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ロンドン為替見通し=独債務見直し案の更なる進展とウクライナ停戦交渉に注目

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New update 2025.03.12 13:42

update 2025.03.12 13:42

 本日の欧州時間でユーロドルは、ドイツの債務見直し案の更なる進展、ウクライナの停戦案の動向などを確かめていくことになる。


 昨日は、ドイツの債務見直し案に難色を示していた緑の党が「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と防衛費を巡って交渉の用意がある。週内にも合意の可能性」との見解を示した。明日から始まるドイツの下院は18日まで会期が続くが、緑の党からしても新議会開催後には第二党まで躍進する極右・ドイツのための選択肢(AfD)に対しての抵抗感が根強いことで、25日に発足する新議会の前に見直し案を通過させる可能性が高い。見直し案が可決すれば、一部で米株の投資判断を中立に引き下げる一方で、欧州株は引き上げられていることもあり、中長期的に見てもユーロ買いも集まりやすいだろう。


 ウクライナの和平をめぐる交渉は流動的。昨日はウクライナが「米国提案のロシアとの30日間の停戦を受け入れる用意がある」と発表すると、和平への進展期待が高まった。ルビオ米国務長官は「ボールは今、ロシアのコートにある」と述べたように、ロシアサイドの出方次第となっている。ただ、プーチン露大統領はウクライナ東部のドネツィク、ルハンシク、ヘルソン、ザポリージャの各地域全体を掌握することを望んでいることを明らかにしているが、今回の米国の提案にはこれらのウクライナ領土についてはどのような扱いになるのかが全く発表されていない。よって、仮にロシアが停戦に合意した場合でも終戦に行きつくまではかなりの時間を要しそうだ。ただ、ユーロ相場はロシアが停戦を合意した場合は素直に買われ、拒否した場合は売られることになるだろう。


 トランプ関税については、昨日は円やオセアニア通貨はリスク選好・回避の動きで翻弄されたが、ユーロ相場への影響は限られた。市場は上述のドイツの債務見直し案とウクライナ情勢を重視していることで、本日もトランプ米大統領が直接欧州に対しての大規模関税強化を発表しない限りは、関税の発言などではユーロの反応は鈍いままか。


 なお、本日は欧州からは主だった経済指標の発表は予定されていない。仏・西・独・葡の各国中銀総裁が講演やパネルディスカッションに登壇はするが、ここ最近は中銀総裁発言で市場が動意づくことは少ないことで、余程サプライズとなる発言が出ない限りは無風に終わりそうだ。


 ・想定レンジ上限

 ユーロドル:昨日高値1.0947ドルが目先のめどだが、その上は昨年10月7-9日の3営業日上抜けることができなかった1.1000ドル。


・想定レンジ下限

 ユーロドル:近場では昨日1.09ドル台乗せ後の下押し水準1.0882ドル近辺。その下は昨日安値1.0830ドル。



(松井)


DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.03.12

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作成日

2025.03.12

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最終更新

2025.03.12

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DZHフィナンシャルリサーチ

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update2025.04.10 (木) 20:00
暗号資産 話題のニュース

ビットフライヤーからメタマスクに送金してみた!送金手数料や反映時間は?

メタマスク(MetaMask)は、世界中でもっとも人気が高いプライベートウォレットの一つです。イーサリアムを中心に、さまざまなブロックチェーン上のサービスで利用できます。メタマスクに仮想通貨(暗号資産)を入金する際は、国内取引所などから送金する方法が一般的です。そこでMyforex編集部では、実際に国内取引所のビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクに仮想通貨を送金してみました。送金後の感想としては、送金作業はとても簡単ですが、送金する通貨によっては送金手数料が高い、というのが率直な感想です。この記事では実際に送金した経験をもとに、送金手順や送金手数料のほか、感想などを紹介します。目次[非表示]ビットフライヤーからメタマスクへの送金の前にこれをチェック!送金手数料と最低送金額トラベルルールについてビットフライヤーからメタマスクにPCで送金してみたビットフライヤーからメタマスクにスマホで送金してみたビットフライヤーからメタマスクに送金してみた感想SNSの反応ビットフライヤーからメタマスクに送金する際の注意点アドレスの入力ミスに気をつける少額でのテスト送金を行う送金手続きは難しくないビットフライヤーからメタマスクへの送金の前にこれをチェック!Myforex編集部では、ビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクに仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。送金手順を紹介する前に、ビットフライヤーの送金手数料やトラベルルールなどを紹介します。PCでの送金手順はこちらスマホでの送金手順はこちら送金手数料と最低送金額ビットフライヤーからの仮想通貨の送金では、送金手数料と最低送金額が定められています。ビットフライヤーで取り扱っている主要銘柄の送金手数料と最低送金額は以下のとおりです。通貨送金手数料(*1)最低送金額(*1)BTC(ビットコイン)0.0004 BTC(約4,800円)0.001 BTC(約12,000円)ETH(イーサリアム)0.005 ETH(約1,500円)0.001 ETH(約300円)BCH(ビットコインキャッシュ)0.0002 BCH(約10円)0.001 BCH(約50円)LTC(ライトコイン)0.001 LTC(約14円)0.001 LTC(約14円)DOT(ポルカドット)0.1 DOT(約60円)1 DOT(約600円)XRP(リップル)無料20 XRP(約6,400円)XLM(ステラルーメン)無料2 XLM(約80円)送金手数料(*1)通貨送金手数料BTC(ビットコイン)0.0004 BTC(約4,800円)ETH(イーサリアム)0.005 ETH(約1,500円)BCH(ビットコインキャッシュ)0.0002 BCH(約10円)LTC(ライトコイン)0.001 LTC(約14円)DOT(ポルカドット)0.1 DOT(約60円)XRP(リップル)無料XLM(ステラルーメン)無料(*1)送金手数料、最低送金額の目安は2025年3月10日時点のものです。最低送金額(*1)通貨最低送金額BTC(ビットコイン)0.001 BTC(約12,000円)ETH(イーサリアム)0.001 ETH(約300円)BCH(ビットコインキャッシュ)0.001 BCH(約50円)LTC(ライトコイン)0.001 LTC(約14円)DOT(ポルカドット)1 DOT(約600円)XRP(リップル)20 XRP(約6,400円)XLM(ステラルーメン)2 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Mainnet」を選択したら、画面上部にあるウォレットアドレスをクリックしてコピーします。コピーできたら、そのままビットフライヤーに移動しましょう。手順4ビットフライヤーにログインし、左側のメニューから「入出金」を選択します。手順5ビットフライヤーに、ETHの送金先であるメタマスクのアドレスを登録します。仮想通貨の中から「イーサリアム」を選択し、「送付」タブをクリックします。「アドレスを登録する」ボタンが表示されるのでクリックします。手順6登録しているメールアドレスに、外部アドレス登録用のURLが発行されたメールが届きます。間違いがないことを確認し、文中のURLをクリックしましょう。手順7メール認証が完了したら、二段階認証に登録している方法で届いた確認コードを入力し、「次へ」をクリックします。ビットフライヤーでは外部送付アドレスの登録、および仮想通貨の外部送付に、二段階認証の設定が必須です。手順8アドレスの登録画面で、「ラベル」「アドレス」を入力します。「アドレス」を入力する際は、手順3で表示させたメタマスクの画面からコピー&ペーストで入力しましょう。すべて入力したら、「次へ」をクリックします。番号項目説明1ラベル任意の宛先名を設定します。ウォレット名などを設定すると便利です。2イーサリアムアドレス送金先のアドレスを入力します。今回の場合、手順3で表示させたメタマスクのウォレットアドレスを入力します。アドレスはコピー&ペースト仮想通貨の送信時にウォレットアドレスや宛先タグを手入力すると、打ち間違いの原因になります。そのため、ウォレットアドレスや宛先タグは必ずコピー&ペーストで入力するようにしましょう。手順9続いて、送付先の「アドレス所有者」「送付先」などの情報を入力します。すべて入力したら、「追加する」をクリックします。番号項目説明1アドレス所有者送金先の取引所やウォレットの受取人が本人なら「お客様本人」、本人でない場合は「お客様本人以外」を選択します。2送付先送付先の種類(国内取引所・海外取引所・プラベートウォレット等)を選択します。今回はメタマスクに送金をするので、「プライベートウォレット等」を選択します。3送付先の国地域プライベートウォレットのため、本人の居住地を選択します。手順10アドレス情報の登録が完了したら、送金の手順に入ります。登録したアドレスをクリックしてETHの送金に進みます。手順11表示された画面を下にスクロールして「送付数量」を入力します。通貨ごとに最低送金額が決まっているため、それ以上の数量を入力してください。今回は0.005 ETHを送るため、「0.005」と入力して「送付する」をクリックします。手順12送付確認画面になるので、内容に間違いがなければ「送付を確定する」をクリックします。手順13二段階認証の確認コードを入力して「認証する」をクリックします。手順14受け付けのメッセージが表示されれば、送金完了です。今回は、10分程度で送付完了のメールが届きました。ビットフライヤーからメタマスクにスマホで送金してみた次にビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクにスマホを使って送金する手順を紹介します。手順1メタマスクに仮想通貨(暗号資産)を送金するためには、まずメタマスクのスマホアプリで送金アドレスを確認する必要があります。今回はETHを送金するので、メタマスク上でイーサリアムネットワークを選択します。画面上部にある、ネットワークを選択するプルダウンをタップします。手順2ネットワークの選択画面が表示されるので、「Ethereum Mainnet」を選択します。手順3「Ethereum Mainnet」を選択すると、以下の画面に戻ります。画面上部にあるウォレットアドレスをタップすると、アドレスをコピーできます。この画面を開いたまま、ビットフライヤーのアプリに移動しましょう。手順4ビットフライヤーのアプリを起動し、下部の「入出金」をタップします。手順5「仮想通貨」タブを選択し、「イーサリアム」をタップします。手順6「出金」をタップします。手順7ETHの出金画面に遷移します。ビットフライヤーから仮想通貨を出金する際は、送金先のアドレスを登録する必要があります。「アドレスを登録する」をタップしましょう。手順8登録しているメールアドレスに、外部アドレス登録用のURLが発行されたメールが届きます。間違いがないことを確認し、文中のURLをタップしましょう。手順9アドレスの登録画面で、「ラベル」「アドレス」を入力します。「アドレス」を入力する際は、手順3で表示させたメタマスクの画面からコピー&ペーストで入力しましょう。すべて入力したら、「次へ」をタップします。番号項目説明1ラベル任意の宛先名を設定します。ウォレット名などを設定すると便利です。2イーサリアムアドレス送金先のアドレスを入力します。今回の場合、手順3で表示させたメタマスクのウォレットアドレスを入力します。アドレスはコピー&ペースト仮想通貨の送信時にウォレットアドレスや宛先タグを手入力すると、打ち間違いの原因になります。そのため、ウォレットアドレスや宛先タグは必ずコピー&ペーストで入力するようにしましょう。手順10送付先の「アドレス所有者」を選択します。送付先の取引所やウォレットの受取人が本人なら「お客様本人」、本人でない場合は「お客様本人以外」を選んでください。選択したら、「次へ」をタップします。手順11続いて、送付先について「国内取引所」「海外取引所」「プライベートウォレット等」のいずれかを選択します。今回はメタマスクに送金するため、「プライベートウォレット等」を選びます。選択したら、「次へ」をタップします。手順12送付先の国地域・都市を選択します。今回はプライベートウォレットのため、本人の居住地を選択します。選択したら、「次へ」をタップします。手順13送付先確認画面に移ります。内容に間違いがなければ、プライバシーポリシーと利用規約を確認してチェックを入れ、「保存」をタップします。手順14二段階認証に登録している方法で届いた確認コードを入力し、「送信」をクリックします。ビットフライヤーでは外部送付アドレスの登録、および仮想通貨の外部送付は、二段階認証の設定が必須です。手順15アドレス情報の登録が完了したら、送金の手順に入ります。登録したアドレスをタップしてETHの送金に進みます。手順16「出金数量」を入力します。通貨ごとに最低送金額が決まっているため、それ以上の数量を入力してください。今回は0.005 ETHを送るため、「0.005」と入力して「出金」をタップします。手順17出金内容の確認画面が表示されます。内容に間違いがないことを確認して「出金」をタップします。手順18二段階認証に登録している方法で届いた確認コードを入力し、「送信」をクリックします。手順19二段階認証が完了すると、送金完了です。今回は、10分程度で送付完了のメールが届きました。ビットフライヤーからメタマスクに送金してみた感想ビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクへの仮想通貨(暗号資産)の送金自体は問題なく行えました。導線もそこまで複雑ではなく、出金完了までの時間も10分程度と比較的スムーズでした。しかし、今回送金を行ったETHに関しては、手数料がネックといえそうです。送金手数料が無料の国内取引所もある中、1,500円程度かかった点は気になりました。国内のメイン口座がビットフライヤーである場合以外は、他の取引所で送金を行うことを検討しても良いかもしれません。なお、XRP(リップル)やXLM(ステラルーメン)は送金手数料が無料(2025年3月10日時点)なので、送金先が対応している場合はXRPやXLMでの送金を検討するのも良いでしょう。SNSの反応ビットフライヤーからの送金に関して、「送金手数料が高い」という意見が多く見られました。今回送金したイーサリアムはDApps利用の需要などから、メタマスクに送金する機会が多い分、送金手数料の高さはやはりネックといえるでしょう。また、今回のメタマスクへの送金では該当しませんが、トラベルルールの関係で送金できる国内取引所が限られる点に関する投稿も散見されました。トラベルルールには大きく2つの対応システムがあり、同じシステムを採用している取引所間でしか送金できません。そのため、ビットフライヤーの場合、国内取引所はコインチェックには送金できますが、GMOコインやbitbankには送金できません。送金を急いでる場合でも、必ずお互いに送受金が可能か最新情報を確認してから、送金を実施するようにしましょう。ビットフライヤーからメタマスクに送金する際の注意点ビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクに送金してみた経験から、以下のような注意点が挙げられます。アドレスの入力ミスに気をつける少額でのテスト送金を行うアドレスの入力ミスに気をつけるビットフライヤーからメタマスクへの送金に限らず、仮想通貨(暗号資産)を送金する際はアドレスの入力ミスに十分注意しましょう。また、対応ネットワークが複数ある仮想通貨の場合、送金元と送金先のネットワークを一致させた上で送金する必要があります。もし、アドレスや利用ネットワークに入力・選択ミスがあると、送金した仮想通貨を消失(GOX)してしまう可能性があります。これらのミスを防ぐためにも、アドレスは手入力をせず、コピー&ペーストで入力するようにしましょう。少額でのテスト送金を行う大きな資金を送金する前に、少額のテスト送金を行うのも有効です。まず、ビットフライヤーからメタマスクに少額のETHをテスト的に送金します。その後、メタマスクに無事着金したことを確認してから、より大きな金額を送金するという流れです。テスト送金を行うことで、アドレスなどに入力ミスがあった場合も、テスト送金時に気づくことができます。送金手数料は2回分かかりますが、送金ミスで大きな資金を失わないための有効な対策です。送金手続きは難しくない今回はPCとスマホを使って、ビットフライヤー(bitFlyer)からメタマスクへ送金してみました。送金の手順はとてもわかりやすく、処理も10分程度で完了しました。ただし、仮想通貨(暗号資産)によっては送金手数料が高額なため、頻繁な送金には向いていません。事前に送金する仮想通貨の手数料を確認するようにしましょう。また、メタマスクへの送金は自己責任で行う必要があります。アドレスやネットワークの設定ミスには十分な注意が必要です。
update2025.04.10 (木) 19:30
FXブローカー 話題のニュース

XS.comがエクイティレバレッジ口座を導入!既存口座は条件に変更なし

取扱銘柄の豊富さで知られる海外FX業者のXS.com(エックスエスドットコム)が、証拠金額によってレバレッジが変化するエクイティレバレッジ(ダイナミックレバレッジ)の導入を発表しました。従来のロット数に応じてレバレッジを制限する口座もこれまでどおり利用できます。加えて、エクイティレバレッジの対象口座でもこれまでと同様に、最大2,000倍のレバレッジを利用できます。エクイティレバレッジの対象となるのはMT5用の口座ですが、一部の口座タイプは対象外となるため注意が必要です。本記事では、XS.comのエクイティレバレッジの条件を解説するほか、レバレッジが制限される証拠金額を他社と比較しますので、ぜひ参考にしてください。目次[非表示]XS.comがエクイティレバレッジの導入を発表エクイティレバレッジとは?MT5口座で有効証拠金ベースのレバレッジを選択可能に既存口座はロットベースのまま利用可能主要海外FX業者とダイナミックレバレッジを比較メジャー通貨ペアゴールド今後は有効証拠金ベースのレバレッジへ移行XS.comがエクイティレバレッジの導入を発表XS.com(エックスエスドットコム)は柔軟な取引環境を実現するために、エクイティレバレッジを導入すると説明しています。エクイティレバレッジの対象となる銘柄は、メジャー・マイナー通貨ペアや貴金属、仮想通貨などです。銘柄ごとに適用されるレバレッジが異なるため、公式サイトで情報をしっかり確認しておきましょう。また、エクイティレバレッジを利用する場合でも、従来どおり重要な経済指標の発表前後や週末にはレバレッジが制限されます。エクイティレバレッジとは?エクイティレバレッジとは、有効証拠金額に応じて最大レバレッジが変化する仕組みです。エクイティレバレッジを導入しているブローカーでは、有効証拠金額が大きくなるほど最大レバレッジが引き下げられていきます。XS.comのメジャー・マイナー通貨ペアのエクイティレバレッジは、以下のとおりです。有効証拠金額最大レバレッジ0~5,000ドル2,000倍5,001~20,000ドル1,000倍20,001~40,000ドル500倍40,001~200倍有効証拠金額が5,000ドルを超えると1,000倍のレバレッジが適用され、40,001ドル以上になると200倍に制限されます。資金が少ない段階では、高いレバレッジによる資金効率の高い運用が可能です。資金が増えてくると段階的に最大レバレッジが引き下げられ、トレーダーによる過度なリスクテイクを抑制します。エクイティレバレッジは、資金効率とリスク管理を両立するための仕組みといえるでしょう。近年では、多くの海外FX業者が同様の仕組みを導入しています。今回のXS.comによるエクイティレバレッジ口座の導入も、このような海外FX業界のトレンドや顧客のニーズに対応するための措置と考えられます。海外FXでは国内FXのような規制を受けない日本国内では、規制によってレバレッジが最大25倍までと定められています。その一方、日本の規制が及ばない海外のFX会社では、25倍をはるかに上回る高いレバレッジを利用できることもあります。MT5口座で有効証拠金ベースのレバレッジを選択可能にXS.comで新規口座を開設する場合、エクイティレバレッジ口座と従来のロット数ベースの口座を選択できます。ただし、エクイティレバレッジを利用できるのは、MetaTrader5(MT5)口座のみで、MetaTrader4(MT4)口座は対象外です。また、MT5向けの口座タイプでも、セント口座・マイクロ口座はエクイティレバレッジの対象外となっています。現状では従来のロット数ベースのレバレッジが適用される口座も、新規開設できる状態です。エクイティレバレッジの対象口座名には、「EQ」が表示されるので口座を開設する際は表記を確認しましょう。既存口座はロットベースのまま利用可能既存口座については従来どおり、ロット数ベースのレバレッジのまま利用できます。円滑な移行を進めるため、移行期間中は有効証拠金ベースの口座とロット数ベースの口座の両方を使用可能です。そのため、既にXS.comを利用しているトレーダーは、これまでと変わらないレバレッジで取引を続けられます。しかし、既存の口座をいつまで使い続けられるのか、現時点では未定です。将来的にロットベースの口座を使用できなくなる可能性もあるため、既存口座を現在使用している方も、エクイティレバレッジの詳細を確認しておいたほうが良いでしょう。XS.comのアナウンスによると、ロットベースの口座名には「LT」が表示されることになっているようですが、現状では既存口座に該当する表示はありません。「EQ」の有無を確認して口座を見分けましょう。トレードの前に1ロットの数量を確認1ロットが示す通貨の数量はFX会社によって異なり、日本国内のFX会社では1,000通貨または1万通貨が多いです。一方、海外のFX会社では、10万通貨を1ロットと数えることが一般的です。主要海外FX業者とダイナミックレバレッジを比較XS.com(エックスエスドットコム)のように、有効証拠金ベースのレバレッジを導入している海外FX業者は珍しくありません。しかし、レバレッジが制限される証拠金額はブローカーごとに異なるため、運用する資金の額によっては希望するレバレッジを利用できない場合もあります。そこで、XS.comと主要な海外FX業者の人気銘柄のレバレッジを比較しました。メジャー通貨ペア一般的にメジャー通貨ペアは、海外FXの取扱銘柄の中でも特に高いレバレッジが適用される銘柄です。今回は海外FX業者の中でも、1,000倍以上のレバレッジを導入しているブローカーをピックアップしました。(エックスエムトレーディング)5~40,000ドル:1,000倍40,001~80,000ドル:500倍80,001~200,000ドル:200倍200,001ドル~:100倍(エクスネス)~999ドル:無制限1,000~4,999ドル:2,000倍5,000~29,999ドル:1,000倍30,000ドル~:500倍(ビッグボス)0~19,999ドル:1,111倍20,000~49,999ドル:555倍50,000~99,999ドル:200倍100,000ドル~:100倍(エイチエフエム)~4,999ドル:2,000倍5,000~39,999ドル:1,000倍40,000~99,999ドル:500倍100,000ドル~:200倍(エックスエス)0~5,000ドル:2,000倍5,001~20,000ドル:1,000倍20,001~40,000ドル:500倍40,001ドル~:200倍最大レバレッジを比較するとExness(エクスネス)が最も高くなっており、999ドル以下であれば無制限のレバレッジが適用されます。一方、今回比較したブローカーの中で最大レバレッジが最も低く設定されているのはXMTrading(エックスエムトレーディング)です。しかし、XMTradingは40,000ドルまで、1,000倍のレバレッジでトレードできます。他のブローカーで同じ額の資金を使って取引する場合、レバレッジは500倍前後に制限されます。メジャー通貨ペアのハイレバレッジを活かして、少額で大きな利益を狙いたい方にはExness、資金が増加しても極力高いレバレッジを利用したい方には、XMTradingやBigBoss(ビッグボス)が向いているといえるでしょう。ゴールド貴金属はCFD銘柄の中でも、比較的高いレバレッジを採用している会社が多い銘柄です。近年では金価格の上昇やボラティリティの高さが注目されるようになり、ゴールドCFDの人気が高まっています。(エックスエムトレーディング)5~40,000ドル:1,000倍40,001~80,000ドル:500倍80,001~200,000ドル:200倍200,001ドル~:100倍(エクスネス)~999ドル:無制限1,000~4,999ドル:2,000倍5,000~29,999ドル:1,000倍30,000ドル~:500倍(ビッグボス)0~19,999ドル:1,111倍20,000~49,999ドル:555倍50,000~99,999ドル:200倍100,000ドル~:100倍(エイチエフエム)~4,999ドル:2,000倍5,000~39,999ドル:1,000倍40,000~99,999ドル:500倍100,000ドル~:200倍(エックスエス)0~5,000ドル:2,000倍5,001~20,000ドル:1,000倍20,001~40,000ドル:500倍40,001ドル~:200倍今回比較した海外FX業者のゴールドCFDでは、メジャー通貨ペアと同様の条件が設定されていました。そのため、レバレッジを最大限に活用したい場合はExness、資金が増加しても極力高いレバレッジを利用したい場合はXMTrading・BigBossを利用すると良いでしょう。ただし、24時間以上ポジションを保有するのであれば、スワップポイントによるコストに注意が必要です。1ロットあたりのスワップポイント(エックスエムトレーディング)ロング:-6,941円ショート:2,756円(エクスネス)ロング:-555円ショート:0円(ビッグボス)ロング:-4,434円ショート:2,770円(エイチエフエム)ロング:-6,835円ショート:0円(エックスエス)ロング:-6,817円ショート:274円上の表は当サイトのスワップポイント比較ツールで、執筆時点(2025年4月9日)での各社の週平均のスワップをまとめたものです。XMTradingの買いポジションの1ロットあたりのスワップは-6,941円で、5社の中で最もコストがかかります。長期取引では一般的にレバレッジを低く設定することが多いため、スワップによるコストが少ないExnessが向いているといえるでしょう。最新のスワップポイントは、下記のページで確認いただけます。参照:スワップポイント比較ツール今後は有効証拠金ベースのレバレッジへ移行エクイティレバレッジが導入され、より柔軟な運用が可能になりました。現状ではエクイティレバレッジ口座とロットベースの口座の両方を利用できるため、以前よりも幅広いトレーダーのニーズに対応できるようになったといえます。しかし、XS.comはレバレッジを円滑に移行するために、ロットベースの口座をそのまま利用できるようにしていると説明しています。従来の口座を今後も使い続けられるか不明なため、将来的にロット数ベースのレバレッジが廃止される可能性も考慮しておくべきでしょう。その時になって慌てないように、定期的に海外FXの情報をチェックすることをおすすめします。海外FX業者を比較する際は、レバレッジが制限される証拠金額はもちろん、取引コストや取扱銘柄などを確認して、総合的に判断することが大切です。
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