作成日
:2026.06.17


2026.06.17 08:01
16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、内田日銀副総裁の金融政策決定会合後の記者会見を受けて、日銀の早期利上げ期待が後退したことで一時160.48円まで値を上げた。ユーロドルは、WTI原油先物価格の下落や米10年債利回りの低下を受けて一時1.1620ドルまで上昇した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、日銀の早期利上げ観測の後退や米連邦公開市場委員会(FOMC)でのタカ派据え置き観測などから堅調推移が予想されるものの、本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性には警戒しておきたい。
ドル円は、中東有事のドル買いや原油価格高騰を背景にした買い要因が薄れつつあるものの、内田日銀副総裁が、今後の利上げに関して慎重かつ無難な見解を示したことやFOMCでのタカ派据え置き観測などから、4月30日の高値160.72円に迫りつつある。ドル円が160.72円を超えて161円台を窺うドル高・円安局面になった場合は、本邦通貨当局による円買い介入の可能性が高まると思われることで、警戒しておきたい。
6月9日時点のシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の通貨先物市場での非商業部門(投機筋)の円のネット売り持ち高は、145818枚(円買い持ち:121520枚・円売り持ち:267338枚)と2024年7月の184223枚以来の大きさを記録していた。円買い持ちは、円買い介入を警戒したものであり、過去最大規模の267338枚の円売り持ちは、日銀の政策金利1.0%程度や介入では円売りに歯止めがきかない、という相場観によるものだと思われる。
日銀金融政策決定会合では、政策金利を0.75%程度から1.00%程度まで引き上げることを、賛成7・反対1の賛成多数で決定された。声明文では、中東情勢の影響で「経済が大きく下振れるリスクは一頃よりも低下している」としており、これが利上げ決定の背景の一つとなったことがうかがえる。そして、「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していく」と明記し、追加利上げを進める方針を維持した。内田副総裁は、現在の金融環境は引き続き「緩和的」との認識を示しつつも、今後も経済・物価・金融情勢に応じて利上げを継続していく方針を示すに留まった。
日銀は中立金利水準を1.10-2.50%程度と示唆しているが、1995年以来31年ぶりの政策金利1.0%でも下限を下回ったままである。市場では、ターミナルレート(政策金利の最終到達水準)は1.75%程度との見方が示されているが、年内の利上げ観測が+0.25%程度では円売り圧力は弱まることはないと思われる。
FOMCでは、イランと米国の和平合意を受けた原油価格の下落を受けて、政策金利(※FF金利誘導目標3.50-3.75%)の据え置きが見込まれている。注目ポイントは、まず4月FOMCで緩和バイアスに反対した3名(ハマック米クリーブランド連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、ローガン米ダラス連銀総裁)の主張通りに、修正あるいは削除される可能性や利上げを支持するメンバーの数となる。そして、ウォーシュFRB議長が「フォワードガイダンス」「ドット・プロット(金利予測分布図)」「記者会見」などで将来の金融政策を示すことに対して否定的な見解を示していることで、ドット・プロットで予測を提出しない可能性、記者会見では、フォワードガイダンスを示さない可能性などとなる。
(山下)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2026.06.17
![]()
作成日
:2026.06.17
![]()
最終更新
:2026.06.17
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]

PeskaがUSDTでの入出金に対応!仮想通貨取引所・個人ウォレットへの送金が可能に
2026.06.15 19:00

【EAユーザ必見】数十倍の高精度チャートで信頼度アップ!Myforexポートフォリオ
2026.06.12 19:00

海外FXの国内銀行出金は6月以降も使える?改正資金決済法の施行で何が変わるのか
2026.06.10 19:00

海外FXに海外取引所経由で入出金できなくなる?仮想通貨の金商法移行で無登録業者への規制が強化
2026.06.09 19:00

Titan FXがマイクロ口座の最大レバレッジを2,000倍に引き上げ!少額取引の資金効率が向上
2026.06.03 19:00

JPYCの送金に必要なガス代とは?ガス代無料で送金・交換する方法も
2026.06.02 19:30
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
当社コンテンツの著作権は当社に帰属します。当社が提供する共有機能や、SNSシェアや引用など、適切な範囲でのご利用は歓迎しております。ただし、商用利用や内容改変を伴う転載、当社と競合するサイトへの転載等、不正な再使用はご遠慮ください。なお、当社が不適切または不正な利用と判断した場合、当該コンテンツの削除その他必要な措置を講じる場合があります。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー