作成日
:2025.03.21
2025.03.21 08:01
20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米住宅関連指標が予想を上回り、米長期金利が低下幅を縮小したことなどで148.96円まで上昇した。ユーロドルは、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の欧州議会での発言「通商を巡る不確実性は高い。米関税と欧州連合(EU)による対抗措置がユーロ圏経済を下押しする」や欧米貿易摩擦による欧州経済への悪影響への警戒感などから1.0815ドルまで下落した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、2月全国消費者物価指数(CPI)を見極めた後は、日米金融政策決定会合を受けた日米10年債利回りの動向に沿った展開が予想される。
19日の日米金融政策決定会合を受けて、6月の日銀追加利上げ観測、FOMCの追加利下げ観測が高まっており、ドル売り・円買い基調に拍車がかかりつつある。
8時30分に発表される2月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合)は前年比+2.9%と予想されており、1月の同比+3.2%からの伸び率の鈍化が見込まれている。全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く)は前年比+2.6%と予想されており、1月の同比+2.5%からの上昇が見込まれている。電気・ガス代補助金が1月使用分(2月請求分)から3カ月間、再び復活して、25年2~4月の電気・都市ガス代は再び押し下げられることが背景にある。
しかし、コメや野菜の価格が上昇しているため、3.0%超えのサプライズには警戒しておきたい。
日銀金融政策決定会合の声明文は、「各国の通商政策」がリスク要因に加えられたことは、ハト派材料だった。しかし、植田日銀総裁が記者会見で「4月初めには通商政策の内容がある程度でてくる。次回の決定会合ないし展望リポートの中である程度消化できる」と述べて、「4月初め」や「次回会合(4/30-5/1)」という時期を示したことがタカ派的と受け止められて、円高が優勢となっている。
オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場での日銀の追加利上げ次期は6月の日銀金融政策決定会合と予想されている。
さらに、米連邦公開市場委員会(FOMC)では、トランプ関税によるインフレ率上昇と景況感悪化という「スタグフレーション」への警戒感が示され、4月からの米国債のランオフ(償還に伴う保有証券減少)ペースの上限が月間250億ドルから50億ドルに減額、すなわち間接的な利下げが決定されたことで、ドル売りが優勢になっている。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している追加利下げ時期は、6月FOMC(-0.25%=4.00-25%)、そして9月FOMC(-0.25%=3.75-4.00%)となっている。
(山下)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.03.21
作成日
:2025.03.21
最終更新
:2025.03.21
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
ワールドコインのOrb(オーブ)の日本設置場所は?無料配布を受けられる登録会場の予約方法も解説
2025.03.21 19:30
ZoomexがWLF上場記念第2弾キャンペーンを開催!現物取引でWLFやポジションエアドロップを獲得
2025.03.21 19:00
Galaxy DAOが出金受付を開始?返金を期待できない3つの理由
2025.03.19 19:30
メタバース麻雀とは?Riumで遊べる麻雀 to Earnの始め方・稼ぎ方を解説
2025.03.19 19:00
Bybitの統合取引アカウントとは?高い資金効率と利便性の理由を解説
2025.03.18 19:00
オンラインウォレットPeskaは本当に安全か?運営会社が怪しすぎる
2025.03.17 19:00
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー