作成日
:2025.05.21
2025.05.21 08:01
昨日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落した。23時前に144.97円付近まで上げたものの、米10年債利回りが上昇幅を縮めると144.43円付近まで押し戻された。ユーロドルは取引終了間際に1.1286ドルと日通し高値を付けるなど続伸した。また、ユーロ円はドル円の下落につれた売りが出たものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると一時163.15円付近まで値を上げた。
本日の東京タイムでドル円は、日本株や日米債の動向を睨んだ動きとなるも、主要7カ国(G7)と日米関税交渉待ちムードが強いだろう。22日まで開催されるG7財務相・中央銀行総裁会議で日米の財務相は2回目の会談を行う予定だ。また、日米関税交渉は19日から事務レベルの協議が行われており、閣僚協議は米東部時間23日(日本時間24日)に開かれる見通しだ。赤沢経済再生担当相が訪米し、米通商代表部(USTR)のグリア代表と米商務省のラトニック長官と協議を行う。ベッセント米財務長官は現時点で、参加が難しいとみられている。
昨日も加藤財務相が今週の日米協議で「為替を含め2カ国間の諸問題を議論する」と述べると円高に傾いたように、日米協議での「円安是正の議論」への警戒感が根強く、協議の内容を見極めるまでは円高圧力が残される。ただ、ドル円の下げも一服感があり、イベント待ちムードが広がりそうだ。今後の協議次第では円安是正が議論に上る可能性は十分あるものの、今の段階では前回同様に「日米両国で為替相場は市場で決まるとの原則を確認し、引き続き協議することで一致」とのことにとどまる可能性が高いと見ている。
先週末の米格付け会社ムーディーズによる米信用の格下げはドル売りで反応したが、米株・米債が下げ渋り、「米国売り」再燃への警戒感は緩んだ。ただ、トランプ関税の不確実性による市場の混乱が続いており、全般ドルの上値は重い。ベッセント米財務長官は、貿易相手国が通商協議で「誠意ある」交渉を行わなければ、米国は先月に警告した税率で関税を課すことになると述べている。米政権と貿易相手国で個別の交渉が続いているが、中国には通用しなかった脅かし作戦は変わっていないようだ。今のところ、報復措置を掲げながら「対峙」している欧州連合(EU)やカナダなどを筆頭に中国のように徹底抗戦を示す国が増えると、トランプ米政権は「米国の信頼喪失」という大きな代償を払わなければならない可能性がある。
(金)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.05.21
作成日
:2025.05.21
最終更新
:2025.05.21
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
CEOが顔出ししている海外FX業者はある?情報を公開するリスクとは
2025.05.21 19:00
FXONの口座開設方法は?登録から本人確認(アカウント認証)までの流れを解説
2025.05.16 19:30
Vantage Tradingで出金拒否やトラブルが多発中?SNSで報告相次ぐ原因とは
2025.05.16 19:00
FXONがグランドオープンキャンペーンを開催!ティッカーメーターをプレゼント
2025.05.15 19:00
MT4初心者必見!FX自動売買EAバックテストのよくあるトラブルと対策集
2025.05.13 19:00
Exnessの海外入出金で銀行口座が凍結されるケースが発生
2025.05.09 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー