げについて言及したとしても「データを見極めながら」という言葉は付いてくるだろう。もしインフレが目標を上回って定着するリスクを指摘するようであれば、流動性が薄くなる時間帯でユーロ相場が神経質に上下するかもしれない。
戦争中のウクライナとロシアは、それぞれ交渉団をイスタンブールに送り、予定より1日遅れで直接協議が行われるもよう。しかしながら、期待された両国トップ会談は実現せず、停戦に向けて大きな進展はそれほど望めないとの見方が広がっている。交渉決裂となれば、地政学リスクの高まりが意識されることになる。
なお18日には、ポルトガルで総選挙、ポーランドで大統領選が実施される。ポルトガルでは、中道右派連合が支持率でリードしているものの「過半数には届かず」との予想。いずれにせよ、政情不安は続くと見られている。ポーランドではどの候補も50%の得票率に届かず、上位2名による決選投票に進む可能性が高い。ただ、リベラル派(国会で多数派)の候補が優勢のもよう。結果は、欧州連合(EU)との関係性や対ウクライナ政策にも影響してきそうだ。
想定レンジ上限
・ユーロドル、14日高値1.1266ドルを超えると日足一目均衡表・基準線1.1319ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、14日安値1.1165ドルを割り込むと13日安値1.1085ドル
(小針)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.05.16
作成日
:2025.05.16
最終更新
:2025.05.16
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
テスラ株の急落でビットコインにも波及?心理的節目「10万ドル」をかろうじて維持
2025.06.06 19:30
ミセス・ワタナベの資産が633億円減少、円高進行で崩れた円安神話
2025.06.05 19:00
【話題】トランプメディア約25億ドル調達でBTC購入へ、実際何がすごいのか?
2025.06.03 19:00
高値更新のBTCでVantageが500倍レバレッジを解禁!業界最高水準の取引環境を提示
2025.05.30 19:00
Exnessの出金遅延はなぜ起きた?オンラインカジノ規制の影響とは
2025.05.28 19:00
やっぱり悪かった!XMTradingのドル円のスプレッドはコスト重視なら厳しい
2025.05.23 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー