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東京為替見通し=ドル円、FOMC通過で株・長期金利ながめ方向感模索か

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New update 2025.01.30 08:01

update 2025.01.30 08:01

 29日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んで一時154.94円まで下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)では市場予想通り政策金利は4.25-4.50%で据え置かれた。声明でFRBが今後の利下げに慎重な姿勢を示したとの受け止めから、米長期金利の上昇とともに155.61円付近まで上昇。ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見で、インフレに関する文言削除について「特に何かを示唆するものではない」と説明すると再び上値が重くなった。ユーロドルは欧州中央銀行(ECB)が明日30日の理事会で利下げを決めるとの観測を背景に1.0383ドルまで下落。売り一巡後は買い戻しが優勢となり1.0429ドル付近まで戻すなど、大きな方向感は出なかった。


 本日の東京市場でのドル円は、日米の金融イベントを通過したこともあり、米長期金利や株式市場の反応を見ながら方向感を探る展開が見込まれる。


 昨日のFOMC声明は「今後の利下げに慎重な姿勢を示した」との受け止めが広がったことで、米国株の主要3指数はそろって反落する展開となった。米株安が東京市場でも意識されるようならば、クロス円主導でドル円の上値を重くする可能性がある。


 また、米10年債利回りは声明を受けて上昇する場面が見られたが、上昇が一服すると押し戻されるなど方向感が定まらなかった。ただ、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループの「フェドウオッチ」が示す次回3月の金利据え置き観測は8割と前日の7割弱から上昇しており、早期利下げ観測は一段と後退している。このことを背景として米長期金利が上昇する場面では、ドル円を押し上げることも考えられる。


 15時10分頃からになるが、氷見野日銀副総裁の講演が予定されている。前週末に日銀会合を消化したほか、28日に日銀が発表した12月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標では、「刈込平均値」が+1.9%、「加重中央値」も+1.0%といずれも2カ月連続で前月を上回った。インフレ見通しを始め金融政策への言及があれば材料視されるかもしれない。


 そのほか引き続き注意が必要なのは、トランプ米政権の政策だろう。昨日はトランプ政権当局者が「エヌビディアの中国販売抑制の厳格化を協議」との報道が伝わると、エヌビディア株とナスダック総合が一時急落し、クロス円も下押す場面が見られた。トランプ氏が「アメリカ・ファースト」を掲げている以上、関税を始めとした政策を受けて神経質な展開を迫られることには備えておきたい。


(川畑)


DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.01.30

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2025.01.30

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最終更新

2025.01.30

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update2025.01.30 (木) 19:00
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メタマスクからコインチェックに送金してみた!送金時間やトラベルルールについて解説

メタマスク(MetaMask)は、最も人気が高い仮想通貨(暗号資産)ウォレットの一つで、イーサリアムを中心に様々なブロックチェーン上のサービスで利用できます。メタマスクにある仮想通貨を日本円に交換などする場合、メタマスクから国内取引所に送金するのが一般的です。そこで今回Myforex編集部では、メタマスクから国内取引所のコインチェック(Coincheck)に仮想通貨を送金してみました。実際にやってみたところ、送金自体は手軽にできる一方、最低入金額が設定されている通貨があるなど、コインチェック側の設計に不便を感じたというのが率直な感想です。この記事では、実際に送金してみた経験などをもとに、送金手順や手数料、コインチェックのトラベルルール対応状況などを紹介します。目次[非表示]メタマスクからコインチェックへの送金の前にこれをチェック!メタマスクからの送金にはガス代が発生コインチェックへの送金時の注意点メタマスクからコインチェックにPCで送金してみたメタマスクからコインチェックにスマホで送金してみたメタマスクからコインチェックに送金してみた感想 Xでのユーザーの評判コインチェックに入金が反映されない?使いにくさを感じるケースもメタマスクからコインチェックへの送金の前にこれをチェック!Myforex編集部では、実際にメタマスクからコインチェック(Coincheck)に仮想通貨(暗号資産)を送金してみました。送金手順を解説する前に、メタマスクからの送金時に発生する手数料や、事前に知っておきたい注意点などを紹介します。PCでの送金手順はこちらスマホでの送金手順はこちらメタマスクからの送金にはガス代が発生メタマスクで仮想通貨を送金したり、取引したりする際には、利用するネットワークのトランザクション手数料(ガス代)を支払う必要があります。例えば、イーサリアムネットワークを使う場合はETHなど、そのネットワークの基軸通貨でガス代を支払います。また、ガス代の金額は一定ではなく、ネットワークの混雑状況などで変動します。タイミングによってはガス代が高騰している場合もあるので、送金前に確認しておくとよいでしょう。ガス代の相場はブロックチェーンエクスプローラーで確認できます。コインチェックへの送金時の注意点メタマスクからコインチェックに送金する前に、以下の注意事項についても抑えておきましょう。トラベルルールを確認するコインチェックの最低入金額アドレスやネットワークの入力ミストラベルルールを確認する仮想通貨を送金する際には、トラベルルールの対応状況について確認が必要です。なお、トラベルルールに関して、メタマスクからコインチェックには問題なく送金できます。コインチェックは公式サイトにて、メタマスクをはじめとしたプライベートウォレット間での送金・受取が可能である旨を記載しています。トラベルルールとは取引所の顧客が仮想通貨を送金する際、送金元の取引所が送金先の取引所に一定の情報を通知するというルールです。このルールは、FATF(金融活動作業部会)が定める国際基準です。マネーロンダリングやテロ資金対策を目的としており、日本もこの基準に準拠して法整備を進めています。コインチェックの最低入金額コインチェックに送金する際には、最低入金額にも注意が必要です。最低入金額は、送金手数料などと同様に、各取引所が独自に設定しています。コインチェックの場合、最低入金額を設定している通貨と、設定していない通貨があります。例えばイーサリアム(ETH)に関しては、最低入金額が0.01 ETH(約5,000円)に設定されており、それより小さい入金額の場合は合計が0.01 ETHを超えるまで反映されない、という設計になっています(2025年1月14日現在)。一方、POL(ポリゴン/旧MATIC)やAVAX(アバランチ)などは最低入金額が設定されていないため、少額でも入金が可能です。今回Myforex編集部では、ガス代が安価な傾向にあるPOLを使って、メタマスクからコインチェックに送金してみました。アドレスやネットワークの入力ミスに注意する仮想通貨の送金時には、アドレスの入力ミスなどには十分注意してください。もし、アドレスや利用チェーン(ネットワーク)選択に入力ミスがあると、送金した仮想通貨を消失(GOX)してしまう可能性があります。これらのミスを防ぐためにも、アドレスは手入力ではなく、コピー&ペーストで入力するのがよいでしょう。また、初めての送金で少しでも不安がある場合は、まず少額でのテスト送金を行うのがおすすめです。メタマスクからコインチェックにPCで送金してみたメタマスクからコインチェック(Coincheck)にPCで送金してみた手順を紹介します。前述の通り、今回はPOL(ポリゴン)を使ってコインチェックに送金してみました。手順1まず、POLを受け取るコインチェック側のウォレットアドレスを確認します。コインチェックの公式ページにアクセスし、「暗号資産の受取」を選択します。手順2通貨の選択画面に移動するので、通貨一覧の中から受け取りたい仮想通貨(暗号資産)を選択します。今回は「Polygon」をクリックします。赤文字で注意事項が表示されるので、必ず目を通しておきましょう。POLの受取に関して、Polygonネットワークにのみ対応していることが説明されています。また、注意事項の下にコインチェックの入金用アドレスが表示されます。この画面を開いたまま、メタマスクを起動しましょう。手順3次にメタマスクでの操作に移ります。今回はPOLを送金するので、メタマスク上で「Polygon Mainnet」を選択します。メタマスクにアクセスしたら、画面左上にあるネットワークを選択するプルダウンをクリックします。手順4ネットワークの選択画面が表示されるので、「Polygon Mainnet」を選択します。手順5「Polygon Mainnet」を選択したら、今回送金する「POL」をクリックします。手順6「送金」をクリックします。手順7「移動先」に送金するウォレットアドレスを入力し、「続行」をクリックします。手順2のコインチェックの画面を確認しながら、コピー&ペーストで入力しましょう。アドレスはコピー&ペースト仮想通貨の送信時にウォレットアドレスを手入力すると、打ち間違いの原因になります。そのため、ウォレットアドレスは必ずコピー&ペーストで入力するようにしましょう。手順8ウォレットアドレスを入力すると、送金額の入力画面に移動します。送金する数量を入力して「続行」をクリックします。手順9送金にかかるネットワーク手数料(ガス代)などが表示されるので、内容に問題なければ「確認」をクリックします。以上でPOLの送金は完了です。しばらくすると、送金したPOLがコインチェックに入金されます。なお、ガス代はネットワークの混雑状況などで変動します。ガス代を抑えたい場合、画面上にあるペンマークのアイコンをクリックして、ガス代を設定することも可能です。メタマスクからコインチェックにスマホで送金してみたメタマスクからコインチェック(Coincheck)にスマホで送金してみた手順を紹介します。PCと同様に、今回はPOL(ポリゴン)を使って送金してみました。手順1まず、POLを受け取るコインチェック側のウォレットアドレスを確認します。コインチェックアプリを起動し、画面下部にある「ウォレット」をタップします。手順2「取引アカウント」をタップします。手順3今回はPOLを受け取るので、「MATIC」をタップします。なお、ポリゴンはMATICからPOLへのトークン移行が行われていますが、コインチェックでは旧称の「MATIC」が引き続き使用されています(2025年1月14日現在)。手順4「受取」をタップします。手順5赤文字で注意事項が表示されるので、必ず目を通しておきましょう。POLの受取に関して、Polygonネットワークにのみ対応していることが説明されています。また、注意事項の下にコインチェックの入金用アドレスが表示されます。この画面を開いたまま、メタマスクアプリを起動しましょう。手順6次にメタマスクでの操作に移ります。今回はPOLを送金するので、メタマスク上で「Polygon Mainnet」を選択します。メタマスクアプリを起動したら、画面左上にあるネットワークを選択するプルダウンをタップします。手順7ネットワークの選択画面が表示されるので、「Polygon Mainnet」を選択します。手順8「Polygon Mainnet」を選択したら、今回送金する「POL」をタップします。手順9「送信」をタップします。手順10「To:」欄に送金するウォレットアドレスを入力し、「次へ」をタップします。手順5のコインチェックの画面を確認しながら、コピー&ペーストで入力しましょう。アドレスはコピー&ペースト仮想通貨の送信時にウォレットアドレスや宛先タグを手入力すると、打ち間違いの原因になります。そのため、ウォレットアドレスや宛先タグは必ずコピー&ペーストで入力するようにしましょう。手順11送金額の入力画面に移動します。送金する数量を入力したら、「次へ」をタップします。手順12送金にかかるネットワーク手数料(ガス代)などが表示されるので、内容に問題なければ「送信」をタップします。以上でPOLの送金は完了です。しばらくすると、送金したPOLがコインチェックに入金されます。なお、ガス代はネットワークの混雑状況などで変動します。ガス代を抑えたい場合、画面上に表示された金額をタップして、ガス代を設定することも可能です。メタマスクからコインチェックに送金してみた感想 メタマスクからコインチェック(Coincheck)への送金は特に難しくなく、スムーズに送金できました。PC・スマホアプリともに手順はほとんど同じで、画面通りに進めれば簡単に送金できます。一方で、送金時間に関しては注意が必要です。今回のPOLの送金は、メタマスクで送金してからコインチェックに入金されるまでに約30分かかりました。迅速に入金を反映させたい場合には、コインチェックは少し使いにくさを感じる可能性があります。最低入金額は通貨によって異なりますが、例えばイーサリアム(ETH)の場合、0.01 ETH(約5,000円)が設定されています(2025年1月14日現在)。メタマスクから少額の仮想通貨を送金したい際には、入金口座としてはユーザビリティを悪く感じてしまうケースがあるでしょう。コインチェックNFTの利用など、特別な理由がある場合を除けば、他の取引所の利用を検討してみてもよいかもしれません。Xでのユーザーの評判メタマスクの入出金について、X(旧Twitter)では「送金ミスをしてしまった」という声が散見されました。メタマスクでの入出金ミスを防ぐためにも、ウォレットアドレスの再確認などの対策は徹底するようにしましょう。また、コインチェックへの入金に関して、「コインチェックに入金がなかなか反映されない」「最低入金額未満を送金してしまい、アカウントにETHが反映されない」といった投稿も確認できます。Xでの声を見る限り、コインチェックでの入金に関して、ネガティブな印象を持っているユーザーが一定数いると考えられます。コインチェックに入金が反映されない?コインチェックへの入金が反映されない原因として、「送金元情報登録」を入力できていないことが挙げられるかもしれません。コインチェックでは、ユーザーの仮想通貨入金が外為法(外国為替及び外国貿易法)における規制対象取引に該当しているかどうか、取引の都度確認しています。コインチェックに入金を行った際は、以下のようにメールなどで情報開示の連絡が来るので、忘れずに情報登録を行いましょう。この情報登録をしない限り、入金は反映されないため注意してください。使いにくさを感じるケースもメタマスクからコインチェック(Coincheck)への送金は難しくなく、簡単に送金可能です。一方、入金が反映されるまでに時間がかかったり、通貨によっては最低入金額が設定されていたりするなど、使いにくさを感じるケースがあるかもしれません。コインチェックを使用する特別な理由がなければ、他の国内取引所の利用を検討してみてもよいでしょう。
update2025.01.28 (火) 19:00
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【MT4/MT5】別チャートにラインを同期できるインディケータを比較検証

「複数のチャートを見比べながらトレードしたいけど、いちいちラインを描き直すのは面倒...」こうした時に便利なのが、引いたラインが全てのチャートに自動で表示される「ライン同期インディケータ」です。MT4/MT5でこのインディケータを使えば、チャートに引いたラインや図形が複数のチャートに自動でコピーされるので、ラインを引くのが楽になります。特に、複数の時間足を同時に分析しているトレーダーにとっては、チャート分析の効率をより高められるツールになるでしょう。本記事では、ライン同期インディケータを実際に使って比較していきます。目次[非表示]その悩み、ライン同期インディケータで解決!上位足の水平ラインをエントリーの参考にしたい複数のチャートに同じラインを引くことは意外と大変同期方法の違いがツール選びのポイントライン・オブジェクト同期ができるMT4/MT5インディケータを比較シンプル機能のkeys_SynchroChart_Line(MT4/MT5)[無料]使い分けに便利なライン転記インディケータ(MT4/MT5)[無料]ダントツに多機能なLineSynchronizer(MT4/MT5)[無料]後から開いたチャートも同期するMi_Synchronizer(MT4)[有料]やっぱり全自動で同期できるツールが一番便利!他のツールと組み合わせると検証もはかどるオブジェクト同期インディケータで分析精度UP!その悩み、ライン同期インディケータで解決!ライン同期インディケータは、一つのチャート画面に引いたラインとまったく同じラインを別のチャートにも表示してくれるインディケータです。さらに、ラインだけではなく、ボックス(四角枠)やフィボナッチリトリースメントといった「オブジェクト」も同期できます。正確には「ライン・オブジェクト同期インディケータ」というべきですが、ここでは長いので「ライン同期インディケータ」と呼びます。ライン同期インディケータが便利な理由は、以下のような問題を解決できるからです。上位足の水平ラインをエントリーの参考にしたい複数のチャートに同じラインを引くことが大変と感じている特にテクニカル分析の過程で複数のチャートにラインを引っ張ることが多い人には、おすすめのインディケータです。実際にどのようなトレードシーンで役立つのかみていきましょう。上位足の水平ラインをエントリーの参考にしたいライン同期インディケータは、上位足の水平ラインをエントリーの参考にする際に活用できます。次のチャートは4時間足(上)と15分足(下)です。4時間足に引いた黄色のレジスタンスラインでの反落を15分足で確認したいので、15分足にも同じラインを引きたいと思います。上の4時間足と同じラインは15分足の a, b, c,のどれでしょうか。a:次に大きな陰線が出れば反発したとして、売りでエントリーできるかもしれません。b:bのラインを15分足で割るまで売りエントリーを待ちます。c:15分足は上昇トレンドに入っているので、売りでのエントリーを諦めます。4時間足のラインの小さなズレは、15分足や5分足では大きなズレになります。それによってトレード戦略やエントリータイミングが上記のように変わるのだとしたら、4時間足と同じラインを下位足でもしっかりと引きたいものです。このことはトレンドラインやレンジ幅を囲うボックス(四角枠)、フィボナッチリトリースメントといった、オブジェクトでも同じです。ライン同期インディケータを使えば、時間軸が違うチャートでも簡単にラインやオブジェクトをコピーできます。したがって、長期足で方向性を確認し、中期足で現在の市場環境を把握し、短期足でエントリータイミングを図るといったマルチタイムフレーム分析が楽になり、取るべき取引戦略も迷うことがありません。マルチタイムフレーム分析の詳細は下記の記事をご覧ください。複数のチャートに同じラインを引くことは意外と大変マルチタイムフレーム分析では、4時間足でのサポレジライン、1時間足のサポレジライン、15分足のサポレジラインと分析をするチャートが増えるほど、引くべきラインも増えます。また上位足で引いた大事なラインを短期足で見過すことがないようにどの時間足で引いたラインかを色分けすることも重要になります。このように、複数のチャートに色分けしたラインを引くのは意外と手間がかかるものなのです。実際に以下のチャートでは、4時間足(上)のサポレジラインを黄色のラインで、15分足(下)のサポレジラインをピンク色のラインで色分けして引いてみました。どのラインがどの時間軸かを毎回確認しながら手動でラインを引き、不要となったラインをそれぞれ消していく作業は、かなりの手間と時間を要します。実際に4本のラインを手動で入れてみましたが、そこそこ時間がかかりました。またやってみるとわかりますが、複数チャートを手動で描画する際、操作が増えるので、ラインの修正漏れや引く箇所を間違えるリスクが高くなります。せっかく引いたラインが間違っていたら、エントリーのタイミングを誤るリスクが高くなるでしょう。ライン同期インジケーターを活用することで、エントリーのタイミングを正確に把握しやすくなります。ラインを引くミスが減少し分析精度が向上するマルチタイムフレーム分析を行う際に、複数のラインを一発で同期できれば、個々のラインを同期する手間と時間が省略できます。何より、ラインを引く際のミスが少なくなり、分析の精度が格段にあがるでしょう。同期方法の違いがツール選びのポイントライン同期インディケータをGoogleやYahoo!で検索するとたくさん見つかりますが、どれを選べば良いのか迷うことでしょう。同期方法の違いがライン同期インディケータ選びのポイントです。ライン同期インディケータは、機能自体は同じです。しかし、一つのチャートに引いたラインを別のチャートで削除した場合に以下のような違いがあります。元のチャートからもラインが削除される元のチャートにはラインが残ったままとなる削除されるラインに違いがある原因は、同期方法の違いにあります。以下に同期方法の違いをまとめました。同期の方法同期の内容一方的な同期元チャートのラインやオブジェクトの削除・変更は同期先チャートに反映されるが、同期先チャートの削除・変更は元チャートに反映されない(またはその逆)。完全な同期ラインやオブジェクトが完全に同期し、元チャート、同期先チャートのどちらを削除・変更しても両方に反映される。同期方法の違いについても踏まえつつ、ライン同期インディケータをいくつか選び、実際の使用感を紹介します。ライン・オブジェクト同期ができるMT4/MT5インディケータを比較ライン同期インディケータの同期の中には、単にラインやオブジェクトを同期するだけでなく、ユニークな機能を持ったインディケータもあります。ここでは、以下のライン・オブジェクト同期ができるMT4/MT5インディケータを比較し、使用感や使い方などを検証してみました。keys_SynchroChart_Lineライン転記インディケータLineSynchronizerMi_Synchronizerなお、最初に一方的な同期機能を持つインディケータを2つ、そして次に完全な同期機能を持つインディケータを2つ比較します。シンプル機能のkeys_SynchroChart_Line(MT4/MT5)[無料]keys_SynchroChart_Lineは、一方的な同期インディケータとしては非常にシンプルです。同期する時間足を指定でき、例えば、月足、日足、1時間足、5分足は同期して他の時間足は同期させないといった使い方ができます。さらにライン系は同期させて、フィボナッチリトリースメントは同期させないといったオブジェクトの種類ごとに同期を設定することもできます。使用感一つのチャート画面にインディケータを適用すれば、画面に出ている同じ通貨のチャートすべてでラインが同期します。設定画面が非常にわかりやすく、同期する時間軸は選べます。ただし、同じ15分足のチャートを2つ出して、片方だけ同期する、といったことはできません。元チャートのラインをマウスで左クリックしながら移動させると、左クリックを離した瞬間に同期先のラインも移動するように動作も軽いです。シンプルに同期するライン・オブジェクトと時間足が選択できるだけなので、移動平均線やボリンジャーバンドなど他のインディケータを多用する人は、画面がごちゃごちゃせず動作も軽いので使い勝手は良いでしょう。変わった機能として、別通貨への垂直ラインの同期もあります。下のチャートはドル円4時間足(上)とユーロドル1時間足(下)ですが、通貨ペアや時間軸が異なっていても垂直ラインだけは全てのチャートで同期します。よって、異なる通貨間の相関関係を検証するのに便利です。デメリットは、同期するラインの色を手動で変える必要があることです。異なる時間軸のラインを何本も引く場合、4時間足のラインは青色、1時間足のラインは赤色というように、それぞれの時間足のラインの色が自動で入ってくれれば、下位足のライン判断がもっと楽になるかもしれません。また、同じオブジェクトでも同期したい場合としたくない場合があるため、設定画面で一律に設定し直すのは少々手間がかかりました。おすすめできる人ここまでの内容を踏まえ、keys_SynchroChart_Lineの利用をおすすめできるのは次のような人だといえます。移動平均線やボリンジャーバンドなど併用するインディケータが多い人異なる通貨間での相関関係を過去チャートで検証したい人おすすめできない人一方で、次のような人には利用をおすすめできません。上位足と下位足でラインの色を多様に使い分けたい人ライン分析を重視し、ラインを多く使う人使い分けに便利なライン転記インディケータ(MT4/MT5)[無料]ライン転記インディケータでは、様々なオブジェクトをコピー可能です。同期するチャートを選択できるので、一部のチャートのみを同期させることもできます。また同期の有無は画面に表示される「ON/OFF」ボタンで切り替えられるため、オブジェクトを同期させたくない時はOFFにして描画するなど、細かく使い分けができます。さらに、コピー元のチャートの時間足に応じて自動的にコピー先のラインの色を変更することができるため、マルチタイムフレームを簡単に見やすくしてくれます。使用感動作は軽く、固まったりカーソルがカクついたりすることはありませんでした。そして、自動で色分けする機能がなかなか便利です。例えば、以下のように4時間足のラインを常に赤色で同期するように指定すると、4時間足の元チャートのラインを何色で引いても、同期先の下位足には赤色でラインが入ります。自分で色を決めておけば、下位足を見たときにそのラインがどの時間足のラインか一目で分かるので、複数の時間足のチャートでラインを探さなくてもよくなります。もちろん、ラインを同期元と同期先で常に同色にしたい場合はOFFにしても問題ありません。個人的に一番便利と感じたのは同期OFFボタンです。この機能のおかげで、同期するオブジェクトを自由に選ぶことができます。他のライン同期インディケータにも同期するオブジェクトを選べるものはありますが、同期と非同期を切り替えたいときに毎回設定画面を開かなければなりません。しかし、このライン転記インディケータなら、同期のON/OFFを画面のボタンで切り替えるだけです。同期させたくないオブジェクトはOFFで描画すればいいので、チャート分析もよりはかどりそうです。このようにライン転記インディケータは、マルチタイムフレーム分析を行うにあたって、非常に使いやすいインディケータです。色が指定できたり、オブジェクトが自由に選択できたりするため、複数のラインやオブジェクトを中心にチャート分析行うトレーダー向けですが、移動平均線を何本も入れた上でラインの色を多用すると画面が見にくくなるので、併用するインディケータは少ない方が良いでしょう。おすすめできる人ここまでの内容から、どんな人におすすめできるかをまとめました。マルチタイムフレーム分析で複数時間足のチャートを3~4枚以上表示している人ライン分析を重視し、ラインを多く使う人おすすめできない人一方で、移動平均線やボリンジャーバンドなど併用するインディケータが多い人にはおすすめできません。ダントツに多機能なLineSynchronizer(MT4/MT5)[無料]LineSynchronizerは、描画したラインを同じ通貨ペアの複数チャートに自動で同期し、どのチャートからの描画・移動・修正・削除も同期されるインディケータです。以下のような機能もあります。ラインが邪魔なときに一時的に非表示にするキー入力でライン描画、ラインの前面 / 背面表示にするライン系インディケータを一時的に非表示にできるトレンドラインをまっすぐ横に引くライン系インディケータとはMT4/MT5にはじめから入っている移動平均線やボリンジャーバンドなどを指します。このようにLineSynchronizerは、多くの便利な機能が搭載されているインディケータです。使用感このインディケータは、多機能であるがゆえに、とにかく設定項目が多く確認するだけでも大変でした。設定画面は最大に引き延ばしても下が見えないほど細かく設定できます。インディケータ制作者の意気込みが感じられますが、正直、使いこなすのは難しいかもしれません。いくつかの機能は、一度試すと手放せなくなるほどの良さがあります。個人的には水平トレンドラインをまっすぐ横に延長して引ける機能を重宝しました。横ライン・斜めラインといったどのラインでもShift+ドラッグでまっすぐ延長できます。もちろん、同期先のラインも同様にまっすぐ伸ばせます。また、水平トレンドラインのみですが、ラインに価格が表示されるので、目印として使いやすいです。価格表示はラインの起点がずっと過去にある場合でも、常に画面上に表示されるので、かなり前の水平ラインであってもサポレジとして機能していることを確認できました。このように使いこなせさえすれば、非常に便利なインディケータです。ただし、他のインディケータに干渉することがある点には注意が必要です。実際に私の環境でも同期がうまくできなかったり、ライン描写で思ったようにラインが引けなかったりと不具合がありました。MT4などに最初から入っているインディケータであれば問題ないようですので、インディケータ数が少なめでライン重視のトレーダーなら使いやすいでしょう。おすすめできる人LineSynchronizerの利用をおすすめできる人として、次の人を挙げることができます。カスタムインディケータをあまり使わない人ライン分析を重視し、ラインを多く使う人おすすめできない人他のインディケータとの干渉問題が考えられることから、カスタムインディケータを活用したい人にはおすすめできません。後から開いたチャートも同期するMi_Synchronizer(MT4)[有料]Mi_Synchronizerは、手動で作成したオブジェクトを他のチャートに同期するインディケータであり、MT4専用です。また、一つのチャートで移動・編集・削除をするとすべてのチャートに同期する完全な同期型のインディケータです。有料(2,000円)ではありますが、ドル円のみフル機能が使える無料試用版もあります。使用感このインディケータを試用版でテストしましたが、動作は軽く、設定画面も分かりやすいので使い勝手はよさそうでした。設定画面の項目は多いですが、同期対象オブジェクトの選択がほとんどのため、見た目ほど大変ではありません。中でも、グルーピング機能と同期/非同期切替機能は便利な機能でした。グルーピング機能を使えば、同じ通貨で移動平均線を使った分析を行うグループと、ストキャスティクスなどのオシレーター系を使った分析を行うグループを個別に表示している場合などで、それぞれ同期を分けることができます。また、同期/非同期切替機能は使い勝手の良かった機能です。ショートカット(デフォルトはSキー)で切り替えができるので、同期したくないラインを引く際に設定画面を開かずに非同期にできます。同期状態になっていると、後からチャート画面を追加した場合にもこのインディケータを入れておけば、同期元のラインをワンクリックするだけで追加した画面にラインを表示できます。あとから追加した画面に改めてラインを加える手間が省けるため、この機能は重宝しました。おすすめできる人グルーピング機能が非常に便利なので、分析手法ごとにチャート画面を分けて表示している人にMi_Synchronizerはおすすめできます。おすすめできない人おすすめできない人については以下のようにまとめられます。無料で使えるライン同期インディケータを探している人MT5を普段活用している人やっぱり全自動で同期できるツールが一番便利!紹介したインディケータはどれもラインやオブジェクトが同期されるため、基本的な機能では大きな違いがありません。自分のトレードスタイルに合ったインディケータを使うのが良いでしょう。どのインディケータを使って良いか迷った場合は、ライン転記インディケータをおすすめします。ライン転記インディケータは、一つのチャート画面に入れれば、同じ通貨はデフォルトで自動的に同期するので、複雑な設定がありません。また、上位足の色を最初に設定しておけば、下位足には常に同色で自動的に同期されるので、ラインがどの時間軸のラインか迷うこともなくなります。そういった意味では、ライン転記インディケータインディケータは全自動で同期するインディケータといえます。他のツールと組み合わせると検証もはかどるライン転記インディケータは、ラインの色で上位足ラインがどの時間軸か簡単に判別できます。リアルタイムでもビジュアル的に環境認識しやすくなるため重宝する機能ですが、過去チャートの検証と相性が抜群です。今回は、同じMyforexが出しているチャートシフトツールと併用して過去チャートを検証してみました。チャートシフトツールは、複数チャートを同期して自動でスクロールするだけでなく、短期足と長期足を同時に表示しながら、チャートの右側を非表示にして検証にも使うことができます。参照:チャートシフトツール下記チャートでは、マルチタイムフレーム分析を想定して、ドル円のチャートを次のように3画面に分けています。チャート上では、ライン転記インディケータを使って、4時間足に水平ラインとトレンドラインを引きました。チャートシフトツールでエントリータイミングを図る15分足を進めます。1時間足の直近安値(水色水平ライン)がレジスタンスとなって、2度反発しました。2度目の反発で長い陰線が2つ続いたので、売りでエントリーします。ロスカットラインは4時間足のトレンドラインの上抜け(①黄色斜めライン)、利確は4時間足の直近安値(②黄色水平ライン)です。さらに15分足を進めます。4時間足の直近安値(②黄色水平ライン)に到達したので利確します。これで約90pipsの利益を獲得できたことになります。このようにライン転記インディケータとMyforexのツールと組み合わせることでトレンドラインと水平ラインによる過去チャートの検証ができました。トレード手法の確認や練習をしたい場合には、活用してみるとよいでしょう。オブジェクト同期インディケータで分析精度UP!MT4/MT5の複数チャートでラインやオブジェクトを同期できるインディケータは、マルチタイムフレーム分析の手間を省き、かつ精度も上げてくれるトレーダー必須のインディケータといえるでしょう。さらに、同期スクロールできるインディケータなど他のツールも併用すれば、過去チャートでの検証や練習もできるため、トレードスキルもさらにUPします。まずはライン転記インディケータのような無料ツールから、一度試してみるといいでしょう。なお、当サイトMyforexでは、ライン転記インディケータ以外にもカスタムインディケータやリアルタイムスプレッド比較ツールなど、便利なツールを公開しています。各ツールの詳細については、下記のページをご覧ください。
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