作成日
:2025.02.25
2025.02.25 08:03
24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、トランプ関税への警戒感から149.87円まで上昇した。ユーロドルは、独DAXや米国株が失速したことで、1.0453ドルまで弱含みに推移した。ユーロ円は、米国株の失速を受けたリスク回避の円買い・ユーロ売りで156.09円まで下落後156.99円付近まで反発した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、1月企業向けサービス価格指数を見極めた後は、日米の債券利回りや株価指数の動向を眺めながらの相場展開が予想される。
ドルはトランプ関税への警戒感から底堅い展開となっているが、米10年債利回りが4.5%を下回っていることで、上値は限定的となっている。
8時50分に発表される1月企業向けサービス価格指数は前年比+3.1%と予想されており、12月の同比+2.9%からの伸び率の上昇が見込まれている。
企業向けサービス価格指数はモノの価格動向を示す企業物価指数とともに、川下の消費者物価指数というモノやサービスの価格に幅広く波及する可能性がある。そのため、日銀は、企業が人件費の上昇分を価格に反映する「賃金と物価の好循環」を示す指標として注視している。
予想通りならば、1月の輸入物価指数、コアCPI(生鮮食品を除く)に続いて、日本の物価上昇が確認されるため、オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)市場が示唆するように、5月の日銀金融政策決定会合での0.75%への追加利上げ観測が高まることになる。
また本日は、14時頃に日銀が発表する1月の「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」にも注目しておきたい。植田日銀総裁は、2月21日に「総合指数は4%に乗せたが、基調的な物価上昇率はまだ2%を少し下回っている。基調的な物価の上昇が続くことになれば、引き続き金融緩和度合いの調整を続けていきたい」と述べていた。
2月6日には、田村日銀審議委員が「2025年度後半には、少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げておくことが、物価上振れリスクを抑え、物価目標達成のうえで必要」と述べていた。そして、2月19日には、高田日銀審議委員が「物価の上振れや金融が過熱するリスクを踏まえ、ギアシフトを段階的に行っていく視点も重要だ」と述べていた。
一方で、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」が示している今年の0.25%の利下げ開始時期は、6月FOMC(-0.25%=4.00-25%)に前倒しされており、10月FOMCでも追加利下げ(-0.25%=3.75-4.00%)が見込まれている。
今週末発表される米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視しているPCEデフレーターの1月分は、前年比+2.5%と予想されており、12月の同比+2.6%からの伸び率鈍化が見込まれている。コアPCEデフレーターの予想は同比+2.6%で、12月の同比+2.8%からの鈍化が見込まれている。
(山下)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2025.02.25
作成日
:2025.02.25
最終更新
:2025.02.25
株や為替を中心とした情報サービス提供企業であり、多くのFX会社にニュースを配信している。
為替分野では、各市場の概況からアナリストの独自分析まで幅広い記事を取り扱う。
ディーラー業務経験者など、経験豊富な専門家を揃えている。
ご覧いただきありがとうございます。Myforexでは、記事に関するご意見・ご感想をお待ちしています。
また、海外FX・仮想通貨の経験が豊富なライター様も随時募集しております。
お問い合わせ先 [email protected]
ハッキングされてもBybitをやめられない、ユーザーの複雑な本音
2025.02.24 20:00
ZoomexがUSDT無期限契約特別キャンペーンを開催!損失額100ドル以上でキャッシュバック
2025.02.24 19:00
FXGTが7,500円キャッシュバックキャンペーンを開催中!
2025.02.21 19:00
Bybitからビットフライヤーに送金してみた!送金手数料や反映時間は?
2025.02.19 19:30
仮想通貨KAITOの将来性は?AI活用のWeb3情報プラットフォームKaito AIの特徴や評判を解説
2025.02.19 19:00
bitbankからメタマスクに送金してみた!送金手数料や反映時間は?
2025.02.18 19:45
免責事項:Disclaimer
当サイトの、各コンテンツに掲載の内容は、情報の提供のみを目的としており、投資に関する何らかの勧誘を意図するものではありません。
これらの情報は、当社が独自に収集し、可能な限り正確な情報を元に配信しておりますが、その内容および情報の正確性、完全性または適時性について、当社は保証を行うものでも責任を持つものでもありません。投資にあたっての最終判断は、お客様ご自身でなさるようお願いいたします。
本コンテンツは、当社が独自に制作し当サイトに掲載しているものであり、掲載内容の一部または、全部の無断転用は禁止しております。掲載記事を二次利用する場合は、必ず当社までご連絡ください。
Myforexでは、このウェブサイトの機能向上とお客様の利便性を高めるためにクッキー使用しています。本ウェブサイトでは、当社だけではなく、お客様のご利用状況を追跡する事を目的とした第三者(広告主・ログ解析業者等)によるクッキーも含まれる可能性があります。 クッキーポリシー