作成日
:2025.04.11
2025.04.11 19:44
本日のニューヨーク為替市場では、引き続きトランプ関税関連の発言や報道に警戒は継続。米株式・債券市場の動向を見極めつつ、米3月米卸売物価指数(PPI)や4月米消費者態度指数の1年先のインフレ期待に注目することになる。
本日は中国が、4月12日から米国製品への追加関税を84%から125%に引き上げる、と表明しており、トランプ米政権の追加引き上げの可能性には警戒しておきたい。
トランプ米政権が相互関税発動の90日間猶予を決定した要因とされる「米10年債利回りの急上昇」に関しては、中国による報復的な米国債売却説、ヘッジファンドや本邦機関投資家による売りなどが指摘されている。今後は、危険水準と見なされている4.5%を巡る動向に注視しておきたい。
3月PPIは、前月比+0.2%/前年比+3.3%と予想されており、それぞれ前回2月の前月比±0.0%/前年比+3.2%からの伸び率上昇見込み。昨日発表された3月米消費者物価指数(CPI)は、予想を下回る前月比-0.1%/前年比+2.4%でドルの重しとなった。本日PPIが予想通りであれば、物価動向の上流と下流での乖離となり、これに市場がどのような反応を示すか興味深い。
4月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)は54.5予想と、3月確報値の57.0からの悪化が見込まれている。市場が気にかけるのは、1年先のインフレ期待だろう。3月の5.0%からさらに上昇していた場合、関税スタグフレーションへの警戒感が高まることになる。結果次第では相場の波乱要因となるか。
CMEグループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している今年の追加利下げ時期は、6月米連邦公開市場委員会(FOMC)と見立てだ。現状、年内4回の利下げで12月時点のFF金利誘導目標は3.25-50%を織り込む動きが優勢だ。
本日講演が予定されているムサレム米セントルイス連銀総裁やウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁からは、関税スタグフレーションや利下げ時期への言及に注目しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、144.00円(4/9安値)
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、141.65円(2024/9/30安値)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.04.11
作成日
:2025.04.11
最終更新
:2025.04.11
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Galaxy DAO被害者のSNSの投稿が話題、マイページもログイン不可に
2025.04.14 19:00
仮想通貨KERNELの将来性は?リステーキングを推進するKernelDAOを解説
2025.04.11 19:30
オオカミコイン(OKM)は怪しい?オオカミプロジェクトの特徴やSNSでの評判
2025.04.11 19:00
ビットフライヤーからメタマスクに送金してみた!送金手数料や反映時間は?
2025.04.10 20:00
XS.comがエクイティレバレッジ口座を導入!既存口座は条件に変更なし
2025.04.10 19:30
USDT・USDCのステーキング先はどこがおすすめ?年利やリスクをチェック
2025.04.10 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー