作成日
:2025.07.09
2025.07.09 13:42
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、引き続き欧州連合(EU)とトランプ米政権による通商協議に関するヘッドラインに警戒しながら、デギンドスECB副総裁やナーゲル独連銀総裁の講演を見極めていくことになる。
ユーロドルは、欧州の財政拡張策に対するレパトリで、米国投資から欧州への資金還流の流れに乗り、9手連続陽線で1.1829ドルの年初来高値まで上昇してきた。
レーンECB専務理事兼主任エコノミストは、「欧州の投資家を中心に、グローバルな資金がユーロに向かう一定のリバランスが見られている。今のところこの動きは持続的と見受けられるが、今後どうなるか関心を持って見ている」と述べていた。
米資産運用会社ブラックロックは、「米国よりもユーロ圏の国債および社債を選好している」と言及している。
ユーロの導入が1999年に開始されて以来の対ドル平均相場は1.1829ドル(=7/1の年初来高値)となっており、先日、ナーゲル独連銀総裁は、ユーロドル1.18ドル台は問題ではない、と述べており、本日の講演でも同様の見解が予想される。
しかし、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁は、先日、ユーロが1.20ドルを超えて上昇すれば政策対応が難しくなる可能性があると指摘しており、本日の講演でもユーロ高への牽制発言が予想される。
欧州と米国の通商協議が決裂して欧米貿易戦争が勃発した場合、関税スタグフレーションへの警戒感や安全保障への警戒感が高まるため、米国から欧州への資金移動の流れが続くのか否かに注目していくことになる。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1829ドル(7/1高値=年初来高値)
・ユーロ円:173.43円(2024/7/12高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.1593ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:170.24円(日足一目均衡表・転換線)
(山下)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.07.09
作成日
:2025.07.09
最終更新
:2025.07.09
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
スマホ用MT5でZigZagが使える!iOS版に平均足ほか新機能が複数追加
2025.07.09 19:30
海外FX利用で国内銀行口座の凍結が増加?法改正後の入出金リスクとは
2025.07.09 19:00
海外FXに「兵糧攻め」、bitbank・エポスの利用規制で仮想通貨送金にさらに注目集まる
2025.07.04 19:00
ThreeTrader・Vantageが消えた?偽アカウントによる詐欺に注意
2025.07.04 19:00
もう国内銀行送金は使えない?法改正で海外FXトレーダーを直撃する3つの入出金リスク
2025.07.01 19:00
【検証】偽インフルエンサーの「稼げる話」を信じた結末は...?詐欺アカウントに接触してみてわかった投資詐欺の手口
2025.06.30 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー