作成日
:2024.05.01
2024.05.01 13:43
本日の欧州市場は、英国は通常通りの営業日となっているが、ドイツ、フランスなどの欧州大陸の市場はレーバーデーで休場なこともあり、米国勢が参入するまでは動意づくことは難しいだろう。
もっとも、ユーロドルは昨日の欧州時間に発表された経済指標(1-3月期ユーロ圏域内総生産=GDP速報値や4月ユーロ圏消費者物価指数=HICPコア速報値)が市場予想を上回ったのにもかかわらず上値が限定的だったことや、これまで下値レンジを支えていた日足一目均衡表・転換線を割り込んだことで、上値が重い展開が続くと予想する。
昨日発表された1-3月期のユーロ圏GDPは前年比、前期比ともの予想を小幅ながら上回った。また、4月のHICPは前月比では予想通りとなったが、前年比では予想を上振れた。しかしながら、ユーロドルは1.0735ドルまで僅かに強含んだにすぎず、先週から上値を抑えている日足一目均衡表・基準線の1.0743ドル近辺を超える勢いがなかった。これまで小幅に超えることはあった基準線と転換線の間で取引されていたユーロドルが、ようやくレンジをブレークしたことで、本日は下値トライとなりやすそうだ。
NY参入後は4月ADP全米雇用報告、3月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数などの雇用指標や、4月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数などが発表されることで、これらの指標で市場が動意づくことになるだろう。しかしながら、最大の注目は欧州引け後の米連邦公開市場委員会(FOMC)及びその後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見になることで、徐々に値動きは限定的になりそうだ。
・想定レンジ上限
ユーロドル:日足一目均衡表・基準線1.0743ドルから26日高値1.0753ドルが抵抗帯。
・想定レンジ下限
ユーロドル:4月16日につけた年初来安値1.0601ドル。
(松井)
DZHフィナンシャルリサーチ提供: 2024.05.01
作成日
:2024.05.01
最終更新
:2024.05.01
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