作成日
:2025.09.17
2025.09.19 03:27
16日のニューヨーク外国為替市場でドル円は146.28円まで続落した。16-17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げがほぼ確実視される中、ドルが全面安となった。ユーロドルは、欧米金融当局の金融政策の方向性の違いを意識したユーロ買い・ドル売りで1.1878ドルまで上昇した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、明朝発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)声明への警戒感から下値を探る展開が予想される。
ドル円のテクニカル分析では、8月1日の高値150.92円を頭、左肩が149.18円、右肩が149.14円、ネック・ラインが145.86円~146.21円~146.28円の「ヘッド・アンド・ショルダー」を形成中と見なせる。本日は、雲の下限146.65円を攻防の分岐点として、ネック・ラインの下抜けに警戒しながら相場に臨んでいきたい。
また、自民党総裁選に関しては、ドル円は、日銀の利上げに否定的な高市氏が出馬表明したり、優勢が伝えられた局面では148円台に乗せている。そして、昨日のように利上げを容認していると見なされている小泉氏が出馬を表明した局面では、146円台まで売られており、今後も関連ヘッドラインには要警戒か。
昨日から本日にかけて開催されているFOMCには、トランプ米大統領による解任が無効と判断されたクックFRB理事が参加し、15日の上院本会議で48対47の僅差でFRB理事就任が承認されたミランFRB暫定理事が参加している。ミランFRB暫定理事は、上院本会議で、米連邦準備理事会(FRB)の第3の責務(サードマンデート)としての「長期金利の抑制」に言及しており、FOMCでの議論に注目しておきたい。
7月FOMCでは、堅調な労働市場(※3カ月平均+15万人)を理由に政策金利据え置きが決定されていたが、2名(ボウマンFRB副議長、ウォラーFRB理事)が労働市場への懸念から利下げを主張していた。
今回のFOMCでは、FF金利誘導目標の0.25%の引き下げはほぼ確実視されている。リスクシナリオは、8月の消費者物価指数(CPI)を理由に、不確実性が払拭されていないとして据え置かれた場合、あるいは、ベッセント米財務長官の見解や昨年9月FOMCのように0.50%の利下げに踏み切った場合となる。
ドット・プロット(金利予測分布図)は、年内残り2回の利下げ(0.25%x2)が示されると予想されている。リスクシナリオは、トランプ関税の不確実性を理由にデータ次第との見方が反映されたケース、あるいは、フェドウォッチが予想しているように来年6月FOMCで3.00-3.25%辺りまでの利下げが示されたケースとなる。
ベッセント米財務長官は、FF金利の水準について、1.50%から1.75%低くあるべきだと主張している。そして、7月のFOMCで、7月の雇用統計のデータが示されていれば0.25%の利下げが決定された可能性があり、9月のFOMCでは、8月の雇用統計のデータが示されていることで、0.25%の利下げの可能性、すなわち、合計で0.50%の利下げが望ましいと述べていた。
トランプ米大統領も1.00%程度の利下げ圧力をかけているが、政策金利の適正値を示すテイラー・ルールでは3.75%程度とのことで、理論的な背景は整っている。
(山下)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.09.17
作成日
:2025.09.17
最終更新
:2025.09.19
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
Exnessがスプレッドを最大30%OFF!仮想通貨・株価指数で大幅縮小
2025.10.02 19:00
SNSでステーブルコイン利息の議論が勃発!Bybitで手軽にUSDT等を高利回り運用
2025.10.01 19:00
Peska(ペスカ)は本当に安全?評判は悪くないが入出金リスクに注意
2025.09.29 19:30
【要注意】Axi口座から不正出金被害、セキュリティ対策に不安の声
2025.09.29 19:00
話題のDCJPYとJPYCの違い|海外FXの入出金に使えるのは?
2025.09.26 19:30
「Exnessにそっくり?」FXGT公式サイトがリニューアル
2025.09.26 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー