作成日
:2026.07.07


2026.07.07 19:37
本日のNY為替市場では、ドル円は上値を意識しつつも、株価や米長期金利を眺め方向感を模索する動きとなりそうだ。
足もとのドル円相場を振り返ると、高市内閣による財政拡張的な政策への警戒感や日銀の早期利上げ期待の後退などから円が売られやすい地合いのなか、円を買う材料は介入くらいと少なめ。また、ドルについては昨日米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が「インフレが急速に加速し始めている」などと発言したこともあり、年内の利上げ姿勢が維持されるとの見方から積極的にはドルを売りづらい地合いにある。これらを踏まえると、ドル円は上値が意識されやすい地合いが続くとみる。昨日高値162.43円を上抜けると1986年12月以来となる163円の大台が視野に入ってくるだろう。
他方、注意すべきは本邦金融当局の動きである。2日の報道では複数の政府関係者の話として、「財務省が今後、市場に事前に警告を発するのではなく、予告なしに円買い介入を行う案が検討されている模様」と報じている。ドル円が上値を伸ばす場面では、同時に介入警戒感も高まることが予想される。その場合は不意の下落に注意しながら上値を模索する展開も想定される。
6日発表されたシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物(IMM)市場での投機筋ポジション(非商業部門)において、円はネットで約15.5万枚のショート(売り持ち)と前週比でショートが増加した。冒頭で触れた地合いと合わせ、市場のドル円についての目線が上方向に傾いている点には留意したい。高値圏にある米国株が利益確定売りなどで下げ足を速める場面などがあれば、ドル円に下押し圧力が掛かる展開もあり得る。昨日の下値を支えた日足一目均衡表の基準線は本日161.11円に位置しており、同線を割り込む場面では、ストップロスを巻き込んで下げ足を速める場面への備えも必要かもしれない。
経済イベントでは、5月米貿易収支が発表予定。市場予想は785億ドルの赤字と前月の559億ドルの赤字から大幅に悪化する見通し。また、NY時間は主だった要人発言は予定されていない。明日公表が予定されている、FRB議長交代後初となった米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を見極めたいとのムードが漂うようだと、株価や米長期金利を眺め方向感を模索することになりそうだ。
想定レンジ上限
・ドル円は、昨日高値162.43円。超えると心理的節目の163.00円
想定レンジ下限
・ドル円は、日足・一目均衡表の基準線161.11円。割り込むと3日安値160.49円。
(川畑)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2026.07.07
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作成日
:2026.07.07
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最終更新
:2026.07.07
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